昨日、久しぶりに、顔面
石灰化上皮腫の手術がありました。
私が、昔、始めて
大学の中央手術室でした手術は
石灰化上皮腫の手術でした。
石灰化上皮腫は名のとおり、
皮膚の浅い部分にできる
堅い堅い腫瘍です。
子供さんに多い腫瘍なので、
当時私が手術した患者さんも
赤ちゃんでしたので、
全身麻酔の手術になりました。
石灰化上皮腫は浅い腫瘍なので、
取った後は皮膚が薄くなり、
中縫い（真皮縫合）が少し
かけにくくなります。
当時、私の手術に助手として
入ってくださった先輩F先生は、
ご自身ですれば数分で終わるのに、
時間のかかる、私の中縫い手技を
急かすこともな、くじっと待ってくれました。
”赤ちゃんの皮膚は薄い上に、
石灰化上皮腫やから、
なおさら皮膚が薄くて
中縫い入れにくいなあ”と
焦る私をなぐさめてくれました。
形成外科医にとっては、
全く難しくない基本的な手技ですが、
当時の私にとっては、
初めての中央手術室での
晴舞台です。
緊張する私を、先輩のF先生は
優しいく我慢して見守ってくださり
無事手術を終えました。
その後も多くの、優しい先輩たちの
ご指導の基で、形成外科専門医まで
たどり着くことができ、
今こうしてここ大阪天王寺で
美容形成外科医として、
開業させていただいてます。

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