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【同年代と差が出る】40代のための本格たるみ対策&治療

しみ しわ、小じわ、たるみ
2023.07.15.土曜日
しみ しわ、小じわ、たるみ | 2023.07.15.土曜日

40代に入ると気になってくるのが、顔のたるみ。自己流のマッサージや化粧品でケアしているという方も多いかもしれませんが、間違ったケアでは逆効果になることもあります。

当院は、美容形成・美容皮膚科になりますので、顔のたるみは 専門領域となり、これまでにもたくさんの患者様の治療に 携わって参りました。

顔のたるみは年齢を重ねるごとに増える症状ですが、その原因はさまざま。しかも、たるみが目立つ人もいれば、同じ年齢でも目立たない人もいます。その原因は一体何なのでしょうか?

そこで今回は、40代のたるみ治療について、以下のようなポイントからご紹介していきます。

・40代のたるみに個人差が大きいのか
・40代のたるみにはどのような治療方法があるのか
・効果的な治療方法の選び方
・セルフケアによる予防方法

今回の説明を聞いて実践するだけで、老化防止&エイジングケアにつながるような内容を紹介します。それとともに説明の最後には医師である私が実践してきたエイジングケア対策も合わせてご紹介します。

なぜ40代から見た目に差が出るのか?

40代から見た目の変化が目立ってくるメカニズムを理解しているのと、理解しないのとでは、その対処へのアプローチも変わります。そこで、まずは40代が見た目の変化において節目となる理由を少し解説させていただきます。

まず、20代・30代との一番の違いは、更年期障害に代表されるような、体の内側からの機能的、生理的な変化が現れ始めることです。
例えば、ホルモン分泌の変化、ホメオスタシス(生体恒常性)の変化がその原因に挙げられます。ホルモンの変化などによって体の内側の状態が変化し始めることで、お肌など美容面にも変化が現れてきます。

若い頃は細胞活性(体の中のエネルギー)も高いため、美容に気をつけていなくても回復力でダメージをカバーできます。ところが40代になると、ダメージからの回復が若い頃のようにスムーズにはいかなくなります。それは細胞活性や回復力が低下し始めるためです。

でも、ここで諦めずにトリートメントや美容医療などの治療、またセルフケアを怠らずに頑張るのと、それとも老化現象は仕方のないことだからと諦めてしまうのとでは、40歳過ぎてからの5年後、10年後の結果に大きな差が出てきます。

そこで、この記事では老化を食い止めることを諦めたくないという方に役立つ情報を解説していきます。

有利な40代と不利な40代の差

アンチエイジング的な観点から考えると、「有利な40代」と「不利な40代」があります。
「不利な40代」というのは、例えば以下のような生活を送ってきた方のことです。

・若い頃に紫外線予防をせずに日焼けをしてしまった
・暴飲暴食など食生活に気をつけて来なかった
・喫煙者

逆に「有利な40代」は以下のような方のことです。

・しっかりと紫外線対策を行ってきた
・規則正しい生活を心がけている
・非喫煙者

このような若い頃の生活習慣の違いにより、アンチエイジングにおいて「有利」・「不利」という大きな差がついてしまいます。ただし、「不利」な方でも適切な治療やケアによって40代からでも挽回することは可能です。次に治療の方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

治療の優先順位

ここからは治療の優先順位について解説します。
優先順位としては、シミ・シワ・たるみの順番を意識することが非常に大切です。

シミは老けてみえる大きな要因であり、逆に肌の色合いが明るくなると全体的に若く見えます。
まずはシミの色合いを薄く・白くして、透明感のある綺麗な肌に見せること大切です。

その次に治療すべきなのが「シワ」です。
よくドラマ・映画などでシワを書くことで老け顔に見せていますが、逆にシワを取り無くしていければ若く見せることができます。

そして最後、3番目がたるみになります。
40代になると、顔のたるみが一番気になるテーマとなってきます。
顔の肉のボリュームが増えて、顔の皮膚が重みに負けてたるみます。皮膚がたるんでくるとシワの原因にもなり、全体的に顔が老けて見えてしまいます。

なお、エイジング対策の優先順位については、他の記事でも詳しく説明しているので参考にしてください。


【老け顔は何から治療改善するべき?】シワ&たるみ治療編
30代後半以上必見!老け顔の原因と対策を現役ドクターが徹底解説

足りないのは「たるみ」対策?!

エイジングケア対策の「シミ」・「シワ」・「たるみ」の3つのうち、「シミ」・「シワ」の2つについては患者様がすでに何かしらのケアを取り入れていることが多いです。

「シミ」・「シワ」のケアはすでに行っている前提でエイジングケアに何が必要かといえば、「たるみ」の治療です。「たるみ」のケアまでは十分に行き届いていない方が多いのです。

そこで、「たるみ」の治療として、「最小限して欲しいこと」または「100点を目指すならこれ」という提案を次にご紹介していきます。

40代前半のたるみ治療:初期段階の予防的な治療

40代になったばかりの方、まだ顔にたるみが目立って出ていない方も、この先のたるみが心配であれば、予防的な意味も含めて早めに治療を開始することをおすすめします。

たるみが少ない40代前半のたるみにおすすめの治療方法は、「タイタンジェネシス」という治療です。たるみの機械治療は、皮下組織に熱を加えて引き締める原理を用いた治療が基本です。
熱を加える方法はいくつかありますが、「タイタンジェネシス」の場合には赤外線とレーザーで熱を加えます。顔の皮膚の厚みは2mmくらいありますが、最も深い真皮下層・脂肪上層までタイタンの熱は届きます。真皮層のある深い部分まで熱を届けて、コラーゲン生成を促進し、皮膚を引き締めてたるみを改善していきます。

当院では「タイタン」と同時に「ロングパルスYAGレーザージェネシス」を併せて照射します。
「ロングパルスYAGレーザージェネシス」は「タイタン」より少し浅い場所、真皮の中間層くらいまで届き、皮膚を引き締める効果があります。

タイタンとジェネシスを併せて照射することによって、真皮・真皮下層を引き締め、たるみの予防にも繋がります。

40代に入ってこの先が心配になり始めたという方には「タイタンジェネシス」による予防的なたるみ治療をおすすめします。

タイタンジェネシスの治療詳細はこちら

少し気になってきた方に:80点のたるみ治療

次の段階のたるみ治療は、80点のたるみ治療です。
対象となるのは、40代に入ってたるみが心配になってきたり、すでにたるみを感じているような方です。

80点のたるみ治療としては、「ハイフ(高密度焦点式超音波治療法)」がおすすめです。
先ほど紹介した、「タイタンジェネシス」よりも、さらに深い場所に熱が届きます。
ハイフは超音波を用いて、表皮、真皮、皮下組織と言った全ての皮膚層と、脂肪層、SMAS筋膜まで熱を加えることでたるみを引き締めていきます。

当院のハイフ治療では、「ウルトラセルQプラス」という機械を使っています。
一般的なハイフ治療では3つであるトランスデューサー(カートリッジ)を当院では4つ用いて、熱を加える深さを変えて治療を行います。
4.5mm、3.0mm、2.0mm、1.5mmと4つのトランスデューサーを使って、深い場所から浅い場所まで、まんべんなく熱を加えて肌を引き締めていきます。

40代になってたるみが気になってきた方、たるみを実感してきた方には、ハイフが非常に有効です。

HIFU(ハイフ)の治療詳細はこちら

たるみを改善したい方に:100点のたるみ治療

皮膚のたるみが気になっている方、80点のたるみ治療よりもさらにレベルを上げて徹底的にケアしたい方には、「サーマクール」という治療機器が適しています。

サーマクールという治療器では、高周波による治療を行います。高周波によって、皮膚に三次元的に熱を届けます。ターゲットは脂肪層で、熱を加えて引き締めることで、たるみを改善していきます。

ここで気になるのが、「ハイフ」との違いではないでしょうか。ハイフ治療の「ウルトラセルQプラス」は「点」で熱を加える方法です。連続して点を打つことで、線に近い状態で熱を加えています。
一方、サーマクールは、「面」で熱を加える方法です。面で熱を加えることができるので、顔全体にかかる熱量が多くなります。

そのため、たるみの症状が強く出ている方や、顔に脂肪が多くついている方には、サーマクールがおすすめです。

サーマクールの治療詳細はこちら

3つ全てのたるみ治療を受けるのがベスト

たるみがまだ気になっていない方には、予防として「タイタンジェネシス」。80点を目指すのであれば、「ウルトラセルQプラス」をプラス、さらに100点まで目指すのであればサーマクールまで重ねた治療がおすすめです。
時間的な問題や金銭的な心配もあるかと思いますが、形成外科医しては全てのたるみ治療を行うことをおすすめします。全てのたるみ治療を行えば、より徹底したエイジングケアが可能になるかと思います。

たるみ治療の治療頻度は?

では、たるみ治療はどの程度の頻度で受ければ良いのでしょうか。治療頻度は治療機器によって異なります。

最短の治療頻度は以下が目安です。

・タイタンジェネシス・・・1ヶ月に1回
・ウルトラセルQプラス・・3ヶ月に1回
・サーマクール・・・・・・6ヶ月に1回

もちろん、全ての治療が必須というわけでも、同時に治療しなければならないわけでもありません。

当院で治療している患者様も、同時に受ける方もいれば、来院1回につき1つずつ受けられる方もいます。

また、なかなか来院できない方や金銭面が気になる方は、治療のインターバルを伸ばすことも可能です。例えば、ウルトラセルQプラスを4〜5ヶ月に1回、サーマクールを8ヶ月に1回など調整も可能です。

忙しくてなかなか治療に通えない方は、同日にウルトラセルQプラスとサーマクールを行うことも可能です。医師と相談した上で、ライフスタイルと希望により治療頻度を決めていくと良いでしょう。

糸による治療は必要?!

たるみ治療について患者様から相談されることが多いのが、糸による治療です。
物理的に顔の皮膚の中に糸を入れて釣り上げる方法です。

当院としては、40代の方のたるみ治療としてはまだ早いと考えていましたが、当院でも最近は40代の方でも糸による治療を行うことが増えてきています。

以前は糸による治療を行う場合は、たるみがかなり進行している方が適応でしたが、個人差もありますが、40代から糸による治療を行う場合が多くなってきています。

当院では、40代の方には治療機器によるたるみ治療を先にご提案していますが、早くたるみを改善したいという方には、糸の治療も選択肢としては可能です。

日々の積み重ねが大事!セルフケアの方法

クリニックでの治療機器や糸による治療のご紹介をしてきましたが、セルフケアも大事です。クリニックでの治療を受ける方も、そうでない方も、いずれもセルフケアを続けることがエイジング対策の基本です。

とくに、回復力が落ちてくる40代の方は、セルフケアの違いが大きな差を生みます。間違ったセルフケアでは逆効果となることも。では、一体どんなセルフケアを取り入れていけば良いのでしょうか。そのポイントをご紹介します。

①トレチノイン酸軟膏の使用

まず、たるみケアに有効な方法として、トレチノイン酸軟膏があります。

当院でも、「オールトランストレチノイン」という院内独自の製剤を扱っています。「塗るたるみ治療」と言っても過言ではないくらい、肌を引き締めてくれます。

皮膚の深い皮下組織まで届くわけではないですが、皮膚を引き締める効果には優れています。
トレチノイン酸軟膏をセルフケアに取り入れるのは効果的な方法です。

ただし、効果も期待できますが、副作用にも気を付ける必要があるお薬です。使う前は医師の指導の下で、正しく使っていただくことが必要です。

『塗る”たるみ”治療』オールトランスレチノイン酸軟膏
自宅で「たるみ治療・予防」はできるのか。

②日焼け対策と適切なマッサージ

軟膏を使ったセルフケアも大切ですが、皮膚を老化させないための予防的なケアも欠かせません。紫外線対策は徹底的にして肌を余計なダメージから守り、日焼けさせない、シミを作らせない、シワにさせない、たるませないことが大事です。

また、肌の保湿も十分に行うことが大事です。乾燥は肌のトラブルの元凶でもあり、さまざまな悪循環を引き起こします。

先ほど紹介したトレチノイン酸軟膏も乾燥しやすくなるため、保湿剤で乾燥を防ぐことが大切です。

また、肌にとってマイナスのダメージを与える、過度な刺激も厳禁です。肌の擦り過ぎ、刺激し過ぎは絶対にNGです。

例えば、軽いマッサージなら問題はありませんが、強いマッサージによる刺激のし過ぎは逆効果になります。肌を傷つけず炎症を起こすことがないように、肌の血液循環を良くする程度の適度なマッサージに留めてください。

過度な刺激を皮膚に与えると、肌はダメージを帯びて老化しやすくなります。アンチエイジングにおいて過度な刺激は絶対に禁物です。

③運動で老化予防

最後に運動です。運動には、老化予防・アンチエイジング効果があると多くの研究により証明されています。運動により筋肉量アップ、血流アップなど、さまざまな身体的なアンチエイジング効果が期待できます。また、老化の要因でもあるストレスの解消にも有効です。

お肌のたるみなどが気になっている人は治療やお薬も大事ですが、セルフケアの1つとして運動も取り入れてみることをおすすめします。

誰よりも世界最速で老ける8つの方法

最後に:形成外科医が実証するエイジングのポイント

最後に形成外科医でもある私自身が行なってきた治療やセルフケアをご紹介します。
私は現在60歳になりますが、見かけとしては60歳よりも若く見られます。その秘訣は徹底したセルフケアです。

まずは、日焼けをしないこと、紫外線対策を心がけています。それとともに、元々乾燥しにくい肌質ですが、乾燥対策も抜かりなく行なっています。

クリニックを開業した40代の頃から、アンチエイジングとして肌に悪いこと、体に悪いことを避けるようにして、セルフケアを積み重ねてきました。その結果、同世代の人たちより老化が遅れたように思います。

記事をご覧頂いた皆様も40代から早めにセルフケアを取り入れ、予防を意識していただくことが大切です。老化を止めることはできませんが、遅らせることはできます。ぜひ、今回ご紹介したたるみ治療とセルフケアを実践していただければと思います。

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