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【眼瞼下垂】コンタクトレンズ

眼瞼下垂
2011.07.24.日曜日
眼瞼下垂 | 2011.07.24.日曜日

数年前までは、コンタクトレンズは眼瞼下垂の原因ではないといわれた時代がありましたが、今は、眼科ので先生でも、眼瞼下垂の原因としてコンタクトレンズを否定する先生は減ってきているように思います。

眼瞼下垂の手術をしていると、にコンタクトレンズの長期使用によって生じた眼瞼下垂の人には、特徴があることに気づきます。
眼瞼を上げるために重要な眼瞼挙筋の筋膜が、退化することなくしっかり残存しているのにもかかわらず、瞼板との付着部分からはずれていることが多いです。
瞼板は眼瞼構成する小指の爪ほどの硬い支持組織です。普通はその瞼板に眼瞼挙筋腱膜はくっついているのですが、コンタクトレンズを長期に使っている人は、その付着部分がはずれて上方(眉毛の方向)に後退して、瞼板との間は弱々しい膜のような結合組織だけになっています。この付着部分の後退がコンタクトレンズによる眼瞼下垂の正体だと思います。
コンタクトを出し入れする時に瞼板と眼瞼挙筋部分がこすられたり引っ張られたりしている間に、その部分が弱くなってはずれて、眼瞼挙筋自体の筋力は残っているのに、眼瞼挙筋が後退してしまっているので、眼瞼があがらなくなっています。
ハードコンタクトだと、レンズの角が結膜側から眼瞼挙筋の腱膜付着部分をこするので、眼瞼下垂になりやすいと言われています。逆に、ソフトコンタクトであれば眼瞼下垂になりにくいと言われています。
しかし、私の個人的意見としては、ハードでもソフトでも出し入れする時に、上眼瞼を強く引っ張る人は、眼瞼挙筋が瞼板からはずれる可能性が高いので、確率はそれほど変わらないと思います。
ですから、今後もコンタクトを継続して使われる人は、眼瞼を強く引っ張ったり、眼瞼をこすったりしないようにすることで、眼瞼下垂になる確率を下げられるかもしれません。

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