つかはらクリニック院長のブログ

つかはらクリニック院長のブログ

公式Youtubeチャンネルでも配信中
公式Youtubeチャンネルでも配信中

【にきび】ディフェリンゲルとトレチノイン酸軟膏

ニキビ
2014.08.16.土曜日
ニキビ | 2014.08.16.土曜日

テレビで、”ニキビはお医者さんへ”と宣伝をしているのは、ディフェリンゲルと呼ばれる、新しいニキビの塗り薬を製造している会社のコマーシャルです。

今まで日本国内におけるニキビのお薬といえば、ビタミン剤と抗生物質の内服、抗生物質の塗り薬、またイオウカンフルローションと呼ばれるものがありました。なかなか劇的に改善する薬がなかったためか、いずれは治ると放置されてひどいニキビ跡になる人も多かったのが実情でした。ニキビの治療には時間がかかるので、1分診療と言われる忙しい保険診療の中では、ニキビ治療が難しいのかもしれません。

そのためか、ニキビのお薬自体も劇的に進化することなく、対症療法的な治療が主流だったように思います。そこで登場したのが、先のディフェリンゲルです。ディフェリンゲルは今までの抗生物質の塗り薬のように、できてしまったニキビの化膿を抑えるのではなく、皮膚自体をニキビのできにくい状態にする効果があります。

しかし、副作用が強く、30-40%くらいの人に赤みや乾燥がでるといわれています。ディフェリンよりも反応も効果も強いトレチノイン酸軟膏を使っているわたし達としては、ディフェリンの赤みや乾燥は副作用と言うほどではないのですが、今までの外用薬とは違って反応が強く感じられるため、そのような症状が出た時点でディフェリンゲルを自分の判断で中止してしまう人が多いようです。

少々通院の手間がかかりますが、担当の先生に肌の状態をしっかり診ていただき、これくらいの副作用ならば軟膏を継続すべきか、減らすべきか、中止すべきか判断していただく必要があります。また基礎化粧品との組みあわせで、塗る順番を変更したり、逆に反応が弱い場合は増量したり、さらにピーリング剤入り化粧水との組合せることによって意図的に反応を強く出させることもあります。もちろん、ディフェリンゲルもトレチノイン酸軟膏も、治療中しっかり保湿をして、それらの副作用を最小限にするのは言うまでもありません。

ディフェリンもトレチノイン酸軟膏も、適切に使えば良いお薬です。しかし、今までのニキビの塗り薬にはなかった特徴があります。その特徴を把握して使わなければ、せっかくの効果が無駄になってしまいます。

ここを↓クリックしていただければ、はげみになります。よろしくお願い申し上げます。

にほんブログ村 美容ブログ 美容皮膚科へ
水光注射

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。