たるみ治療はさまざまな美容クリニックで行われていて、治療方法にも選択肢が多くあります。でも、あまりに種類がありすぎて、どのたるみ治療を選べばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、失敗しないためのたるみ治療の選び方についてご紹介していきます。たるみ治療の種類に加えて、専門医から見たそれぞれのメリット・デメリットなどもご紹介するのでぜひ最後までお読みになってください。
たるみは予防と早めの治療がおすすめ
当院でも、年間500人を超える患者様にたるみ治療を行っており、専門領域の1つとしています。
加齢による変化でも最も気になりやすいのがたるみ。某有名化粧品会社のアンケート調査(30〜50代女性1000人)でも、同じような結果が出ています。
久しぶりに同窓会で会った時などに『年齢を感じるポイントは?』と、44%の方が目元のシワ、フェイスラインのたるみと回答したようです。
やはり「たるみ」というのは、老けた印象を与える大きな加齢のサインということです。
また、たるみは気づかない間に進行していて、気づいた時には症状がかなり進行しているのも問題です。
比較的早期からケアしていくことでたるみの進行を遅らせることは可能ですが、止めることはできません。
しっかりとたるみ予防・治療をすることによって、たるみを遅らせることが大切なポイントです。
たるみ治療①照射療法ー3つの治療法の違い
まず1つ目が当院でもすごく人気のある治療方法で、照射療法です。
当院では、以下の3つのたるみの照射療法があります。
● タイタン(赤外線)
● ウルトラセルQ+ハイフ(超音波)
● サーマクール(高周波)
この3つの違いは光線や熱源の違いでそれぞれ赤外線、超音波、高周波であることですが、根本的な原理は3つとも同じです。たるみに対する照射療法は、いずれも皮膚の深い部分に熱を加えることによって、たるみを改善(たるむのを遅らせる)するメカニズムになります。。
その原理はどれも一緒で、その熱の加え方が3種類あるということです。
照射によって熱を皮膚の深い所に届け、細胞が刺激されて「ケミカルメディエーター」と言われる炎症性物質が出ると、その周りの細胞が刺激されます。
その結果、肌を支える繊維組織であるコラーゲンやエラスチンが増えて肌が引き締まり、たるみの予防・改善につながるという仕組みです。さらに、いろいろな細胞とこのメカニズムには関わってきます。
簡単に解説すると、「軽い炎症」が肌の内部に起こると考えてもらった方が分かりやすいと思います。
皮膚に熱を与えるといわゆる火傷(やけど)のように傷がついてしまいますが、火傷にならない程度に照射すると皮膚の深いところまで熱が伝り、軽い炎症が生じます。
この炎症は病気などではなく、細胞が刺激される程度の炎症です。刺激されることによって細胞が活性化され、皮膚が元気になって皮膚独自の再生能力をもう一度目覚めさせてくれます。照射療法で再生能力が目覚めさせることができれば、肌が引き締まり、結果的にたるみ改善につながります。
照射療法のインターバルの違い
それぞれの照射療法の1番の違いは、インターバル(治療間隔)です。
タイタン(赤外線)・・・1〜3ヶ月に1回
ウルトラセルQ+ハイフ(超音波)・・・3~5か月に1回
サーマクール(高周波)・・・6~10か月くらいに1回
どの治療が患者様に合っているかについては、肌の状態や年齢、さらに通院頻度なども考慮して考えていく必要があります。理想としては、3つの照射療法すべてを行うことになりますが、なかなかすべてを行うのは大変です。当院では、患者様と個別に相談して適している照射療法を決めています。
たるみ治療②注入療法ー2つの治療法の違い
たるみ治療には注入療法もあります。注入療法については以下の2つの療法があります。
● ヒアルロン酸注射(フィラー)
● ボトックス注射
いずれも有名な美容医療の方法ですので、聞いたことがある方も多いでしょう。
それぞれ外から薬剤を注射してたるみを改善させる治療法ですが、細かなメカニズムには違いがあります。それぞれ解説していきます。
①ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は「フィラー」とも呼ばれ、これには「埋める」という意味があります。
昔の治療では、くぼんでいるところを埋める形でヒアルロン酸を注射することが一般的でした。たるみよりも、深いシワを改善するために使っていることが多かった印象です。
でも現在は、ヒアルロン酸製剤が進化し、医師のテクニックも向上したことで、しわだけではなくたるみ治療にも活かせるようになってきました。
実際の治療では、頬骨のところにヒアルロン酸を注射してたるみを治療していきます。
ヒアルロン酸の効果メカニズム
ヒアルロン酸の役割は、骨の萎縮によるたるみを改善することです。年齢によって萎縮した骨をヒアルロン酸を注入して補うことでボリュームを出すことができます。
また、靱帯(リガメント)の緩みでもたるみは生じてしまうので、その場合には靱帯の周囲(多くの場合には下部)にヒアルロン酸を注射することもあります。靱帯の張りをとりもどし、靱帯の伸びを補うことでたるみを改善していきます。
たるみを改善する目的でヒアルロン酸を注射する場合には、少し皮膚をひっぱり上げた状態で、皮膚のやや深い部分に比較的硬めのヒアルロン酸を注射します。
イメージとしては、上げた皮膚を戻らないようにピンで止めるような感じです。
このように昔は埋めるだけのヒアルロン酸治療でしたが、今は適切な製剤を選んで、注射の仕方を工夫することによって、たるみ改善にも優れた効果が期待できるようになっています。
②ボトックス注射(広頚筋)
もう1つの注入療法は、ボトックス注射です。ボトックス治療とはボツリヌス毒素を使って、筋肉の動きを鈍くする治療法です。
たるみの進行には、下方向へとひっぱる構造の筋肉が原因のことがあります。代表的なものが広頚筋で、この筋肉はフェイスラインを下に引っぱる力が働く筋肉です。
ボトックス注射によって、この広頚筋のひっぱる力を弱めることでたるみを改善予防することができます。
広頚筋のひっぱる力を弱めると、フェイスラインが下にひっぱられにくくなります。たるみを止めることはできませんが、たるみを遅らせることはできるのです。
また、年齢とともに広頸筋が硬くなる方もいます。その場合にもボトックス注射をすることによって、収縮する力を弱め柔らかくすることができ、たるみの予防につながります。
綺麗なフェイスラインが手に入る?
広頚筋へのボトックス注射は、たるみの予防だけでなく、広頚筋の動きを弱めることで綺麗なフェイスラインを手に入れることにも繋がります。
この広頚筋ボトックスのことを「ネフェルティティボトックス」と呼ぶこともあり、この名前はエジプトの女王であったネフェルティティが語源です。
このネフェルティティ女王は首が長くとても綺麗なフェイスラインだったと言われています。
ちなみに私もこの広頚筋ボトックス注射を行っています。
理想としては、たるんでしまう前に広頚筋の力をボトックス注射で抑えることがたるみの予防・改善になります。若々しいフェイスラインを取り戻したいという方は、ぜひこの広頚筋ボトックス注射がおすすめです。
注入療法のインターバルの違い
2つの注入療法はインターバルが少し異なります。
ヒアルロン酸注射・・・7~10か月
ボトックス注射・・・3〜5か月
ヒアルロン酸は、だいたい7~10か月くらいの頻度で注射を行います。ヒアルロン酸の製造メーカーの方は2年間は効果が持続すると発表していますが、患者様の実感・体感を聞いてみるともう少し短めです。だいたい7~10か月くらいすると、少しずつたるみが戻ってきていると言われるので、当院ではこの頻度で注射することが一般的です。
ボトックス注射の場合にはさらに短く、早い患者様で3ヶ月、長い患者様でも5ヶ月くらいのインターバルで注射をします。
どちらの注射も患者様ごとに感じ方は異なりますが、当院ではこのインターバルで注射をおすすめしています。それぞれのお好みや希望によりインターバルは相談させていただきます。
ヒアルロン酸注射とボトックス注射の併用について
両方の注射をする方がたるみ改善には効果はありますが、両方を必ずしなければならないわけではありません。
実際に両方の注射を一緒に行う患者様もいますし、2回の来院のうち1回は両方行い、もう1回の来院ではボトックス注射だけにするなどの工夫もおすすめしています。
当院では患者様と相談した上で併用やインターバルを決めていますので、お気軽にご相談ください。
たるみ治療③糸によるたるみ治療(MWデュアルリフト)
次は、糸によるたるみ治療です。この治療は1つめ、2つめとはメカニズムが大きく異なる治療法です。
ある程度の年齢になるとたるみもだいぶ進行してしまいます。年齢の高い患者様の望む結果にするには、物理的な力を加えることでたるみを改善していく必要がでてきます。ヒアルロン酸やボトックスなど何かで補うだけでは限界があるためです。
そこで登場するのが糸によるたるみ治療になります。
当院で行う糸によるたるみ治療では、「MWデュアルリフト」をおすすめしています。
当院での治療方法
一般的な糸によるたるみ治療は、つぎの2ヶ所に1点または2点の小さい穴を開けます。
● 耳の前
● もみあげ
この小さい穴から長い糸をフェイスラインと口角近くに入れて、筋肉のたるみを引き上げて改善していきます。
以前は、糸の性能が悪い時代もあり、期待していたほど皮膚が上がらなかったり、無理に上げようとすると副作用が出たりしてしまった時代もあります。
そのため、その時代には当院でも糸によるたるみの治療は中止していました。
しかし、ここ最近研究や糸自体の性能が次のように進化したこともあって、糸によるたるみ治療の副作用は少なくなりました。
● 糸のひっかかりが向上
● 皮膚のへこみ(ディンプル)が少ない
● 糸の長さも短くてすむ
● 糸を通す穴も少なくすむ
治療技術が向上したことで、当院でも糸によるたるみ治療を再開しました。その治療が、「MWデュアルリフト」になります。
この治療方法では皮膚のひっかかりが非常に向上しており、副作用も少なくたるみの改善が期待できます。
当院としても、自信をもって多くの患者様におすすめできる治療方法です。
その他のたるみ治療
たるみの治療方法はまだ他にもあります。ここでは、当院では行っていない以下の2つのたるみの治療方法をご紹介します。
● フェイスリフト
● 再生医療
①フェイスリフト
皮膚を切る治療方法が「フェイスリフト」です。
当院では行っていませんが、フェイスリフトは耳の前から後ろにかけての皮膚を切り、皮膚と筋肉をひっぱる手術です。
ただし、ダウンタイム(手術による腫れや傷跡などが残る時間)も長く、手術費用もとても高くなります。
たるみがかなり重症化した患者様や、照射療法や注入療法、糸による治療などで効果が得られなかった患者様を対象として行われています。
フェイスリフトを行う場合には、長いダウンタイムのことを考慮の上で受けられることをおすすめします。
一般的には一番最初に選ぶべきたるみの治療方法ではありません。
②再生医療
当院で行っていない、もう1つの治療方法が再生医療です。
最近流行っている医療であり、簡単に説明するとご自身の血液を採って細胞を培養し、それを自分の体に戻したりする医療です。最近では、たるみの治療でも再生医療は増えてきています。
ただ、まだ治療経験が浅い治療法ですので、効果や安全性の情報が確率しているとは言えません。当院では現時点では採用していませんが、効果や安全性などが明らかになれば導入する可能性はあります。
何よりも患者様の安全性が最優先ですので、安全性が確認できれば導入しようと考えています。
たるみ治療を選ぶ基準
たるみ治療は、今回紹介してきたようにたくさんの種類があり、なかなかどの治療が自分に合っているのか分かりにくいと思います。
当院でも、どの治療方法を選べば良いのか悩んだ患者さまから相談されることも多いです。
そこで、次にたるみ治療を選ぶ基準についてご紹介します。
たるみ治療は年齢で選ぶのがおすすめ
たるみ治療の基準として、まずは年齢が大事になります。年齢によってたるみの程度は異なるため、年齢は大事な基準です。
若い20〜30代の方には、予防的な効果が期待できる照射療法であるタイタン・ウルトラセルQ+・サーマクールの治療がおすすめです。
そして、それから少しずつたるみが進行してきた、30〜40代になってくると、照射療法でたるみの予防・改善をしながら、注入療法(ヒアルロン酸・ボトックス注射)を併用する方法が良いのではないでしょうか。当院でも、30~40代になってきたら、注入療法をおすすめしています。
そして、照射療法や注入療法をしてきても、年齢によるたるみの程度が強くなったら、物理的に糸により上げるMWデュアルリフトがおすすめです。年齢的には50代以降の患者様にこの治療方法は推奨しています。
50代以降のたるみ治療は?
50代以降についての理想としては、MWデュアルリフト単独よりは照射療法・注入療法も併用していただく方がより効果が得られると考えられます。
また、年齢だけを気にするのではなく、たるみの状態に合わせて、照射療法・注入療法・糸による治療を組み合わせていくのが理想です。当院では患者様に合わせた組み合わせを提案しています。
もちろん、50代以降だからといって、絶対に糸の治療が必要というわけではありません。あくまで患者様に応じた治療方法を提案しています。
50代になっても照射療法を継続している方もたくさんいらっしゃいます。糸による治療はダウンタイムも長いのでそれを好まない患者様は多くいらっしゃいます。どの治療法が良いかについては診察時に十分にカウンセリングさせていただきます。
人気のたるみ治療方法
患者様の状態によって適切な治療方法は異なるものの、一般的に人気の治療法を参考にされたい方も多いでしょう。そこで次に、当院での人気の治療についてご紹介します。
①人気の治療方法 ー照射療法ー
人気の治療法の一つ目は照射療法です。気軽さもあって最初に選ばれる方が多い人気の治療法です。
照射療法には以下の3つがあります。
● タイタン(赤外線)・・1〜3ヶ月に1回
● ウルトラセルQ+ハイフ(超音波)・・3~5か月に1回
● サーマクール(高周波)・・6~10か月くらいに1回
現在、人気のある照射療法は、超音波によるウルトラセルQ+ハイフです。タイタンは最もインターバルが短く、サーマクールは最もインターバルが長くなっています。
そして、ウルトラセルQ+ハイフのインターバルはちょうどその中間にあたります。
多くの方の生活リズム的にも、ウルトラセルQ+ハイフのインターバルが好まれるのかもしれません。
病院に1ヶ月に1回通うのは大変ですし、逆に半年以上で1回というのも長すぎるということで、適度なインターバルである3~5か月に1回であるウルトラセルQ+ハイフが好まれているようです。当院では、ウルトラセルQ+ハイフが人気の高い照射療法です。
②人気の治療方法 ー注入療法ー
次に人気が高いのが注入療法です。注入療法は、ご紹介したように以下の2つがあります。
ヒアルロン酸注射・・・7~10か月
ボトックス注射・・・3〜5か月
最近ではヒアルロン酸の治療を希望される方がすごく増えています。最近では美容について詳しい患者様も増えてきており、ヒアルロン酸治療へ期待度からも、自らヒアルロン酸治療を選ぶ人が増えている印象です。
③人気の治療方法 ー糸によるたるみ治療ー
MWデュアルリフトも人気が出てきています。
当院でも以前は、糸の性能などの問題でおすすめしていませんでしたが、現在は性能も上がり、副作用も少なくなってきています。照射療法、注入療法で効果が不十分、もっと引き上げたいという方に選ばれている治療法です。
たるみ治療のデメリットについて
たるみ治療の種類とメリット、効果などについて説明してきましたが、どんな治療にもデメリットはあります。失敗を防ぐためにも、自分に合った治療法を選ぶためにも、あらかじめデメリットを知っておくことは大切です。
そこで最後にたるみ治療のデメリットについてご紹介していきます。
照射療法のデメリット
●効果には個人差がある
照射療法のデメリットと言っていいのか分かりませんが、たるみ改善効果の「実感」には個人差があります。
例えば、同じ照射療法を同じ条件で行っても、効果の実感が良い方とあまりない方という差があります。これは、もともとのたるみの程度にもよります。
●繰り返し治療を受ける必要がある
もう1つのデメリットは、治療を繰り返し行わなければならないということです。効果は永久には続かないので、繰り返し治療を受けなければなりません。
照射療法では通院の回数が他のたるみ治療に比べて多いことがデメリットです。
一番少ないサーマクールになれば6~10か月に1回の頻度で済みますが、タイタンの場合には1ヶ月に1回ということもあります。
照射療法は繰り返し行わないと皮膚の維持やたるみの進行を遅らせる効果が減弱してしまいます。このインターバルで通えるかどうかも考慮して選ぶことをおすすめします。
注入療法のデメリット
<ヒアルロン酸注射>
●皮膚壊死や失明などのリスク
注入療法にもデメリットがあります。万が一ヒアルロン酸が血管内に入ってしまうと、その先にある皮膚の循環状態・血行状態が侵され、極端な場合は皮膚壊死・皮膚潰瘍などになり、傷跡が残ってしまう可能性があります。当院では一度もありませんがリスクはあるということです。
目につながる血管に入ってしまうと失明などの重大な副作用が起きる可能性もあります。
そのため当院ではヒアルロン酸注射を行う場合には細心の注意を払っています。
●注入量のミスによる腫れ
ヒアルロン酸を注入しすぎると、顔がパンパンに腫れてしまうことがあります。
ヒアルロン酸注射は入れ過ぎには注意が必要です。ヒアルロン酸の長所は、後から足して量を加減しやすいことです。最初から多く入れすぎてしまうと、逆効果になってしまうのです。
そのため、当院ではヒアルロン酸注射ではちょっと足りない程度でも良いイメージで打っています。注入し過ぎを防ぐためです。
<ボトックス注射>
●表情の変化や筋肉の動きの不具合
ボトックスは非常に安全な医薬品で副作用もほとんどないと考えていますが、実際に患者様の中には、ボトックス注射が苦手な方が多くいらっしゃいます。
初めてボトックス治療を行った際に分量が多すぎたことが原因かもしれません。
注入の分量が多すぎたために、例えば眉毛を動かすのが不便になった、少し人相が変わったなどの不具合を実感する可能性があります。
ただし、これらのデメリット(副作用)は、適切な分量でボトックス注射するのであれば防ぐことができます。必ず起きる副作用ではないので、経験豊富な専門医の下で治療を受けられることをおすすめします。
糸による治療(MWデュアルリフト)のデメリット
当院で行っているMWデュアルリフトは最新の高品質な糸を使用しているため、副作用は非常に少なくなっています。
従来の方法では、糸の皮膚へのひっかかりが強すぎて、皮膚にへこみ(ディンプル)ができてしまうことがありました。しかし、MWデュアルリフトは、皮膚を引っ張り上げる力は強いですが、へこみ(ディンプル)は出にくいように作られています。それでも稀に副作用が起きることはあります。
●内出血や皮下出血
糸を長い範囲で皮膚に挿入するため、ごくまれに皮膚が内出血・皮下出血を起こすことはあります。
でも、当院では鈍針(先が丸い針)という針を用いているため、内出血・皮下出血も最小限に抑えられています。そのため可能性としては少ないですが、もみあげに空ける小さい穴の部分に起きる可能性があります。逆に、それ以外の場所にはほとんど内出血・皮下出血が出ることはありません。
●2週間ほど口を開けにくくなる
糸が口の周りに入るので、2週間は大きく口を開けることができないこともデメリットです。
無理に大きく口を開けようとすると、糸の引っかかりに少し痛みを感じることがあります。
また、2週間は大きく口が開けられないため、歯科は通院することはできません。
同様に、周辺を強くマッサージすると痛むので、最低2〜4週間はエステなどでのマッサージは避けた方が無難です。強いマッサージであれば8週間ぐらいは影響が残ると思っておきましょう。
まとめ
今回は、当院でのたるみ治療方法をご紹介させていただきましたがいかがでしたか?治療方法の選択する基準やそれぞれの治療方法のデメリットなども紹介しましたが、どんな治療が合っているかは個々の状態を見て決めていく必要があります。
デメリットやインターバルなども理解した上で、ご自分に合った治療法をぜひ見つけていきましょう。また、失敗を防ぐためにも、たるみ治療の経験豊富な医師の下で治療を受けることが大切です。
たるみの治療方法について理解を深めた上で、自分に合った治療方法を医療機関や美容クリニックの医師に相談することをおすすめします。