よくたるみ治療の処置の際、麻酔が必要な必要でないか、そしてそのリスクについて相談されることがあります。
まず、当院では注射、機械によるたるみ治療の際、麻酔の処置は行っていません。
何故、麻酔処置を行わないのかというとリスクが伴うからです。
たるみの治療は熱を用いて治療する機器が主流です。
別の記事や動画でも紹介しておりますが、高周波のサーマクール、超音波のウルトラセルQ+、赤外線のタイタンがあります。
→たるみ治療をどう選ぶべきか
→ほうれい線の原因を知り、ほうれい線を予防・治療する
いずれも熱を加える原理は同じです。つまり、熱傷のリスクがあります。
この熱傷を防ぐためにどの機械にも工夫が施されています。
例えば、サーマクールは照射部位先端に冷却装置がついていますし、ウルトラセルQ+も冷却ジェルを用いて皮膚表面の温度を下げ皮膚表面の火傷が起こらないよう工夫しています。それでも、出力によっては熱量が大きくなり熱傷のリスクがあります。
麻酔をしていると熱傷が起こるほどの熱量照射が行われていたとしても、痛みを感じません。つまり、麻酔により熱傷による痛みの反応をマスキングしてしまうことになります。
当院では、こうした熱傷を防止するために麻酔は用いらず、痛みの反応を見ながら照射していきます。稀に麻酔せず処置し、痛みの反応がないのに熱傷を起こすケースもあるくらいです。それだけ熱出力が高い治療です。
単に出力を高め熱量を多くすればよいものではありません。過度な熱傷は皮膚内部に瘡蓋のようなシコリが残るといった副作用を伴います。
たるみ治療は基本的には一定のインターバル(治療間隔)をもって繰り返し治療していくものになります。
過度な処置よりも、最小限の副作用で最大限の効果を出し、継続できる治療、つまり適度な熱量照射こそが安全性の高い適正治療だと考えます。
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