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形成外科医の得意技

形成外科・皮膚科
2010.12.27.月曜日
形成外科・皮膚科 | 2010.12.27.月曜日

私たち形成外科医には
得意技があります。
細い細い血管を
繋ぐことができる、
マイクロサージェリー
の技術です。
1ミリの血管に、
6針から8針の糸を
かけることができます。
もちろん、
つなぎ目から血液が
漏れることなく、
繋いだ血管内を
血液が滞りなく
流れます。
形成外科の分野には、
手の外科が含まれていて
外傷によって血管が
切断された場合は、
このマイクロの技術で
血管を繋ぎます。
手の外科は
整形外科の先生も
専門にされていますが
手以外のマイクロの
手術を含めると、
マイクロを行うのは
形成外科医が
多いと思います。
それ以外の科では、
心臓外科の先生が、
心臓の冠状動脈を
マイクロ技術で繋いだり、
脳外科の先生が
脳血管外科で、
マイクロの技術が
応用されています。
現在開業して
マイクロの手術を
行うことはありませんが、
その技術は今も
生かされています。
マイクロを行う時は、
不用意位に
糸を引っ掛けて
引っ張ってしまうだけで、
血管がちぎれて
しまいます。
手術操作には
極めて繊細な
動きが要求されます。
また、
血管を必要以上に
強くつかんで
しまうだけでも
血管が傷つきます。
仮に、
そのような荒い操作で
繋げたとしても、
すぐに血栓ができて
血管がつまって
しまいます。
この技術は、
今も細かい
眼瞼下垂などの
手術をする際にも、
組織を傷つけることなく、
デリケートに操作を
することができ、
組織損傷を
最小限に抑え、
少しでもきれいな
傷跡にすることが
できます。
わたしは、
開業するまで
そうとう遠回りを
しましたが、
積み重ねてきた
技術や知識は
無駄になることなく
今も生かされています。


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