顔のシワや、ワキの多汗症に
用いるボトックスは、
もともと、
ボツリヌス菌と呼ばれる細菌
が産生する毒素ですので、
大量に体内に入ると、
呼吸や心臓などの筋肉が
動かなくなりますので、
大変危険です。
そのことを知っておられる方
が、ボトックス注射の全身
への副作用を心配される
ことがあります。
確かに、
文献等を調べてみますと、
ボトックス治療との因果
関係が否定できない
全身への副作用が報告
されています。
重大な副作用として、
もっとも問題になるのが、
心臓への影響です。
心筋梗塞、急性心不全、
急速循環不全などが、
考えられます。
ですから、元々
著しい不整脈や心不全、
また、高度の自律神経
障害をお持ちの方には、
注意が必要です。
しかし、
治療として使う程度の量
では全身への重大な
副作用は、まずありません。
上記の副作用も、
痙性斜頚や顔面痙攣などの
大量のボトックスを用いた
場合に出た副作用です。
美容領域で、使う程度の
ボトックス注射では、
基礎疾患がなければ、
現実的に、問題に
なることはありません。
どんなお薬でも、
両刃の剣です。
使い方を誤ると
毒になります。
その特性を、きちっと
理解して、安全に使えば、
ボトックス注射も、
私たちの生活を大変
豊かなものにすることが
可能となります。
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はげみになります。
よろしくお願い申し上げます。

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