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【美容外科医が解説】まつ毛を伸ばす美容液の効果とリスク

2021.10.11.月曜日
| 2021.10.11.月曜日

まつげを美しく、長くしたいと考えている女性は多いでしょう。多くの女性がまつ毛については一度ならず、二度三度と悩まれたことがあるかと思います。

マスカラやアイラインを使っていくうちにまつ毛が減ってきてしまったという方や、マスカラを使う際にまつ毛がもう少し長かったらと悩むこともあるでしょう。

そんなとき気になるのがまつ毛を伸ばす美容液です。当院でも、まつ毛を伸ばす美容液を販売していますが、これは化粧品ではなく医薬品のため育毛効果が期待できる外用薬です。まつ毛美容液とはいっても、市販の化粧品とは全く異なるのです。ただし、医薬品である以上は、副作用が起きる場合もあります。

この記事では、まつ毛美容液の効果について、さらに副作用などのデメリットについても解説していきます。まつ毛美容液についての基本知識はここで確認しておきましょう。

まつ毛の役割

まつ毛は何かと美容面において着目されるパーツですが、そもそもなぜ生えているのか知っていますか?まつ毛には機能的にも、美容的にも大切な役割があるのです。

まつ毛の美容液を解説する前に、まつ毛の役割について少しご紹介します。

目の保護

一番の役割は、目に入ってくる異物からの保護です。
もしも、まつ毛の一部、全部が無くなれば、外からホコリなどが直接目に入ってきやすくなり、その度に結膜・角膜が傷ついて痛い思いをすることになってしまいます。

結膜・角膜は目にとって大事な部分なので、目を異物から保護することがまずはまつ毛の大切な役割となります。ホコリだけではなく、日傘のように角膜を紫外線から保護する効果もあります。

顔立ちの美しさと若々しさを印象づける

まつ毛の役割としては美容面に与える影響も大きなものがあります。まつ毛がスッと長く伸びていると、顔をきれいに、目を大きく印象的に見せられると感じるのではないでしょうか。
さらに、まつ毛が長いと若々しい印象を与えることもできます。このように、まつ毛は女性にとっては異物や紫外線から目を守るだけでなく、美容面においても非常に大切なパートと言えるのです。

まつ毛が減る原因は??

美容液や育毛液を使うのは、まつ毛が減ってしまうことが一つの理由でしょう。そこで持たれる疑問としては、「どうしてまつ毛は減るのか?」ということがあるかと思います。

まつ毛が減ること自体は、それほど一般的に多くみられる現象ではありません。
しかし、まつ毛を酷使していると、抜けやすく、さらには生えにくくなっていきます。

まず、一つめの原因は刺激、つまり、目の周りをこする癖です。目を頻繁にこすって刺激すると、まつ毛は抜けやすく生えにくくなってしまいます。

2番目の原因は、過度なマスカラ、過度なマツエクです。
これらは付ける際には特に問題はありませんが、落とすとき、外すときに刺激が加わることが問題です。また、落ちにくいマスカラを使っていて、それを落とす際にゴシゴシと強く擦ったり、引っ張ってしまうと、抜けやすくなり、まつ毛が次第に減ってしまいます。

たとえ、弱い力で行っていたとしても、度重なる使用と刺激により抜けやすくなってしまいます。

以上のように、まつ毛を減らさないためには、基本的には「刺激しない」「引っ張らない」ことが大切になります。

医療用まつ毛育毛剤「グラッシュビスタ」とは?

睫毛貧毛症(まつ毛が少ない症状)を改善するために、様々なまつ毛を伸ばす、増やすための美容液が開発されてきました。
中には、化粧品なのに医薬品成分を入れたために発売中止になったものなどもあります。それを知らずに個人で購入して、大変な副作用に見舞われた人もいると聞いていますので、自分の判断での使用は危険です。
そもそも、化粧品として売られているまつ毛美容液には治療目的で使うものではなく、育毛効果はありません。

しかし、現在は厚生労働省認可の医薬品としてまつ毛外用薬(まつ毛を伸ばす育毛剤であり医薬品)が発売されています。その代表がまつ毛育毛外用薬である「グラッシュビスタ®︎」という商品です。
医師の指導のもと、適切に使用してください。

グラッシュビスタ®︎の成分と使用方法

当院で扱っている医療用まつ毛育毛美容液も、この「グラッシュビスタ®︎」です。
グラッシュビスタ®は一般名をビマトプロスト(Bimatprost)といい、国内で初めて厚生労働省に承認された睫毛貧毛症の外用薬です。

この「グラッシュビスタ®︎」の主成分ビマトプロストは、プロスタグランジンの一種です。
プロスタグランジンという成分は、末梢の血管を広げ血液循環を良くする効果があります。

グラッシュビスタ®︎は、1日に1回、皮膚に塗布して使います。
まずは、顔を洗ってから、点眼液のような形状になっているグラッシュビスタを専用のハケに一滴たらします。そのままそのハケをまつ毛の上の皮膚に塗ります。反対側も同じように別の新しいハケに一滴垂らして塗ります。

1日1回の使用を続けていくことによって、まつ毛周辺の皮膚の血液循環が良くなり、まつ毛が伸びていくというメカニズムになります。長さだけではなく、太さも太くなり、まつ毛の本数を増やす効果があります。
太く健康な状態のまつ毛に戻れば、つけまつ毛、まつ毛エクステも付けやすくなり、マスカラも塗りやすくなります。さらに、これらのアイテムを使わなくても良いと思えるほど、まつ毛の量や長さが十分な状態になっていくことでしょう。

クラッシュビスタ®︎の副作用は?

グラッシュビスタ®︎は、皮膚の血液循環を促す効果がある医薬品なので、塗り始めに少し赤くなったり、かゆくなったりすることがあります。

個人差もありますが、1週間くらいで治まることが多いですが、1週間経っても赤みが引かない、かゆみがある場合には、使用を控えるなどの対処が必要になってきます。

クラッシュビスタは緑内障治療薬って本当?

クラッシュビスタ®︎ですが、実は緑内障の治療薬である「ルミガン®︎」と中身が一緒です。
ですので、「ルミガン®︎」をまつ毛の周りの皮膚に塗ってもまつ毛が伸びる効果があります。

グラッシュビスタ®︎が開発された経緯に、緑内障の治療のためにルミガン®︎を点眼している人のまつ毛が伸びるという副作用があることが判明し、それを逆手にとって主作用として利用したという背景があるのです。

しかし、ルミガン®︎は緑内障用の点眼薬のため、まつ毛を伸ばす、増やすための医薬品として改めて開発されたのが、グラッシュビスタ®︎ということになります。
そのため、中身は緑内障治療薬のルミガン®︎と一緒というのは、本当の話です。

例えば、緑内障の治療薬としてルミガンを処方してもらって、まつ毛の育毛目的に使うことも理論的には可能ではありますが、これは適応外使用となり、医薬品の適正使用を考えても許されることではありません。

ルミガンは保険適用の医薬品なので、病名を緑内障にして、その治療に保険適用で処方すれば、患者様の負担金額は安くはなりますが保険診療上は不適切になります。

現在は、まつ毛の治療薬として「グラッシュビスタ®︎」がありますので、こちらを購入するようにしてください。費用の負担は増えますが、まつ毛を増やすためには、治療薬として認可されているグラッシュビスタ®︎を使うべきと言えるでしょう。

さらに、グラッシュビスタ®︎にはルミガンとは違い、専用のハケも付いているなど、まつ毛専用に作られているので使い勝手も良くなります。

グラッシュビスタ®︎の副作用

まつ毛美容液と呼ばれることもありますが、グラッシュビスタ®︎は医薬品である以上は副作用があります。次に、グラッシュビスタ®︎の副作用についてご紹介します。

その1:赤み・かゆみ

使い始めてから最初の1週間程度は、まつ毛周辺の皮膚が赤くなったり、かゆみが出たりすることがあります。

血液の循環を良くするプロスタグランジン製剤ですので、赤みやかゆみが出るのは理論的にもある程度仕方がないと言えます。

ただし、赤みやかゆみがひどい場合には、継続は難しいかと思います。
軽度の症状の方であれば、だいたい1週間使用すると慣れてくると言われています。赤みやかゆみがひどくないのであれば、1週間くらいは様子を見ていただければと思います。症状が強い場合には無理せずにご相談ください。

その2:シミ

副作用として、シミ、色素沈着が起きることもあります。
グラッシュビスタを長期にわたり使用すると、まつ毛付近の皮膚に色素沈着が起きることがあります。ただし、この場所はもともとアイラインなどを引く場所ですので、それほど気にならないという方もいます。

もし、シミができてしまった場合には、一旦使用を止めると、シミの色が薄くなると言われています。シミがあまりにもひどい場合、気になる場合には、すぐに使用を中止することをおすすめします。

その3:パンダ顔

パンダ顔というのは、目の周りが黒ずんで見える状態のことです。とくに、気をつけたいのは下まぶたへの使用による副作用です。

下まぶたにシミができてしまうと、パンダのように目の周りが黒っぽくなってしまいます。おそらく、多くの女性がパンダ顔になるのは嫌がることでしょう。

下まぶたへにはグラッシュビスタ®︎を塗らずに、上まぶただけに使うことをおすすめします。もしも、上まぶたに使った際に、下まぶたに付いてしまった場合には軽く拭うようにしてください。

その4:目の脂肪が減ってしまう

とても確率としては低いですが、グラッシュビスタ®︎の使用で目の周りの脂肪が減ることがあります。

当院ではまだ経験していませんが、眼瞼下垂の相談で来院した患者さまの片眼が奥目(奥に凹んでいる)になっていたケースがありました。この患者様は、緑内障の治療のためにグラッシュビスタ®︎と同じ成分であるルミガン®︎を長期にわたり使用していたのです。

両方の眼に点眼していたようですが、片方だけが極端に脂肪が減り、奥目になったと推察されます。

原因としては、あまり多い事例ではありませんが、緑内障治療薬であるルミガンを長期にわたって使用したことで、眼窩脂肪が減り奥目になる可能性が示唆されています。
理論的には、ルミガン®︎とグラッシュビスタ®︎は中身は同じなので、グラッシュビスタ®︎の長期使用においても、眼窩脂肪が減る可能性はリスクとしてゼロではありません。

もちろん、まつ毛の美容液として少量を上まぶたの皮膚に塗るだけでは、眼窩脂肪が減ると可能性は限りなく低いと考えます。しかし、可能性としては否定はできないので、リスクを知識として認識しておくことが大切です。

多くの方は毎日のように鏡で顔を見ると思いますので、もしも目の周りの脂肪が減ってきたら、使用をすぐに中止することをおすすめします。
気になる方は、当院などに相談していただければ、使用について適切なアドバイスができるかと思います。

使用をやめるとどうなるの?

グラッシュビスタ®︎の使用にあたって、「使用をやめるとせっかく伸びた、増えたまつ毛はどうなるの?」「永久に使わないとダメ?」などの疑問を持つ方も多いでしょう。

使用を止めるとまつ毛が短くなったり、減ったりするのではないかと、不安を持つ方は多いようです。

皮膚の血液循環を促してまつ毛の生える力を高めているので、使用を中止したからといって急にまつ毛が減る、短くなるということはありません。

ただし、もしもまつ毛が再び減ってきた、という印象があるのでしたら、ひとつ理由が考えられます。

毛にはまつ毛に限らず、成長期・退行期・休止期があり、その周期により減ったり、生えたりを繰り返しています。グラッシュビスタ®︎は、まつ毛の毛包に作用して、成長期を延長し、まつ毛の成長を促すと考えられています

そのため、使用を止めた時にグラッシュビスタ®︎の効果が弱まり、休止期や退行期が少し長くなることは考えられます。成長期までのサイクルが延長することで、使う前の状態に戻った、まつ毛が減ったと感じる時期が訪れることはあるかもしれません。

ただし、成長期・退行期・休止期の全体のまつ毛の生成量・生成能力が落ちるわけではなく、成長期に入れば再び使用前に戻る可能性はあります。

まつ毛の悩みは当院へお気軽にご相談ください

今回は、まつ毛の育毛外用薬「グラッシュビスタ®︎」の効果とリスクについて解説してきました。
医薬品というと副作用などが気になる方も多いかもしれませんが、厚生労働省の認可を得た商品であり、多くの美容クリニックなどで使われています。

副作用・副反応に関する情報もフィードバックされているので、医師の指導のもと適切に使うことでより安全にお使いいただけると思います。

まつ毛美容液はまつ毛が長く、太く、数も増えますので、まつ毛の悩みがある方にはおすすめの方法です。当院に相談に来ていただければ、気になる疑問に丁寧にお答えし、納得した上で使っていただけるようにアドバイスを致します。ぜひ、一人で悩まずに気軽にご相談ください。

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