つかはらクリニック院長のブログ

つかはらクリニック院長のブログ

公式Youtubeチャンネルでも配信中
公式Youtubeチャンネルでも配信中

ボトックス副作用(妊婦、胎児)

ボトックス
2010.08.13.金曜日
ボトックス | 2010.08.13.金曜日

われわれ美容領域で使う
ボトックスはボツリヌス菌
が出すボツリヌス毒素を
人工的に化学合成した
濃度が薄いものです。
美容目的で使う程度の量で
あれば、極めて安全です。
ボトックスに限らず、
他の薬剤に関しても安全性
が確立されていても
妊娠中は胎児への影響を
考えて、できるだけ使用を
控えるのが原則です。
ボトックスの分子量は、
15万程度ですので、
胎盤を通過できず、
理論的には、胎児には
届きません。
ですから、ボツリヌス中毒と
呼ばれるボツリヌス菌による
毒素が体中に大量に増えて
しまう病気に妊婦さんが
かかった場合でも、
胎児に異常が無かったとの
報告があります。
逆に、
痙性斜頚の治療で、一度に
500単位のボトックスの
注射を受けて、
その後に妊娠が判明し、
13週で胎児が死亡した
との報告もあります。
以上のことから、
妊娠中の胎児に対して、
ボトックスは100%
大丈夫とは言えませんが、
美容目的で、
現実的に使う量で、
影響が出ることは
無いと考えられます。
繰り返しますが、
妊娠がわかった時点で、
または近いうちに
妊娠を希望される場合は、
ボトックス注射を含め、
緊急に必要のない治療は、
一時中止とした方が、
安全です。
ここを↓クリックしていただければ、
はげみになります。
よろしくお願い申し上げます。

ここを↓クリックしていただければ、はげみになります。よろしくお願い申し上げます。

にほんブログ村 美容ブログ 美容皮膚科へ
ボトックス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。