福井医科大学入学後、特に得意なスポーツはなかったので、サークルは医療系のサークルに所属しました。
医療系のサークルだったら、少しは早く臨床に関わることに触れることが出来るかもしれいな程度の考えで、特に高尚な志はありませんでした。
サークルのメンバーは、１期生の先輩と、１期生から２期生になった先輩と、２期生７－８人の構成でした。
活動は、医療時事問題の勉強会をしたり、市中病院で現役医師と座談会などをしたように思います。
入ってから分かったことなのですが、１期生の先輩と２期生の数人は、全国的な医学生の連絡会に所属していて、福井県内の関連病院と連携した活動を望んでいました。
２期生になった１期生と、他の２期生は決まった病院との連携は望まず、活動を続けるうちに、少しずつ袂を分かつようになってきました。
そのころの私は、特にイデオロギーや特別な思想は持ち合わせていなかったので、流されるように、多数派に身をおいていました。
サークルが割れるかどうかともめている少し前に、一期生の先輩から家庭教師のアルバイト先を紹介されました。
生徒は、福井県でもっとも優秀な藤島高校2年生の女の子でした。希望教科は数学でした。
この家庭教師のつながりが、今後私の人生の流れを、大きなうねりのように変えていくことになるとは、そのときは微塵も思っていませんでした。
（つづく）
 

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