先日、京都大学内にあるiPs細胞研究所の山中伸弥先生のご講演の招待をいただきましたので、台風の雨風の中、出かけてきました。iPs細胞は再生医療と新薬開発に無限の可能性を持つ細胞で、難病治療などの臨床応用が急がれます。山中伸弥先生先生は現時点では基礎的な研究が進んでいるが、これから実際の医療に役立てるためには、時間と労力と、そして費用が必要だと訴えておられました。たとえば、ひとつのプロジェクトチームに50人スタッフがいたとしても、正規雇用は4-5人であとの大半は非正規雇用となり、しっかり継続して研究を続けることが難しいと説明されておられました。この日本初の素晴らしい研究を末永く続けることが出来るように、われわれも陰ながら応援していきたいとおもいます。
ドクターズコラム | 2016.10.03.月曜日