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【やる前に必見】水光注射の効果とリスク

水光注射 注射、点滴
2020.09.08.火曜日
水光注射 注射、点滴 | 2020.09.08.火曜日

 

前回「水光注射はどういう人に向いているのか」という記事をご紹介させていただきました。
今回はもう少し具体的なお話(効果や痛み、インターバルやダウンタイム、それから副作用などのリスク)についてもう少し詳しくご紹介させていただこうと思います。

おさらいですが、水光注射というのはお顔全体に浅い部位に柔らかい非架橋ヒアルロン酸を全体に満遍なく注入していく治療です。
注入も専用の機器を用いてハンコ注射のようなイメージで均一に注入していく治療です。
効果としては乾燥肌の方に特に効果が高く、小じわやお肌のハリ、それから毛穴も引き締まり、化粧ノリが良くなるという治療です。
また、薬剤をヒアルロン酸以外にも同時に混合して注入することができ、症状に合わせて+αの効果を出せる非常に効率的な治療です。

どれくらいのインタバール(頻度や間隔)が適正なのか

推奨しているインターバルは最初の数回は2週間から3週間に1回のペースです。
それ以降は1ヶ月に1回くらいのメンテナンスがベストな頻度、間隔として推奨しています。
深いところに注入するヒアルロン酸とは違い、水光注射で用いるヒアルロン酸は非常に柔らかい非架橋ヒアルロン酸を用います。
非架橋ヒアルロン酸というのは長期に持続するものではありませんので、約1ヶ月程度が目安とされています。
ただ、1ヵ月に1回しないと効果がないという訳ではありません。肌の状態に合わせてのんびり2ヶ月に1回、3ヶ月に1回で来られる方もいらっしゃいます。それでも十分に効果を実感できますので、ご心配なさらないでください。

因みに1回1回の処置でお顔全体の皮膚に注入する量というのは適正量という意味で大体決まっています。
1回の処置で頬、おでこ、顎に注入できます。下瞼ギリギリまで打つことができますし、上まぶたは実際に打つことはほとんどありませんが、1回の処置でお顔全体の処置が可能です。
ご希望の方には顎下や頚部(くび)に打つことできます。

血だらけになると聞きました。水光注射の痛みは?

処置するときの痛みは個人差がありますが、麻酔無しでも平気な方がいらっしゃるくらいです。
麻酔を使う、使わないでいうと大体半々くらいです。約半分の方が麻酔を希望されます。
麻酔は塗り麻酔を用います。処置する15~30分くらい前に塗り麻酔を塗布し、ラップをして麻酔が効くのを待ってから処置します。
塗り麻酔をすることでほとんど痛みなく、楽に処置を受けていただくことができます。

ただ、もともと水光注射のオリジナルは韓国で、オリジナルの水光注射は非常に深く針をグサグサさしていく治療です。
ですので、オリジナルの場合は麻酔無しは辛いかと思いますが、日本の水光注射、特に当院の水光注射は比較的浅い部位の注入になりますのでなれている方は麻酔無しで受けられる方もおられます。

韓国のオリジナルは深い部位に注入する分効果の実感は強いかもしれません。
ただ、顔全体に深くグサグサ刺しますので、治療直後は相当血だらけになります。
通常の注射を複数個所打つのと同じですので、ダウンタイムも長くなります。
内出血も多くなりますし、リスクも高くなります。
人によっては注射痕がケロイド体質の方は瘢痕になったり、傷跡が長く残ったりするリスクもあります。
ですので、日本に輸入された際、副作用をあまり好まない日本人向けに浅く注入する機器として改良され、打った直後は少し点々と出血斑、注射痕が出ますが、ダウンタイムは短いです。人によっては注入後の出血をふき取ると注射痕が分からなくなるというくらいのダウンタイムです。
ですので、非常にリスクの少ない安全な治療と言えます。
それでいて直接真皮内にヒアルロン酸が入るわけですので、もっちり感など実感が良くなります。

ですので、注入する深さとリスクのバランスの折り合いをどこでつけるかという考え方はクリニックごとによって少し違いがあるかもしれません。
つまり、クリニックによって注入する深さは若干差があるということです。

ただ、私は水光注射の良さはダウンタイムもなく乾燥肌の人にも安全に小じわや肌のキメ、ハリを与えることだと思っています。
ですから、オリジナルの方法みたいに深く打ってガッツリヒアルロン酸を入れていくというよりは浅いですが、ダウンタイムを短くして日常生活に制限が出ない程度のしっかり小じわやキメ、乾燥、場合によっては毛穴まで良くしていくというのが水光注射のメリットだと考えています。
当院ではそういったコンセプトで用いています。

水光注射の副作用やリスクは?

水光注射は非常に副作用が少ない治療です。
ただ、注入部分がステンレスですので、ステンレスアレルギーの方、それからベースの薬剤がヒアルロン酸なので、ヒアルロン酸にアレルギーのある方は水光注射はできません。
(ヒアルロン酸はもともと体の中にありますので、アレルギーになることは極めて稀です)

ダウンタイムですが、出血斑があります。
韓国のオリジナルのように深く打てば出血斑も長く副作用として残りやすいですが、日本の水光注射、特に当院で実施する水光注射はそれほど深いところまで打ちませんので、針痕が残ることを懸念される方がいらっしゃいますが、傷が残るケースはほとんどありません。(出血斑が発生し、ふき取った直後からどこに注入したのかわからなくなる方も多くいらっしゃるくらいです)

推奨年齢などありますか?

水光注射に推奨年齢はなく、幅広い年代の方に適用があります。また、年齢差によるリスク差は特にありません。
水光注射は別の記事や動画でもご紹介したことがありますが、皮膚が比較的薄く、乾燥肌の人に適用のある治療法です。
多くの美容系の治療は副作用に乾燥を生じる治療が多いです。ですから、若い方でも乾燥がひどく小じわや肌のキメが気になる方、それからお年を召された方でも乾燥が気になる方には水光注射がお勧めです。

他の治療との組み合わせは有効ですか?

水光注射は皮膚表面からのアプローチになりますので、より深い部位へアプローチする治療との組み合わせは非常にお勧めです。例えば、Nd-YAGレーザー(ジェネシス)と併用することで肌の引締めをより強くアプローチできますし、サーマクール、ウルトラセルQ+など高周波や超音波などの治療などと組み合わせることで肌の奥からたるみを改善するなどお肌を深い部位から浅い部位までトータル的にアプローチすることができます。

ただ、水光注射は注射のため、同じ日に同時に他の治療はできませんので、最短で2週間、出来れば3週間~4週間ほどあけていただき組み合わせ治療を行っていきます。

育毛目的で頭皮への注入?!

この水光注射ですけども浅いところに広い面積で薬剤を注射することができる注射です。
私自身、少し頭のハゲが進行しており、この水光注射で毛が増える薬剤を効率的且確実に注入できないかと考え、頭皮に注射しようとトライしたことがあります。しかし、頭の皮膚はすごく厚くて硬い特徴があり、注入はできたのですが、あまりにも痛すぎて断念しました。
何か良い方法はないものか、と色々試行錯誤しました。
塗り麻酔も検討しましたが、頭皮に塗り麻酔は塗りにくいですし、実際育毛薬を確実に浸透させようとするとお肌に打つよりも深く打たないといけませんので、そうなるとチャレンジした圧力よりも高く設定する必要があり、もはや痛みを我慢できる範囲で注入できるものではないと考え、断念に至りました。
もし、良い方法をご存じの方がいらっしゃいましたら、是非教えていただけると幸いです。

水光注射に関してYoutubeでも動画をアップしております。
より分かりやすく解説しておりますので、是非動画もご覧ください。

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