ほくろをレーザーで削って取る場合に、いくつかのコツがあります。
ほくろの大きさそのまま垂直に削ると、治癒過程で段違いができて、陥没が目立つ可能性がありますので、ほくろの縁の部分(辺縁部)は、直角ではなくなだらかに斜めに、お皿の縁のように削ります。
斜めに削る場合、元のほくろの大きさより、ひとまわりからふたまわりほど、大きく削らなければなりません。その分、処置後の赤みが垂直に削る場合よりも大きくなりますが、縁の部分は深く削らないので、結果的には、周囲は正常皮膚に置き換わり、削った跡が極端に大きくなることはありません。
垂直に削って、ニキビ跡のような深いアイスピック瘢痕になってしまうと、修正が難しくなってきます。
縁を斜めに削る方法では、小さい点状の深いほくろの場合、削る部分が相対的に大きくなることがあります。そのような場合は、無理に1回で取らずに、深い部分を取り残して、数ヶ月かけて傷が縮んで浅くなるのを待ち、底面から持ち上げられて、表面に上がってきてから取るようにします。
1回目に深追いをせず、2回以上に分けることで、傷跡を小さくすることができます。
刃物を砥石で研ぐ時に、粗めの砥石から研ぎはじめて、最後は目の細かい砥石で仕上げるように、レーザーでほくろを取る時も、最初は出力を大きく荒く全体を削って、段階的に出力を調整し、最後は弱い出力で表面を滑らかに削ります。
そうすることで、ほくろを削った跡も、できるだけ滑らかに傷が治癒するように工夫しています。