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ミラドライの効果と再発の可能性について

わきが・多汗症 ミラドライ
2020.04.03.金曜日
わきが・多汗症 ミラドライ | 2020.04.03.金曜日

 

多汗症やワキガ治療にミラドライという治療機器があります。
従来まではメスを使った手術が主流でしたが、ダウンタイムも長く生活に支障が出るため手軽に受けられる治療ではありませんでした。
そこで登場したのがミラドライです。最大の特徴は日常生活にほぼ支障がないという点です。
しかし、ミラドライは効果が弱い、再発する? と気にされる方も多いです。
そこで、ミラドライの効果や再発の可能性についてご紹介したいと思います。

そもそもミラドライの原理を簡単に説明すると、皮膚表面を冷やし傷つけることなく保護しつつ、高周波を照射し、ワキガの原因となる汗の腺を焼き破壊する治療です。(手術ではこの腺をメスで1つ1つ切除していきます)

従来の治療法と比べると時短ができ、リスクの少ない画期的な治療法です。

手術(剪除法)の場合、基本的には片脇ずつ1週間以上間隔をあけて手術します。
理由は処置後、最短でも1週間は腕を固定しないといけないため、両脇一変に手術すると腕が使えなくなります。
従って、両脇を処置するには2週間は片腕が使えない期間が生じてしまいます。
また、傷跡も残りますし、大きな包帯を巻きますので、周囲の人に隠すのは困難です。

対照的にミラドライは1回で両脇処置可能な上、照射後腫れは生じますが腕を動かせますし、包帯も不要です。従って周囲にもバレずに処置が可能です。

肝心な効果についですが、手術(剪除法)の場合、処置することで8~9割は汗や臭いが減ります。ミラドライの場合、1回の処置の汗と臭いの減少割合は6~8割に及びます。(いずれの処置も100%汗と臭いを消すことはできませんが、一般の人と同じ割合になるので正常化することにはなる)

稀に2回ミラドライの処置を希望される方もいらっしゃいます。
少なくとも1回目の処置から半年のインターバルがあれば、2回目が可能です。
2回実施することで、手術(剪除法)とほぼ同等の8~9割は汗や臭いを減らすことができます。

よくインターネットの書き込みなどでミラドライ処置後再発したという意見を目にします。基本的には一度焼いたアポクリン腺が再生することはありません。
剪除法においても完全に除去した部分が再生することはありません。
つまり、処置前と比較すると確実にアポクリン腺量は減少しますので、元に戻るということはまずありません。

しかし、いずれの処置においても100%のアポクリン腺を除去することはできません。ミラドライに関しては神経が密集する一部の部位への照射は高い出力では照射できません。
ですので、照射周辺組織に残ったアポクリン腺の機能が回復し術後直後と比較して汗や臭いが復活したように感じることが再発と感じる要因と考えます。

ミラドライの場合、自由診療になりますので保険が適応できない分価格が高いデメリットはありますが2回目の処置の選択が可能であること、ダウンタイムの少なさから剪除法とミラドライなら、多くの場合、生活に支障が出ると困る方が多いので、大半はミラドライの処置を推奨しています。もちろん、どちらの処置もメリットデメリットがあります。
ご自身に合った処置を医師と相談しながら選択することが大切です。

当院の別の記事にもご紹介したものがありますので、こちらも参照ください。

剪除法orミラドライ どちらを選ぶべきか

剪除法の治療詳細はこちら
ミラドライの治療詳細はこちら

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