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美顔ローラーは危険?!老け顔の4つの原因とタイプとは?

しみ しわ、小じわ、たるみ
2021.06.22.火曜日
しみ しわ、小じわ、たるみ | 2021.06.22.火曜日

 

年齢よりも老けて見られる、疲れた顔に見られやすい、など老け顔に悩んでいる方はいませんか?老け顔の原因はさまざまで、それぞれに解決のアプローチも変わってきます。

当院でも「老け顔は自分で改善できるのか?」という質問をよく頂きます。そこで今回は老け顔に関する内容を解説させていただきます。
老け顔の特徴・原因・メカニズムを正しく理解することで、老け顔は予防することも可能です。ぜひ最後までお読みになってください。

老け顔の4つの原因

まずは、最初に老け顔の原因4つをご紹介します。

<老け顔の主な原因>
①色合い・シミ・くすみ
②シワ(眉間・おでこ・目尻・口元など)
③たるみ
④髪の毛・髪型

以上の4つの要素が老け顔に見られる主な原因です。では、それぞれどんなポイントが老け顔に見せてしまうのでしょう。一つずつ老けて見える理由を解説していきます。

①色合い・シミ・くすみ

まず、老け顔に見える原因として代表的なものとして挙げられるのが、「皮膚の色合い・シミ・くすみ」です。
多くの老け顔に悩んでいる方は、顔の形の変化や輪郭・鼻・口などを気にしていますが、実は一番老けて見える原因は、この色合い・シミ・くすみの3つです。

老け顔を予防するならば、一番最初に色合い・シミ・くすみから気にかけるようにしましょう。

②シワ

そして、2番目は「シワ」になります。
テレビや映画などの特殊メイクアップで若い俳優・女優を老けさせる場合には、顔にシワを入れているのを見かけたことがあると思います。
おでこ・目尻・眉間・口元にシワを書けば、それだけで年齢は高く見えるようになります。

特に顔のシワは隠しづらいため周囲にも気づかれやすく、正面から見ても目立ちやすい眉間・おでこ・目尻・口元のシワは老けた印象を与えやすくなります。

③たるみ

そして、3つ目はたるみになります。
老け顔に悩む方の多くが輪郭を気にされるかと思いますが、その輪郭にも関わる「たるみ」は老け顔において厄介な問題です。

とくに頬とフェイスラインのたるみが老けた印象を与えます。
代表的な例として挙げられるのが、ブルドッグのように頬がたるんで落ちてくる「ブルドッグ頬」です。一気に老けた印象になるため、頬のたるみが目立ってきたら要注意です。

④髪の毛・髪型

最後の4つ目は、「髪の毛・髪型」です。
男性だけでなく女性も、髪の毛の量が減ってくると顔の印象も老けて見えてしまいます。

ドラマや映画などのメイクアップでも、毛髪の量が少ないカツラを被ることで老けて見えさせる手法を取ることがあります。つまり髪型だけで一気に老けさせることができるわけです。

※なお、当院では髪の毛の治療による老け顔予防は行っていません。

老け顔の4つの原因を解説してきましたが、もちろん、これだけがすべての原因ではありません。
ただ、ご紹介した4つ優先的に対策を行うべき老け顔の主な原因となります。ぜひ頭に留めておいていただき、次に解説する老け顔の予防方法をぜひ参考にしてください。

シミ・シワの予防:若い頃からの紫外線対策が大事!

まず、第一にシミとシワの予防が大事です。年配の人で老けてみえるのは当然仕方がないことですが、若くても老けて見られる場合には、シミやシワが原因のことが多いです。

まず対策すべきは、日焼けです。
以前は、こんがりと日焼けするのが流行っていた時代がありますが、美容にかかわる医療を扱う医師からすると、日焼けはおすすめできません。

日焼けを今は楽しめていても、将来はシミになるリスクがあり、紫外線はシワの原因にもなります。
若いから大丈夫と思ってしまっている人もいますが、将来的にはお肌のトラブルにつながる可能性があるので日焼けは非常に怖いのです。
いわゆる、シミの時限爆弾です。

若い頃から日焼け防止をしっかりと行い、シミやシワを増やさないということが、老け顔予防には非常に大切です。

若くてもシミやシワが多いと老けて見えます。日頃からUVA(紫外線A波)・UVB(紫外線B波)対策を必ず行うようにしましょう。紫外線が強くない曇りの日も、夏以外でも紫外線対策は365日欠かせません。

老け顔予防ということにおいては、若い頃からの紫外線対策が最も大切なことです。ぜひ心に留めておいていただければと思います。

たるみの予防:靱帯のゆるみにも注意!

「たるみ」も油断してはいけない老け顔の原因です。
たるみは年齢を重ねて頬などの皮膚がたるんで落ちてきてるだけ、と思われがちですが、実は皮膚のたるみだけが原因ではありません。
実は顔の靭帯の緩みが顔のたるみを起こすことが分かってきたのです。

今は解剖学が進歩しており、数十年前には分かっていなかった人体組織の構造が解明され、新しい知見が明らかになりつつあります。
最近の研究では、顔の骨と皮膚の間にリガメントと呼ばれる靭帯組織があることが分かってきています。
靭帯は、体全体を支えるものとして人体に存在しており、手足の骨と筋肉をつなぐ組織などがよく知られていますね。

手足の靱帯は堅いですが、顔の靭帯は骨と皮膚をつなぐために少し柔らかい組織になっています。そして、この靱帯が緩んでくると顔のたるみが起きるのです。

美顔ローラーのやり過ぎに注意!

美容目的で美顔ローラーで顔をマッサージされる女性が近年増えてきています。
もちろん、美顔ローラーは顔のむくみをとったり、血行改善には役立つとは思いますが、やり過ぎには注意が必要です。

美顔ローラーの使い方によっては、骨と皮膚を支えている靱帯を伸ばしてしまう可能性があります。靱帯が伸びると、たるみを促してしまう可能性があります。

美顔ローラーの使用が悪いというわけではありませんが、使用方法を確認の上、毎日やり過ぎたり、力を入れ過ぎないように注意しましょう。どんなに優れた美顔ローラーでも、やり過ぎれば、顔のたるみに繋がる可能性があるため気をつけてください。

先天的な老け顔も予防が大事!

老け顔には、もともと老けた顔立ちである、という先天的な要素もあります。
肌の質などが老けて見えやすい人などもそれに該当します。

先天的な場合はある程度仕方ありませんが、後天的なものである紫外線や生活習慣などで、予防することができます。後天的な要素をなるべく減らすために、正しい対策を行っていくことをおすすめします。

老け顔の4つのタイプと原因

今度は老け顔のタイプ別にそれぞれの原因をご紹介します。
次の4つのタイプの中で、自分がどの老け顔に当てはまるかを考えてみてください。

<老け顔の4つのタイプ>
タイプ①:たるみタイプ
タイプ②:げっそりタイプ
タイプ③:くすみタイプ
タイプ④:シミ・ソバカスタイプ

タイプ①:たるみタイプ

まず1つ目は、たるみタイプです。
いわゆる「ブルドッグ頬」などと表現されるタイプがこのたるみタイプになります。
たるみタイプの老け顔については、先ほど解説した顔の靱帯の異常が原因に考えられます。
この靱帯やその周囲が次のように変化すると、たるみが目立つようになってきます。

● 靱帯が伸びる
● 年齢によって弱くなる
● 年齢によって脂肪が増えて重くなる

さらに、靱帯ではなく骨が萎縮することが原因のこともあります。

骨が萎縮することによって、靭帯を支える骨自体が後ろに下がってしまい、靭帯自体が緩んでいきます。その結果、顔のたるみが酷くなってくるのです。

タイプ②:げっそりタイプ

次に2番目が、げっそりタイプです。
過度なダイエットをして顔が痩せてしまった人、遺伝的に少し彫りが深い西洋人タイプの顔立ちの人に多いタイプです。

げっそりタイプの人は、骨格が比較的もともとしっかりしていて、メリハリのある顔の方に多く見られます。このタイプの人が痩せてしまうと、そのメリハリのある部分に影が増えて、余計に老けて見えるようになってしまいます。

場所で言えば、目の下、頬の下、フェイスラインなどが痩せてげっそりしていることが多いです。この場所に影が出てしまうと、どうしても老け顔になりやすくなります。

対策として太ってください、とまでは言いませんが、へこみが目立つ場合には、その部分にヒアルロン酸などを補ってあげる処置が必要です。

タイプ③:くすみタイプ

そして3つ目のタイプが、くすみタイプです。
くすみが出てくる原因として、一番多いのが「肝斑」です。

この肝斑は30代後半頃から出てくることが一般的です。
女性に多く、男性もゼロではありませんがとても少ない確率です。

30代後半頃から目立つようになり、稀に日によって違う場所にでてきることもあります。
また、女性の場合には生理の周期(月周期)にあわせてくすみが濃くなったり薄くなったりする特徴もあります。人によっては一日の中でも変化し(日周期)、濃くなったり薄くなったりする場合もあります。

現在ではこのように濃さが変化をすることから、肝斑は炎症が原因ではないかと考えられています。そのため、まずは炎症を抑える飲み薬などで治療することが一般的です。

肝斑はなかなか手ごわい病気ですが、きちんとした治療をすれば薄くすることが可能ですので早めに治療を始めることが大事です。

タイプ④:シミ・ソバカスタイプ

そして、最後の1つがシミ・ソバカスタイプです。シミ・ソバカスタイプは、少し年齢が若い人にも多いことが特徴です。

特にソバカスは子供の頃からあります。
ソバカスは遺伝性のものだと言われており、頬の両側にあり鼻を跨いで現れるという特徴があります。シミも年齢にかかわらず、若くても紫外線などによってできてしまうので注意が必要です。

肌の色合いというのは老け顔の中でも最も老けて見える原因になります。そのため、シミ・ソバカスタイプというのは、他と比べても老けて見えやすいタイプと言えます。

全ての年代の方に関係があるシミとしては、日光色素斑と老人性色素斑があります。
この2つは呼び方が違うだけで、原因は紫外線です。
この色素斑が多いと老けた印象を与えてしまいます。

ドラマや映画で老けて見させるようなメイクアップをする場合には、シミ・ソバカス・色素斑をつけるだけで一気に老けて見えるように、シミ・ソバカスは老け顔に見える大きなポイントです。
そのため、シミ・ソバカスタイプの人は、しっかりと紫外線を予防して悪化させないことが大事です。

老け顔予防・治療は諦めないことが大切です

今回は、老け顔について解説しましたが参考になったでしょうか?あなたの顔に当てはまるタイプは見つかったでしょうか?早めに対処することが有効な場合も多いので、年齢だからといって諦めないことが大切です。

また、若い方でも紫外線対策を怠ったり、極度なダイエットなどによって老け顔になってしまうこともあります。ご自身の顔をよく観察していただいて、気になる点があれば早めに当院までご相談ください。

なお、「30代後半以上必見!老け顔の原因と対策を現役ドクターが徹底解説」の記事では、老け顔の改善策・対策を7つのポイントにまとめて紹介していまのでぜひ参考にしてください。

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