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ワキガは自然に治るのか?有効なワキガのセルフケアはコレ

わきが・多汗症
2020.07.20.月曜日
わきが・多汗症 | 2020.07.20.月曜日

 

ワキガに関して沢山のご質問を頂きます。
前回もワキガに関してメカニズムや発生原理について詳しく解説させていただきました。

ワキガは病気なのか?何故ワキガになるのか。

長年ワキガの治療を行っていますと本当に様々なご質問ご相談を頂きます。
特に「手術や治療をする以外に予防法や治療法はないのか」とよくご相談を頂きます。

手術となると生活制限もあり中々大変です。ミラドライという選択もありますが、自由診療ですので選択に迷われる方も多いのも事実。
今回は治療する前にできるワキガのセルフケアについてご紹介したいと思います。

ワキガは自然に治るのか?

たまに「ワキガは自然に治ることはありますか?」と聞かれることがあります。
別の記事でもご紹介しましたが、ワキガは病気ではなく体質だと考えています。
体質が急に変わることはありません。ですから放っておいて自然に治ることは残念ながらありません。

ただ例外あります。
それはアポクリン腺が減少する現象が発生するケースです。
ワキガの原因はアポクリン腺から出る汗が元になります。

このアポクリン腺は思春期の二次性徴に発達し増加します。もともと男性も女性も妊娠する、妊娠させることのできる期間に異性を惹き寄せるニオイとしてアポクリン腺の機能があると言われています。つまり、男女ともに生殖期間はアポクリン腺が増加し生殖時期を超えたらアポクリン腺は減少します。
ですから、治るという言葉は正確ではありませんが、減少の程度も個人差はありますが、ある程度年齢を重ねてからはあえて治療はしなくても良いかもしれません。

セルフケアでワキガは治せるのか?

ワキガは自力で治すことはできないかとよく質問を受けます。
結論から言うといくつか方法があります。

別の記事でもご紹介しました通り、ワキガの治し方は2通りあります。
ワキガは病気なのか?何故ワキガになるのか。

①汗を減らす
②細菌を減らす

それぞれにセルフケアの方法があります。

自力でワキガのケア①(汗を減らす)

まず汗を減らす方法です。
1つはデオトラントです。

最近ですと様々な製品が市販品でも多く発売されています。
ですが、市販品の多くは大体持続性は1日ぐらいです。
毎日塗らなきゃということで手間もあり、ちょっと大変かなと思います。

そこでオススメしているのが「パースピレックス」という製品です。

医療用の制汗剤として当院で販売しています。
このパースピレックスは最初1週間は1日1回毎日塗っていただきます。
そして、2週間目からは週1回、又は2回で済むと言われています。

原理は成分である塩化アルミニウムが汗腺内の水分と反応し、水酸化塩化アルミニウムを生成し、これが細胞のケラチンと一緒になり、汗腺深部に上手く入り込んで角栓を形成します。つまり、汗が出ないよう栓をするイメージです。

これにより汗の分泌を物理的に抑制します。形成された角栓はターンオーバーで排出される3~5日間は持続し、お風呂に入っても効果が持続し塗り直しの手間が要らない優れものです。運動やスポーツをする方にもオススメのケア製品です。

パースピレックスはこちら

自力でワキガのケア②(細菌を減らす)

もう1つの方法が細菌を減らす方法です。
ワキガのための細菌を減らす有効な飲み薬というのはほぼありません。

ですので、基本的には細菌が増殖しないよう銀(Ag+)が配合されたデオトラント製品で対策するしかありません。
ただ、最近では市販品でも優れたものがたくさんあります。
治療というわけにはいきませんが、細菌を減らすという意味では有効な手段の1つです。

ワキガのセルフケアに食事療法は有効か?

ワキガの自分できる対策法としては汗を出ないようにすることと、細菌を減らすことが最も有効なのですが、それ以外に食事に関する対策について質問を受けます。

よく聞くのが乳製品をたくさん摂るとワキガが強くなった気がするとお聞きすることがあります。
乳製品に限らず動物性たんぱく質や動物由来の油の多いもの(牛肉等)を食べた翌日はニオイが強くなる傾向があります。
これは体内で分解されるアンモニアや硫化物、脂肪酸が関係しており、摂取量が多いとアポクリン腺から分泌される量が多くなると言われています。
ですから、食べ物でワキガ対策をしたいということになると動物性タンパク質や脂肪分の多いものを控えることになります。

ただ、糖質制限ダイエットなど食事療法が巷では広まっておりますが、相対的に糖質を下げると食事内容はタンパク質が多い食事になります。
そうすると、段階的な話になりますがタンパク質摂取量が増えるため、理論的にはワキガの方が増えるということになるのかもしれません。

だからと言って糖質もタンパク質も摂らないというわけにはいきません。
ですから、やはりワキガのセルフケアは①「汗を減らす」と②「細菌を減らす」が有効です。
この2つを組み合わせるだけでもかなりの効果が発揮できると思われます。
まずはこの2つを実践してみて、食事も少し意識してみる。どうしても治療するまでもないが何とかしたい!とお考えの方は是非一度検討してみてください。
因みにクリニックで治療する場合は、物理的に汗を減らす治療を行います。アポクリン腺自体を減らす治療となります。効果は半永久です。
手軽さと術後の生活制限がないという点でミラドライをおススメしています。
手術とミラドライ、どちらが良いのかについても詳しくご紹介しております。
宜しければそちらも参照ください。

(ワキガ治療)剪除法orミラドライ どちらを選ぶべきか
ミラドライの効果と再発の可能性について

 

ワキガについては本当に色々なご質問やご相談を頂きます。
「ミラドライは再発する?」「手術とミラドライどっちがいいの?」「治療リスクは?」「手術以外の予防法はないのか」など様々です。
引き続き、ワキガについて詳しく解説してまいりたいと思います。
Youtubeでもワキガに関する情報をアップしておりますので、詳しく知りたい方はそちらも是非参照ください。

つかはらクリニックチャンネル(動画で解説)

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