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【ほくろ徹底解説】③ほくろ治療アフターケアについて

ほくろ
2020.05.11.月曜日
ほくろ | 2020.05.11.月曜日

 

ほくろ治療後のことについてたくさんご質問を頂きます。

・治療経過
・通院の有無(何回くらい通うのか)
・お風呂は?
・腫れてきたらどうする?
・傷跡のこと
・授乳中のほくろ除去はリスクがあるのか
・ほくろを増やさない予防法はないか

など様々です。

今回は、ほくろを除去した治療後のアフターケアについてご紹介させていただこうと思います。

他にもほくろの治療に関して詳しく記載したものがありますので、そちらも合わせてご覧いただけると幸いです。

【ほくろ徹底解説】①ほくろが出来る原因と対策(ほくろに関するご相談ベスト5)
【ほくろ徹底解説】②ほくろの治療法を徹底解説!(よくいただく質問にお答えします)

 

ほくろ治療後の過ごし方について

基本的にレーザー治療の場合、ハイドロコロイドテープを貼るだけ

まず、治療後のことでよくいただく質問は「治療後、過ごし方において注意することはありますか?」です。

当院ではほくろ治療後、医療用のハイドロコロイドという特殊な保護テープを用います。
お渡ししたテープを適切なサイズに切って貼っていただくバンドエイドのようなものです。

昔は軟膏を塗りバンドエイドまたは紙テープを貼って傷が乾かないように1日2~3回軟膏を塗り直し、テープを貼り変えることが必要でした。
しかし、今はハイドロコロイドという材質のテープが開発されたことで、基本的にはテープをずっと貼っておくだけで済みます。
また、このハイドロコロイドのテープは肌色で目立ちにくい点も利点です。

医療用ハイドロコロイドテープ

ほくろ治療後、数日は治療部位から白い滲出液が出てきますので、ハイドロコロイドがふやけてきます。
よく白くふやけてくると「化膿したのではないか」と心配される方がいらっしゃいます。

厳密には診察しないと断定はできませんが、基本的にはハイドロコロイドテープが白くふやけてきても、それは化膿ではありません。

傷保護部分が白くなることで、治療部位が目立つことがありますが、女性の方であればファンデーションやコンシーラーをテープの上からお化粧いただければカモフラージュできます。一般的なものでいうとバンドエイドのキズパワーパッドがハイドロコロイド製材になります。ただ医療用と比べるとかぶれやすいところがあります。想像になりますが、一般販売用は取れやすくなるとクレームになるため粘着性を高めているからかもしれません。

以前ほくろ除去後にご自身で市販用のキズパワーパッドを代用して貼っていた方がかぶれてしまい、ちょうどキズパワーパッドの大きさのままシミになったという方がいました。かぶれなければ剥がれにくく便利ですが、ほくろ除去後の保護としては注意が必要です。可能な限り支給する医療用のハイドロコロイドテープのご使用を推奨しています。

処置後、このハイドロコロイドテープを貼って頂ければ生活上の制限は一切ありません。

お風呂も処置当日から入浴いただけますし、洗顔、洗髪も問題ありません。
そして、運動制限もありません。
長時間貼っているとふやけてきますが、そのまま貼り続けていただきます。
ただ、取れそうになってきたら貼り替えていただきます。(取れそうにならなければ2~3日貼りっぱなしでも大丈夫です)

【通院とハイドロコロイドテープを貼る期間】

ほくろをレーザーで取った場合、基本的には通院は必要ありません。
もちろん、心配事があれば遠慮なく診察に来て頂き、経過を観察させていただきます。

ハイドロコロイドテープは治療部位や治療したほくろの大きさなどにより異なりますが、テープを貼ってからふやけてこなくなるまで貼り続けます。
期間としては短い方で1週間程、長い方で4週間です。
ただし、切って縫う治療を行った場合は抜糸のため、もう一度通院頂く必要があります。

処置後のケロイドや傷跡について

処置後、ケロイドが出来ることがあります。
別記事でも詳しく記載させていただいていますが、ケロイドになりやすい部位があります。
治療する際はケロイドのことを十分に注意、意識して治療に当たります。
こういうと治療する側の言い訳のように聞こえるかもしれませんが、ケロイドや傷跡の残りやすさはかなり個人差(体質による違い)があります。
レーザーで処置後、ほくろをどの部分を取ったか分からなくなるくらい綺麗に痕が残らない方もいらっしますし、ずっとニキビ跡のように赤みが続く方もいらっしゃいます。もちろん、長い目で見れば赤みも徐々に薄くなりますが、体質によっては長期間赤みが残る方もいらっしゃいます。
(治療のご説明の際、この点についてもしっかりご説明させていただきます)
治療の経過については以下のBeforeAfterを参考に頂ければと思います。
ほくろ除去後の治療経過

授乳中にほくろ治療はできるのか

「授乳中にほくろを取れますか?」という質問もよくいただきます。
結論から申し上げますと、授乳中でもレーザーによるほくろ治療は可能です。
ただし、メスを使った切る処置の場合は授乳中は控えていただくようにしています。
理由は術後鎮痛剤や抗生物質などを服用頂く必要があるからです。
尚、レーザー治療の場合、鎮痛剤も抗生物質の服用はしません。
しかし、レーザー治療においても治療前に局所麻酔を用います。
ほくろ治療に用いる局所麻酔剤の量はごくごく微量ですが、6時間経過すれば麻酔薬は体内で代謝され、体外へ排出されます。
ですので、気になる方には治療から6時間は断乳いただくようにしています。

ほくろを予防することはできるのか

「先生、どうすればほくろを増やさなくて済むのでしょうか?」という風にご相談されることがよくあります。

別の記事でもご紹介させていただいておりますが、ほくろは腫瘍性の変化(悪性という意味ではない)ですので、基本的には予防することはできません。

昔からの言葉にもあるように「できもの腫れもの所構わず」で原因なく出てきます。
ただ1つ予防ではありませんが、日焼けをすると薄いほくろが濃くなることがあります。
また、ほくろは黒いため、紫外線の影響を受けやすいため、紫外線の影響で癌化しやすくなります。
ただ、あくまでも白い肌部分と比べて癌化しやすいという確率のお話になりますが、紫外線を浴び過ぎないことは大切です。

ほくろの徹底解説シリーズ

 

今回はほくろについて詳しく解説させていただきましたが、正しい知識を少しでも知ることが安心につながると考えています。
世の中には様々な情報が氾濫しています。この記事が適切な治療を選択いただく助けになれば光栄に思います。ほくろに限らず、美容医療の正しい知識や情報を記事だけでなく動画でも発信しています。

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