つかはらクリニック院長のブログ

つかはらクリニック院長のブログ

公式Youtubeチャンネルでも配信中
公式Youtubeチャンネルでも配信中

【院長解説】眼瞼下垂の確認の仕方

眼瞼下垂
2021.03.22.月曜日
眼瞼下垂 | 2021.03.22.月曜日

 

自分が本当に眼瞼下垂なのかどうか、判別ができなくて悩んでいるという方はいませんか?まずは、眼瞼下垂かどうかが気になっている、病院に行くまでに自分なりに確認しておきたいという方のため、セルフチェックにて眼瞼下垂かどうかを確認する方法をご紹介します。
ただ、ここでは最も簡易的で分かりやすいセルフチェック方法をご紹介します。あくまで「眼瞼下垂かもしれない」という目安としてご参考していただき、眼瞼下垂かどうかの診断は医師に相談することをおすすめします。

あなたは大丈夫?眼瞼下垂セルフチェック方法

①鏡の前で目を閉じて、自分の指で眉毛を押さえ動かない状態に固定します。
②正面を向きながら目を開けます。
③目を開けた際に上まぶたの端(辺縁)が目の虹彩(黒目)にかかっているか(隠しているか)を確認します。
④目の虹彩がすべて見えていれば眼瞼下垂ではないと思われます。反対に上まぶたが虹彩にかかっていれば眼瞼下垂の可能性があります。

セルフチェックはあくまで目安程度に

セルフチェックは、あくまで眼瞼下垂かどうかの1つの目安です。「上まぶたが虹彩にかかること」=「眼瞼下垂」の診断基準になっているわけではありません。
一般的に、眼瞼下垂の方は眉毛を押さえた状態で、目を開けていただくと虹彩に上まぶたがかかります。セルフチェックとしては、とても簡便で分かりやすい方法になります。
眼瞼下垂かもしれないと心配に思ったときは、ご自宅で簡単にセルフチェックされてみてください。クリニックを受診する前の良い判断材料の1つになると思います。

クリニックではミリ単位の検査で確定診断が可能

クリニックを受診された場合には細かい検査および診断を行います。

眉毛を押さえた状態での上まぶたの上がり方も確認しますが、以下の方法でさらに詳しく状態を確認します。

● クリニックでは何ミリまぶたが動くか
● どの程度上まぶたが虹彩にかかるか
● 上まぶたの皮膚の余り(特に年齢の高い方)

これらを総合的に判断して、眼瞼下垂の程度を確認させていただきます。
眼瞼下垂かどうか心配な方は、まずはご紹介したセルフチェックを試していただき、より詳しく精度の高い診断を希望されるならば、病院やクリニックの受診をおすすめします。

合わせてチェックしたい眼瞼下垂の症状

先にご紹介したセルフチェックの他にも、眼瞼下垂に特徴的な症状や特徴から確認する方法があります。過度に不安を感じる必要はありませんが、まぶたが落ちているという状態に加えて次に当てはまる方は眼瞼下垂を疑っていただければと思います。

①二重から一重に変わってしまった

多くの眼瞼下垂の患者様から言われる症状です。
二重というのはまぶたを上げる筋肉(眼瞼挙筋)がしっかり働き、皮膚を引き込むことによって二重になっています。
眼瞼下垂の患者様は眼瞼挙筋のまぶたを上げる力が弱くなっているので、まぶたの皮膚が落ちてきて二重が浅くなり一重になってくる可能性があります。昔は二重だったのに一重になってしまった、という方は眼瞼下垂を疑ってみても良いでしょう。

②「眠たいの?」とよく聞かれる

これは私の診療経験から感じていることになりますが、患者さんのお話を聞いていると、自分自身は眠たいわけではないのに、周りの人から「眠たいの?」と聞かれることが多いようです。
自分ではまぶたはしっかりと上がっているつもりでも、実際にはまぶたの筋肉が弱っているために落ちてきているのです。そのため周囲からいつも眠そうに思われる、眠くないのに「眠いの?」と言われるなど、自分の感覚と周囲に与える印象に差が生じることがあるようです。

③おでこのシワが目立つようになった

以前はおでこにシワがなかったのにおでこにシワが増えてきたという症状もあります。これも眼瞼挙筋による症状の可能性があります。

眼瞼下垂になると上まぶたが落ちてきます。そのまぶたを上げようとして眉毛が上がります。そして、眉毛が上がるとおでこにシワが寄ってしまい、繰り返すことでシワが形状的に記憶されてしまうのです。

眼瞼下垂の患者様の中には、おでこにシワが増えてきて最近老けたと感じている人も多くいらっしゃいます。このような外観の変化も眼瞼下垂かどうか見極めるポイントになります。

④肩こり・頭痛が気になっている

外観的な変化だけではなく、実は多い症状として肩こりや頭痛があります。
眉毛を一生懸命上げようとすることで、眉毛周辺の筋肉が前頭筋・後頭筋と1つの筋肉でつながっているため、筋肉や神経の過度な緊張により頭痛を引き起こす可能性があります。
また、常にまぶたを上げなければ、という無意識の緊張感から肩に力が入って、肩こりが引き起こされる可能性もあります。

⑤手足が冷たい・便秘などの不定愁訴

眼瞼下垂の患者さんは筋肉を常に緊張させているために、交感神経の働きが亢進する傾向にあります。そのため交感神経の興奮によるその他の症状を引き起こす可能性もあります。
代表的なものは、手足の冷え、便秘、うつなどです。
ただし、注意していただきたいは、手足の冷え・便秘などがあるからといって必ずしも眼瞼下垂とは限らないということです。眼瞼下垂の患者さんの中には、手足の冷え・便秘、うつなどの症状が併発することもあるという意味で理解していただくと良いかと思います。
例えば、上まぶたが落ちてくるような症状があり、さらに手足の冷えや便秘、うつなどがある場合には、眼瞼下垂を疑っても良いでしょう。
ちなみに、眼瞼下垂を治療したからといって手足の冷え、便秘、うつなどが必ずしも改善されるわけではありませんが、随伴的な症状が次第に改善されてくることもあります。

眼瞼下垂に似た症状の見分け方

「これは眼瞼下垂ですか?」と当院にご質問いただく際、よくあるのが他の似た症状と判別がつかないといったご相談です。
次に紹介するのは眼瞼下垂に似た症状ではありますが、眼瞼下垂ではありません。

朝起きると一重が二重(もしくは二重が三重)

この質問は眼瞼下垂を疑われている患者様からよく受けます。
厳密に言いますと、朝起きたときに急に一重が二重になっていた、二重が三重になったという症状は、眼瞼下垂とは直接関係はないと思います。
この症状は、皮膚の余りによって引き起こされた可能性が高く、病名としては皮膚弛緩症の可能性が高いと思います。年齢によって皮膚が余ってしまい、一重だったのが二重に、二重が三重に変わるなどの変化が見られることがあります。
広い意味でまぶたが落ちてくるという症状から「皮膚弛緩症」を眼瞼下垂に含める場合もありますが、狭い意味での「眼瞼下垂」とは異なります。

形成外科的には、眼瞼下垂はまぶたを上げる筋肉である眼瞼挙筋に以下のような変化が起きることが原因だと考えられています。

● 緩む
● 力が弱くなる
● ズレる
● 外れる

皮膚弛緩症は眼瞼下垂とは別のものと考えてください。

まぶたが腫れて開けづらい、痛みや赤みがある

こちらも眼瞼下垂を疑っている患者様からよく受ける質問です。

まぶたが腫れて重たいと感じるときに、痛みや赤みがある場合には、以下の病気を疑います。

● 結膜炎
● まぶたの炎症
● まぶたの化膿

特に、短い期間で急激に腫れてきた場合には上記の病気が疑われます。眼瞼下垂とは別なものと判断した方が良いでしょう。

特に急に片方だけが赤くなったり、腫れたり重くなった場合もまぶたの炎症・化膿の可能性が高いと考えられます。炎症や感染がある場合は早めに治療が必要なことも多いため、自己判断せずに病院にご相談ください。

眼瞼下垂の治療は何科?

では、いざ眼瞼下垂の治療を受けたい、相談したいとなったら、何科を受診すれば良いのでしょうか?

一般的に、眼瞼下垂の治療は以下の医療機関で行っています。

● 眼科
● 形成外科
● 美容外科

ただし、診療科やクリニックの設備、医師の治療経験の有無によって、必ずしも全ての医療機関で治療が受けられるとは限りません。

眼科では眼瞼下垂の手術ができない場合もある

眼科でも眼瞼下垂の治療を受けられることはありますが、医師や病院によって対応が変わることがあります。主に眼科では眼球それから結膜など眼球の周囲の治療を専門としているため、眼瞼下垂の手術を行っていない医療機関もあります。
眼科での治療を希望される場合は、事前に眼瞼下垂の手術ができるかどうか確認することをおすすめします。

どの医療機関で受けるのがいいの?

基本的には眼科、形成外科、美容外科などから探すことになります。ただ、眼科や形成外科、美容外科など診療科の違いで選ぶのではなく、眼瞼下垂を専門としているクリニックを選んだ方が安心して治療を受けられるでしょう。治療経験も豊富であり、手術やその後のフォロー体制も整っているので、専門に扱っている医療機関をおすすめします。

まぶたの形の調整はどこまで対応可能?保険適応は?

眼瞼下垂の手術で同時に希望が多いのが、まぶたの形を希望通りの形に整えて欲しいという要望です。技術的には、以下のように形を調整するということは可能です。

● まぶたをできるだけ平行にする
● まぶたを末広にする
● 外は広く内が狭く細い形に整える

ただ、保険適用で行う眼瞼下垂手術の場合には、原則的にまぶたの形の調整はできません。あくまでも保険適用の治療は、不快な症状や臨床的な不具合を改善することが目的であり、美容目的の治療は認められていません。

まぶたのデザインについて細かな要望がある方は、美容外科での治療をおすすめします。また、形成外科でも細かい要望に答えてくれることもありますが、クリニックにより異なるため事前に確認が必要です。ただ、美容目的での要望でまぶたの治療を受ける場合には、保険適用外となり自費診療となってしまうため注意が必要です。
全ての医療機関で自費治療や細かな要望が行えるわけではないので、事前に要望に応えてくれる医療機関かどうかを調べておくことをおすすめします。
なお、当院では眼瞼下垂手術を保険適用にて行っているため、美容目的での治療のご要望はお受しておりません。平均的なまぶたの幅までの対応とさせていただいておりますので、ご了承いただければと思います。

つかはらクリニックは眼瞼下垂は全て保険適用!

当院では、形成外科として眼瞼下垂を専門にしており、豊富な治療経験がございます。また、当院では眼瞼下垂はすべて保険適用とさせていただいています。
まぶたが落ちてくる症状で困っている、生活に支障が出ている、肩こりなど他の症状があって辛い、という患者さんであれば保険適用で手術を受けていただくことが可能です。
ぜひ、眼瞼下垂についてお悩みの症状や思い当たることがあれば、経験豊富な当院にご相談いただければと思います。
当院の眼瞼下垂治療詳細ページ

ここを↓クリックしていただければ、はげみになります。よろしくお願い申し上げます。

にほんブログ村 美容ブログ 美容皮膚科へ
ウルトラセルQ+

コメントは停止中です。