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シミの種類

しみ
2008.04.06.日曜日
しみ | 2008.04.06.日曜日

シミには様々な種類があり、それぞれ治療方法が異なります。
日光色素斑、老人性色素斑、日光黒子
シミとしては最も一般的なシミです。若い頃の日焼けが原因で、ある程度の年齢になって、急に出てきます。島状に小指の爪の大きさから親指の爪の大きさくらいのものが多く、境界がはっきりしています。日光色素斑にはQスイッチレーザーが有効です。テープを貼っていただく必要がありますが、真っ黒なかさぶたとなって浮き出て、ほとんどの日光色素斑は1週間後にテープとともにぽろっととれてしまいます。ただ、約30%に炎症後色素沈着が起こると言われていて、もし炎症後色素沈着が出てきた場合は、3ヶ月間から6ヶ月間、ハイドロキノン+トレチノイン酸軟膏を塗っていただく必要があります。
肝斑
女性に特有のシミで、頬骨の一番高い部分に左右対称に逆三角形に出てくるシミです。点状でまばらなこともありますが、多くの場合つながった逆三角形で境界がぼやけてはっきりしません。日によって濃さが変化することがあり、生理周期にあわせて濃さが変化します。30代後半から出てくる傾向があり、ホルモンバランスの影響や皮膚の炎症が原因と考えられています。レーザーを当てるとかえって濃くなりますので、治療する場合は内服が原則となります。当院に昨年8月に導入したフォトブライト光治療器は肝斑をいったん浮かして薄くする効果もあり、内服との併用でよい効果が得られています。内服はトランサミン(トラネキサム酸)を1日1500mg(500mg3錠)飲んでいただいています。市販のトランシーノは1日750mgなので少し少ないように思います。肝斑の内服は保険適応となりますので、1500mgでも市販薬より相当お安くなります。
脂漏性角化症
シミに分類しましたが、どちらかと言うと腫瘍に分類されます。老人性イボとも呼ばれますが、正確にはイボではありません。皮膚の角質があつくなり盛り上がり表面が凸凹ざらついた表面です。境界ははっきりしています。治療は局所麻酔をして炭酸ガスレーザーで削ります。この脂漏性角化症(老人性いぼ)が全身にたくさんできる方は、内臓腫瘍も多いと言われていますので、胃腸科での定期的な検診をおすすめしています。この特徴はレーザートレラ兆候と呼ばれています。
後天性真皮メラノサイトーシス
20代後半から発生するシミで、両頬に2-3mmから5mmくらいの丸く薄いシミが、多数点状に広がる特徴があります。できる場所が肝斑と同じで頬に多く、大変似ていますが肝斑に比べ、1個1個がくっつかない傾向があります。性質的にはシミよりもアザに近いもので、遅発性太田母斑と呼ばれることもあります。色素が大変深い部分に存在し、Qスイッチレーザーでないととれないと言われており、Qスイッチレーザー中でもルビーレーザーでないととれないと言われる先生もおられます。1回の治療ではなかなかとれず、治療期間も長くかかります。一度照射したあと、しばらく期間をおいて経過観察しながら、次回の処置を決めていく必要があります。ハイドロキノン+トレチノイン酸軟膏の併用も有効です。
そばかす(雀卵斑)
そばかすは、生まれつきまたは若い頃から、両頬や鼻に分布する点状で茶色のシミです。直径1-2mmの比較的小さい斑点が特徴です。治療は光治療フォトブライトをおすすめしています。比較的簡単に薄くなり目立たなくなるのですが、再発しやすい傾向があります。
炎症後色素沈着
やけどをした後や、けがをした後、レーザーで皮膚を削った後に出てくるシミです。このシミにレーザーを当てるとかえって濃くなることがあります。治療方法はハイドロキノン+トレチノイン酸軟膏、イオン導入、内服などを組み合わせて治療します。少なくとも3ヶ月、平均6ヶ月ほどの治療期間がかかります。

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