理由はシンプルで、照射技術により結果が変わるからです。
ミラドライは手術（剪除法）などの従来治療と比べ、術後の生活制限や副作用も少ない魅力的なワキガ・多汗症治療機器です。
マイクロ波（電磁波）を照射し、その熱量でターゲットとなるアポクリン汗腺やエクリン汗腺を死滅させるのが原理ですが、その照射熱量によってターゲット汗腺が死滅する量が左右します。
ミラドライは照射出力を強くしすぎると熱傷リスクがあり、特に上腕神経損傷を避けるため、どうしても出力を弱めないといけない部位が存在します。
この部位への出力の程度が、死滅しない汗腺を残してしまう大きな要因であり、剪除法などの手術と比べ、若干効果が劣ってしまう理由です。
そのため、副作用のリスクが起こらない範囲で部位ごとの適切な照射技術（適正な出力設定）が重要になってくるわけですが、その程度は患者様の状態や体質によって個人差がかなりあります。
また、脂肪層の厚みや解剖学的組織構造の状態により、適正出力設定・マーキングの位置は異なります。
この診断を誤ると同じミラドライという機器でも結果が変わってしまいます。
だからこそ、熟練した医師による正確な診断、患者様の状態に合わせた最適なマーキング、そして部位ごとの最適な出力設定と照射技術が重要になります。
これが、10年以上の熟練医師による100％処置に当院がこだわる理由です。
また、数十年以上、剪除法による脇下の組織構造の特徴を様々な体質・年齢別に処置してきましたので、部位ごとの汗腺の深さや汗腺が集中しやすい部位も熟知している自負があります。
ミラドライの処置に置きましても患者様ごとの最適な処置をお約束いたします。
なお、当院でミラドライ2回目の照射を希望される方は全体の3％未満です。
ミラドライは医療機器、電子レンジ等で広く用いられているマイクロ波（電磁波）エネルギーを利用して、汗腺にある水分をターゲットとし、脇汗やニオイの原因となるアポクリン腺・エクリン腺を破壊し、機能しなくさせる治療です。
破壊された汗腺は再生しないため、手術同様、半永久的な効果が得られます。
ミラドライの最大の特徴は、処置時間は両脇でわずか１時間程度で完了し、包帯も不要。
処置日当日から効果を実感いただけ、再通院不要で生活制限なく治療が完結します。
手術の場合、個人差はありますが傷口が開かないよう約２週間ほど腕を固定する必要があり、腕を上げる行為は避ける必要があります。
また、その期間は数日に１回ガーゼの交換、そして水に濡らしてはいけないなど制約もあります。
そのため、両腕同時すると腕が使えなくなるため、片脇ずつ治療するのが一般的で、それぞれスムーズにいけば約２週間ずつとなり、合計で約１ヶ月間は生活制限を強いられてしまいます。
手術の場合、切開し縫合するため、どれだけベテランの医師が完璧な縫合処置を行っても傷跡、人によってはシミのような後が数センチの切開範囲に沿って残ってしまいます。
一度出来た傷跡を無くすことは難しく、人前で腕を上げて傷跡が見えることが恥ずかしいという方もおられ、一生残る傷となるため大きな副作用と言えます。
しかし、ミラドライは皮膚表面から機械照射する治療法のため、原則傷跡は残りません。
ミラドライは従来の治療法と比べ、ワキガ・多汗症治療のデメリットを克服した画期的な治療と言えます。
手術の場合、処置する医師の技量により結果が左右されるだけではなく、処置の仕方次第では2回目の処置は非常に難易度が高くなり、状態によっては再手術出来なくなるリスクがあります。
また、状態によってはミラドライの照射もできないケースもあります。
通常、手術（剪除法）は1回の処置で8-9割の臭いを減らすことができます。当院では事例はありませんが、処置の技量によっては患者様が効果に納得できず、再手術を望む症例は少なくありません。
これに対し、ミラドライはご要望に応じて2回目の再照射が可能です。
ミラドライは１回の処置で6-8割のターゲット汗腺を破壊することができます。
当院の97％以上の患者様は1回の処置で完結しておりますが、ご要望に応じて2回目以降の照射が可能です。（1回目から6ヶ月以上のインターバルが必要です）
2回目の照射で8-9割の汗腺を破壊できます。
手術（剪除法）、ミラドライも共通して、全ての汗腺を除去すると皮膚が薄くなりすぎる危険性があるため、すべてを除去することはできません。
また、処置対象部位周辺にも多少の汗腺は存在するため、100％汗腺を除去することができない理由です。（ただし、ワキガ・多汗症ではない一般の方と同等、またはそれ以下になりますので、気にならない範囲に収まります。）
しかし、基本的に臭いの元となるアポクリン汗腺が集中する部位が存在しており、その部位を的確に見極め正確に処置するため、高い効果を発揮できます。
何故、治療効果に差が出るのか。 その理由はミラドライはアポクリン汗腺の導管部を目視して取り除くわけではありません。 そのため、丁寧に綿密に照射していく訳ですが、ミラドライは照射出力を強くし過ぎると脇下にある上腕神経損傷や強度の熱傷による皮膚壊死という副作用を起こすリスクがあります。 これを避けるため、正確に神経位置を把握し、出力を患者様の状態・部位ごとに適切に設定・照射します。 この部位によりどうしても出力を弱めないといけない箇所があり、これが一部アポクリン汗腺を死滅せず残ってしまう要因となり、結果的に手術と比べ効果差が生じる要因です。
脂肪層の多い、少ないでも照射設定により効果が変わることがあり、ミラドライの処置による効果は適切なマーキング範囲の設定と患者様の解剖学的な組織構造の特徴と状態の把握、そして、部位ごとの適切な照射設定の判断が重要になります。
ミラドライの1回の処置で効果を最大化を実現するため、当院が熟練した医師が100％処置することにこだわる理由です。
ミラドライは「マイクロ波（電磁波）」を用いた治療機器です。 電磁波はTVや携帯電話、電子レンジなど幅広い電子機器で使用されている技術です。 この電磁波は使用する目的によって様々な周波数があり、ミラドライに採用されている電磁波は、飲み物や食べ物を温める電子レンジの電磁波と似ています。 ミラドライは5.8GHzマイクロウェーブという技術を用いり、汗腺にある水分に反応し、熱エネルギーを反応した特定の部位に効率よく伝え、汗腺を死滅させます。 電子レンジに似た周波数とは言え、ミラドライの電磁波は電子レンジのように拡散せず、集中的に狙った部位に照射できることが特徴で、汗腺の多い皮下2~3mmの層にエネルギを集中照射できるよう設計された世界初のワキガ・多汗症治療機器です。
このマイクロウェーブ技術は、世界中ではすでに、腫瘍、心臓治療といった分野でも使用されている画期的な技術です。
脇の下の汗やニオイの原因となるアポクリン汗腺・エクリン汗腺が集中している部位・深さへマイクロ波（電磁波）をターゲット照射します。
マイクロウェーブ（電磁波）は汗腺周辺で熱エネルギーに変換されます。
この熱で汗腺が焼灼（しょうしゃく）され、汗腺機能を失います。
完全に焼灼された汗腺は再び機能することはありません。
そのため、若年層への照射を除いて新たな汗腺が再生することはありません。
ミラドライの冷却システムは特別なクーリング機能によって、照射時の熱傷を予防する機能があります。
照射と同時にお肌の表皮から真皮層を冷却し、皮膚を保護しながら、ターゲットとなる汗腺（治療エリア）へ熱エネルギーを届けます。
つかはらクリニックでは、医療・美容医療の技術向上のための情報収集、症例文献の学習は日常的に行っているのはもちろんですが、患者様のお話を直接伺うことのできる「カウンセリング」は美容医療を提供する身としてとても重要なスキルだと考えています。
何故なら、どのように改善したいのか、理想の状態は医師や患者様によって基準が異なるため、できる限り、乖離が無いよう意思疎通することが大切だと考えます。
それが、適切で効果のある無駄のない治療を可能にするとも考えています。
特にワキガ・多汗症は、手術（剪除法）かミラドライかで悩まれる方が非常に多い治療です。
金銭面含め、どちらの治療にもメリット・デメリットがあり、どちらが適正かは患者様のニーズにより答えは変わってきます。
ですから、私たち医師は患者様の状態・希望などを的確に把握し、患者様自身が迷いなく判断できるよう正確な診断とアドバイスをする必要があります。
また、中にはワキガではないが、ワキガだと思い込み、深刻な顔されてご相談に来られるケースもあります。
治療することだけが医師の仕事ではなく、患者様が抱える悩みを適切な医療技術と診断をもって、心から悩みを解決することが私たち医師に求められる役割だと考えます。
はじめてのご来院や治療となると不安も多いと思いますが、独りで悩まずに私たち専門家にご相談ください。
つかはらクリニックでは常に患者様の立場やお気持ちを考えた丁寧な対応を心がけております。お気軽にご相談ください。きっとあなたのチカラなれるよう尽力致します。
安全性と確かな治療を提供するために当院ではカウンセリングから治療完了まで全て医師が行います。
まずはカウンセリング。ミラドライの注意点や施術の流れなどを詳しくご説明させて頂きますので、不安な点や疑問点はお気軽にお尋ねください。
患者様のお悩みを丁寧にお伺いさせていただき、適切な処置を行っていきます。
発汗する場所・ニオイが発生する場所・毛のある場所を確認し、マーキングをする治療用テンプレート（位置決めマーカー）をワキの下に当てて、アルコールを含ませた綿を用いてマーキングを皮膚に移します。
マーキングシートをもとに、脇下数カ所に麻酔を注入していきます。麻酔が効いたのを確認後、ミラドライ治療を始めていきます。
マーキングシートに沿ってミラドライ、マイクロウェーブを照射していきます。吸入装置によって皮膚が優しく吸い上げられます。そこにマイクロ波を当て皮膚の下にあるアポクリン腺・エクリン腺を破壊していきます。ミラドライ治療は標準的な脇で治療時間片方約20分です。すべての治療時間は、60分から90分程度で終了します。
マイクロウェーブの照射により、皮下組織の内部が火傷のような状態になりますので、施術箇所を冷却し、痛みや違和感を軽減します。
麻酔が切れてからの痛みや違和感には個人差がありますので、気になる場合は1日を通して保冷剤などで冷やしてください。その後も違和感がある場合は定期的に冷却することで、腫れや不快感が軽減されます。
これでミラドライ施術が終了となります。処置後2週間は激しい運動は避けてください。また、ミラドライ治療後に起こりうる症状として、患部の一時的な隆起や固化、患部の部分的な脱毛などが報告されております。治療後に気になる点がございましたら当院までご連絡ください。適切な処置をさせていただきます。
申し訳ございませんが以下の方は「ミラドライ治療」を受けることが出来ません。
その他、肌が極端に弱い方や、施術に不安のある方は事前にご相談くださいませ。
2週間を超えて腫れ・赤みなどの症状が残る場合、その他ご心配なことがあればご予約の上ご来院くださいませ。
当日は熱いお風呂に浸かったり、サウナに入らないようにしてください。
お酒は飲まないようにして下さい。処置後2週間は、激しい運動は避けてください。
ミラドライ治療の直後から、脇の下にアイスパックで冷やすことで、痛みや異和感が軽減します。
腫れや不快感を最小限にするため、もし可能ならばアイスパックは1日を通して使用してください。
痛みや腫れを緩和するために治療後2～3日は、ときどきアイスパックを脇の下にはさんで冷やしてください。
脱毛やフェイシャル処置を希望される場合はダウンタイムなどを考慮し当院では挙式やイベントの２週間前までのご予約とさせていただいております。
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