先日、今宮戎神社の十日戎に行ってきました。毎年、無事過ごせていることを報告に行きます。大きな福笹をいただき、福娘さんに縁起物の飾りをつけてもらいました。
　当院には神棚があります。当院は今宮戎さんとの関わりが深く、今宮戎神社の宮司さんとのご縁があって、４年前の開院時に伊勢神宮から神棚を取り寄せていただき、わざわざ宮司さんに、お祓いもしていただきました。
　毎日、わたしはこの神棚に手を合わせています。今日も大禍なく過ごせたことを報告し、明日の安全を誓います。しかし、神頼みをしているのではありません。
　”神仏を尊んで神仏を頼まず”。剣豪宮本武蔵が「独行道」に記した言葉です。慶長九年、七十人余人を相手の、生きて帰れる保証のない京都一乗寺の決闘を前に、武蔵は神社で神頼みを思い立ちます。しかし、社殿の鰐口の緒に手をかけようとして、止めます。武蔵は神仏に頼ろうとする自分の弱さこそが問題だと気づき、その際に唱えた言葉だと言われています。　
　毎日、神棚に手をあわしながら、神仏の存在を信じ、神仏を敬い尊び、しかし神仏に頼ることはせずに、また運に頼ったりせず、やるべきことをやっているか、人事を尽くしているか、恥ずべきことをしていないか、自分に問いかけ、自身を律しています。
　今宮戎さん参拝後の帰路、大阪のシンボル通天閣のネオンが夜空に美しく輝いていました。つかクリも、通天閣と同じように大阪名物として輝き続けたいと思います。

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