つかはらクリニック院長のブログ

つかはらクリニック院長のブログ

公式Youtubeチャンネルでも配信中
公式Youtubeチャンネルでも配信中

【ほくろ】1~2mmの小さいほくろを取ったときのリスク

ほくろ
2011.11.17.木曜日
ほくろ | 2011.11.17.木曜日

ほくろは皮膚の腫瘍性変化ですので、治療は削るまたは切る方法で、除去することとなります。仮に黒い色素成分けを抜いたとしても、ほくろの腫瘍成分(ほくろ細胞)は残ってしまいますので、ほとんどが炭酸ガスレーザーなどで削って取ります。
ほくろをレーザーで取るときに、くりぬくように深く垂直に削ることもありますが、その方法だと傷が閉じても陥没の危険があります。処置後の陥没リスクを避けるために、私はほくろ周囲の皮膚も最小限含めて、なだらかなカーブを描くように削ります。
削るタイプのレーザーはほとんど、スキャンシステムを備えていて、皮膚や腫瘍を面で削ることができるように設計されています。その最小面積は機種によって違いますが、当院の炭酸ガスレーザーは5mmほどです。
ほくろを削った後の皮膚面をできるだけ滑らかにするために、弧を描くようになだらかに面で削るので、どうしても処置した部分は、最低でもこの5mmの大きさとなります。
特に1~2mmのほくろをとる場合は、いったん削った部分が5mmほどになってしまうので、傷が閉じた(上皮化した)後も、一時的にですが、かえって目立つことがあります。
黒く隆起した状態を化粧で隠すことは難しくても、赤くて平ら、または赤くて少し陥没した状態のほうが隠しやすいので、困ることはありません。
ほとんどはその後、この赤みは薄くなって周囲の皮膚の色と同化しますが、数ヶ月間は我慢していただかないといけない時期があります。その時期を初診時には、6ヶ月ほどと説明しますが、実際にはそれよりも短い期間で赤みは消退してしまいます。

 

追記2020.5.11
——————-
日常診療で多くの方が「ほくろ」の相談で当院に来院されます。
ほくろは誰にでもある一般的なものですが、色々な情報が溢れていて何が正しくて何が正しくないのか分からず不安になったり、迷われたりする方も多くいらっしゃると思います。
ほくろについてよくいただく質問含め、相当詳しく解説した集大成シリーズを作成しました。宜しければ是非ご覧ください。
これをご覧いただければ、治療に関する心配事や不安の大部分は解消いただけるかと思います。
【動画シリーズも用意しました。ほくろと遺伝の関係性についても述べております】

 

 

 

ここを↓クリックしていただければ、はげみになります。よろしくお願い申し上げます。

にほんブログ村 美容ブログ 美容皮膚科へ
ほくろ除去+

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。