武田薬品工業は
同社が製造販売する
蛋白分解酵素薬
”ダーゼン”を
自主回収すると
発表しました。
ダーゼンは
私たち形成外科でも
術後の腫れが
早く引くように
内服として
使います。
効果はマイルドですが
副作用が少なく
安全に使える薬
なので、
なくなるのは
残念です。
後発品も自主回収
されるそうです。
ダーゼンは、
製造販売後の
臨床試験で
喀痰の融解・
排泄促進や
抗腫脹作用に関して
いずれもプラセボ群
（偽薬）との間で
統計学的に有意な
有効性を証明
できなかった
ということです。
チョコレートと
ニキビの関係で
以前にも
説明しましたように
統計的有意差が
なかったということは
効かなかったと
いうことではありません。
効果があると言ってしまうと
嘘になる確率を高くして
検定すると有意差が
出ることもあります。
しかし、
医療品として
その効果が
担保されるだけの
高い確率で
有効であることは
最低の必要条件
だと考えると
今回の自主回収は
やむを得なかったのでしょう。
しかし、
お薬ではなく、
サプリとしてであれば
十分活躍できる
製品だと思います。
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