たるみの治療法として糸治療があります。
この治療法は様々な糸の種類、手技が存在します。
これまで多くの手法や様々な種類の糸を使用したり、他の先生方が行うデモンストレーション治療を見てきました。
そして今回、その中でも『これだ!』と思う糸に出会うことができました。
それが、当院で導入している「MWリフト」です。
たるみの糸治療(糸リフト治療)は使用する糸選びが非常に重要になります。
昔、当院でも「ハッピーリフト」という糸治療を行っていました。
ハッピーリフトは溶ける糸で糸にトグと呼ばれるトゲトゲが両面についており、それを顔面のこめかみに近い外側、そして糸の出口になる内側(頬の内側)の2点に穴を開け、長い針を使用して糸を入れて物理的にトグでたるんだ組織を持ち上げ、たるみを改善するいう治療法です。
当時は、糸の性能があまり良くなく、糸の引っ掛かりが悪く、ディンプルという糸を挿入した部位にくぼみが出来たり、糸挿入ラインに沿って筋が出たりする糸でした。それでもやる限りはしっかり結果が出るよう手技を工夫し、直線で挿入すると抜けやすいためカーブするような挿入方法やU字に挿入するなど高度な手技を必要としました。しかし、引っ掛かりが悪いため、手術は上手く行っても、後日、皮膚の下で移動することもあったことから、糸の治療を取り扱うのをやめた経緯があります。
それから、新しい糸が登場する度に出来る限りデモンストレーションやメーカーが募集したモニターさんが処置される発表の場に行き、導入を検討したことがあります。しかし、ハッピーリフトに比べると改善はされているものの、処置後の結果を見ても納得のいく結果のものが少なく、糸治療の導入をやめてから数年間は新たな糸治療の導入は見送り続ける結果となりました。
昨年、知り合いの先生にMWリフトという糸治療をご紹介頂く機会がありました。
これも勉強だと思い、先生が処置する現場を見学させていただいたのですが、正直驚きました。患者様の術後の痛みも少なく、開ける穴も1点(又は2点)、しかも頬の内側に開けることなく挿入が可能。
そして、処置中の痛みも少なく、糸治療で在りがちだった挿入後のディンプル(くぼみ)や糸の挿入部分に出るラインも出ない。
それなのにしっかりたるみを持ち上げ驚くほど改善される結果を見せていただき、今まで私の中で課題だった全てが改善された治療法でした。
そして当院でもMWリフトを導入しました。
もう何名もの患者様に処置させていただいておりますが、私以上に患者様が驚かれます。
終わった瞬間の腫れの少なさ、そして上がりの良さにです。その瞬間は私にとっても嬉しい瞬間です。あまり褒めすぎは良くありませんが、昔の糸と比べると「ここまで糸は進化したのか」と感じた治療法の1つです。
ただ、MWリフト以外がダメという訳ではありません。
逆に言うとマイルドに上げたいという方にとっては他の糸を選択されるのも1つです。もちろん、MWリフトでも上げ具合は調整できます。
また、MWリフトは溶ける糸を使用しています。
ですので、いずれは無くなるのですが、無くなったらそのまま持ち上がっていた組織が元通りになるかというとそうではなく、溶けた糸の組織周辺でコラーゲン生成が行われ、ある程度は位置が維持される効果も期待できます。
インターバルとしては1年半から2年くらいになりますが、早く気になる方は1年経過後くらいから追加挿入が可能です。
手術になりますので、少し抵抗をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、自信をもってお勧めできる治療法の1つです。
気になる方はご相談だけでも結構です。ご予約の上ご来院頂ければ、詳しくお話させていただきます。
たるみ治療に関して様々な情報をYoutubeで発信しております。
たるみ治療の選び方、自宅で出来るたるみ予防などよくご質問頂く内容をご紹介しております。ご興味あれば是非ご覧ください。
つかはらクリニックチャンネル(動画で解説)
◆他にもたるみ治療に関する記事もございます。ご興味があればご閲覧ください。
→20代でたるみ治療は必要あるのか?
→たるみ治療をどう選ぶべきか
→ほうれい線の原因を知り、ほうれい線を予防・治療する
→自宅で「たるみ治療・予防」はできるのか
→若いうちにたるみ治療は受けた方が良いのか?