先日、台湾から形成外科医のPeter Huang 先生がヒアルロン酸注射のハンズオンセミナーのために当院までわざわざ足を運んでくださいました。スライドをもちいての座学の後に、Huang 先生からヒアルロン酸の注射方法を直接教えていただきました。
顔面の軟部組織を支えるじん帯を直接型と間接型に分類し、直接型じん帯を引き上げるようにヒアルロン酸を注射することで、効率的にたるみを改善する方法を教えてくださいました。Huang先生は顔面解剖を正確に理解されておられて、その指導は正確にかつ丁寧で、私も山本先生もたいへん勉強になりました。
ヒアルロン酸注射は比較的簡単な治療に思われがちですが、注射をおこなう医師の技術により効果に大きな差があります。顔のどの位置にどの深さにどれくらいの量のヒアルロン酸を注射するのか、医師の技術と判断力と経験が問われます。そして、なにより大切なのは、失明や皮膚壊死などの重篤な副作用を起こさず安全に注射をおこなうことです。
こうして、診療を止めても、私たちは絶えず勉強を続け、自分たちの技術に満足することなく、日々研鑚をつみ、患者さんのQuality of life 向上のために、つねに細心の注意と集中力をもって治療にあたっています。