当院でもセロトニン前駆物質を含む食欲抑制スプレーを、扱うことになりました。1日数回舌下にスプレーして食欲が押さえられます。
セロトニンが脳内で増えれば、食欲が抑制されるのですが、セロトニン自体を食べたり飲んだりして摂取しても、血液脳関門と呼ばれるバリアがあり、脳内には到達出来ません。
この食欲抑制スプレー”3F”は、セロトニンの前駆物質を含み、口腔粘膜から吸収されたセロトニン前駆物質が脳内に到達した後に、セロトニンに変化することで食欲が抑制されるメカニズムだそうです。
当院では、食欲を押さえる薬としてサノレックス(マジンドール)も扱っておりますが1日1回の内服です。この”3F”は、1日数回口腔内にスプレーします。
使い始めて数日後から効いてくる感じで、お薬と言うよりはどちらかというとサプリメントに近い効き方です。ですから、空腹の時にさっと1噴きするのですが、すぐに効いてくるのではなく、じわっと何日か後には空腹に強い体質になっているという感じです。
副作用もほとんど無く、食事制限や運動療法の併用として、使いやすく、価格もそれほど高くないので、安心して継続して使えます。