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若くてもまぶたは下がる《眼瞼下垂》

眼瞼下垂
2021.03.03.水曜日
眼瞼下垂 | 2021.03.03.水曜日

 

「最近瞼が落ちてきた気がする」、「周囲から眠たそうに思われる」などの症状で悩んでいる方はいませんか?それはもしかしたら眼瞼下垂かもしれません。瞼が落ちてくる症状である眼瞼下垂は高齢者に限った症状ではなく、眼瞼下垂は若い世代にも起きることがあります。
でも、なぜ若い人でも眼瞼下垂の症状が起きてしまうのでしょうか?今回は若い人の眼瞼下垂によくある原因について解説するとともに、そもそも治療で治るものなのか、治療にはどんな種類があるのかについても紹介していきます

眼瞼下垂は若くても起きる場合がある!?

当院でも眼瞼下垂について、「若い人でも眼瞼下垂になるのか」という質問をよく受けます。眼瞼下垂は高齢者に限った症状ではなく、若い人でも起きる症状です。
若い人でも以下の3つのケースにおいて、眼瞼下垂になる場合があります。
● 先天性の眼瞼下垂(両目・片目の場合あり)
● 眼瞼下垂になりやすい習慣:目元をこする癖
● 眼瞼下垂になりやすい習慣:ハードコンタクトレンズ
このように生まれつき(先天性)眼瞼下垂の方もいれば、後天的に癖や生活習慣などを繰り返すことで起きることもあります。

若い人に多く見られる眼瞼下垂の原因とは?

高齢者の眼瞼下垂は加齢による筋力の低下が主な原因ですが、若い人の場合は少し違ってきます。若い人における眼瞼下垂の原因は主に3つです。それでは1つずつ眼瞼下垂になる理由をご紹介していきます。

先天性の眼瞼下垂

先天性、つまり生まれながらにしての眼瞼下垂というパターンがあります。生まれつき瞼を上げる筋肉である眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の力が弱い、または筋肉が薄い(少ない)ために眼瞼下垂になります。
生まれつき瞼を上げる力が弱いため、瞼が落ちてきて眼瞼下垂になってしまうのです。
先天性の場合には両目の場合も片目だけの場合もあります。もし最近になってからではなく、小さな頃から同じような状態なのであれば先天性の可能性があります。

目元をこする癖がある

目をこする癖のある方にも、眼瞼下垂は起きることがあります。これは眼瞼挙筋の動きがきちんと伝わらなくなることためです。瞼板と呼ばれる硬い組織と眼瞼挙筋の接着部分をつないでいる部分が目を擦ることで切れてしまうことが原因です。もともと接着部分はそれほど強くないため、繰り返し摩擦を受けることでダメージを受けて弱くなってしまうのです。
例えば、瞼に皮膚炎やアトピーがあったりして、無意識のうちに目の周辺をこすると若い方でも、眼瞼下垂になる場合があります。

ハードコンタクトレンズを使っている

後天的に眼瞼下垂になりやすい習慣として、もう一つ挙げられるのがコンタクトレンズの使用です。コンタクトレンズの中でも、特にハードコンタクトレンズの使用の若い人で眼瞼下垂になる方が多くいらっしゃいます。
ハードコンタクトレンズの装着および脱着の際は、上瞼を指で引っ張って外すという動作があるかと思います。この際に瞼の筋肉である眼瞼挙筋やミュラー筋に何らかの損傷がおきることが原因だと考えられています。また、長時間のハードコンタクトレンズの着用で瞬きなどの動作を繰り返すことも関係しているかもしれません。
ただ、最近では使い捨てのソフトコンタクトレンズが増えてきているのでハードコンタクトレンズ使用による眼瞼下垂は減ってきています。

若い人の眼瞼下垂の治療

では、若い人がもし眼瞼下垂の治療を受けるとしたら、どうしたら良いのかでしょうか?治療を受けるべきか、またどんな治療があるのかについてご説明します。

治療しないという選択肢もアリ

眼瞼下垂になっていても患者さんご本人が特に困ってないのであれば、手術せずそのまま経過を見ていただいても良いかと思います。瞼が下がっていることにより生活に支障が出ているかどうかが、治療を受けるかどうかの判断基準の一つとなります。もし特にものが見えづらいといった生活への支障や副次的に起きる症状がないのであれば、治療を絶対に受けなければならない病気ではありません。

困っていることがあれば手術を考える

眼瞼下垂により肩こりや頭痛などの症状が副次的に引き起こされていて、生活に困っているのであれば、手術を考えてもいいかもしれません。眼瞼下垂では瞼が落ちてくるという外観的な問題だけではなく、それによる日常生活への支障の度合いや副次的な症状があるかどうかが手術適応の判断基準になります。
例えば、眼瞼下垂により目が見えにくく学業や仕事への支障などがある場合も手術を受けることを検討してもいいかもしれません。実際に当院でも若い患者様がこれらの理由で手術を行っています。治療を受けるべきかどうかの判断に迷う場合には、ぜひ当院にご相談いただければと思います。

美容目的では保険適用できないので注意!

治療・手術を受けるとなると気になるのが治療費ではないでしょうか?眼瞼下垂は保険適用になる場合と、適用できない場合があります。
とくに注意していただきたいのが、見た目の問題(美容目的など)だけで手術を受ける場合です。美容目的では保険適用はされません。
例えば、軽症の眼瞼下垂で見た目の問題だけで手術を受けるという場合には保険適用にならないことがあるので自費負担となりますのでご注意ください。(当院では自費での眼瞼下垂手術は行っていません)
当院では、眼瞼下垂の症状・程度を診させていただき保険適用となるかを判断します。保険適用になるケースかどうかを含めて一度相談に来ていただければと思います。

眼瞼下垂のセルフチェック方法もある

眼瞼下垂の原因と治療法についての知識は深まったかと思いますが、ご自身が眼瞼下垂かどうか分からない、判断ができないという方も少なくないはずです。
● 目をこする癖がある方
● 周りから眠そうと言われる方
● 眼瞼下垂かどうか心配な方
このような方のために、ご自身で眼瞼下垂かどうかセルフチェックする方法があります。
それを次回の記事ではご紹介したいと思います。眼瞼下垂で治療を受けるか、病院に行くかどうかと悩んでいる方は、次のセルフチェックの記事もぜひご覧になってみてください。

 

当院の眼瞼下垂治療詳細ページ

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