先日、日本美容外科学会が広島市で開催されました。翌日は祝日だったので、少し足をのばして呉市にある、大和ミュージアムを訪れました。館内ではボランティアの方が1時間以上かけて呉市の歴史とともに、戦艦大和の歴史を解説してくれました。
　戦艦大和の最後は、2時間の戦闘で3千人の方が亡くなられたそうです。大変悲しい事実です。多くの方の犠牲の上に今の日本の繁栄と平和があるのだと痛感いたしました。
　戦艦大和が最後の特攻作戦を行う前日、白渕大尉が以下の言葉を残されています。”進歩のないものは決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじ過ぎた。私的な潔癖や徳義にこだわって、本当の進歩を忘れていた。敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。今目覚めずしていつ救われるか、俺たちはその先導になるのだ。日本にさきがけて散る。まさに本望じゃないか。”
　決して勝つ見込みのない特攻作戦を前にして、自らの運命をうらむこともなく、日本の将来を憂い、自らがその礎になることを説いています。
　恵まれた現在では、自らの進む道を自由に決めることができます。しかし、進歩をわすれ、目覚めなければ、選択の自由があっても、決して何事にも勝つことはないと思います。先人が自らの命の代償として残されたすばらしい言葉は、私たちの心を動かし、意識を覚醒させくれます。

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