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キズドライとキズパワーパット

形成外科・皮膚科
2010.12.11.土曜日
形成外科・皮膚科 | 2010.12.11.土曜日
以前、キズドライと
呼ばれる傷薬の
CMをよくテレビで
見かけました。
私たち形成外科医や
創傷治癒を扱う
医療関係者は
お勧めしない商品です。
昔は、傷は
乾かして治す
のが常識でした。
今も、
外科の先生でも、
傷を乾かせと
言われる方が
おられます。
医師でもそう
なのですから
一般の方にとっては
傷を乾かすのは
常識となって
しまっております。
ですから、この
キズドライは
大変売れたことと
思います。
しかし、最近は
傷に対する
研究もすすみ
傷は乾かさない方が
良いと言われています。
このことは、床ずれ
(褥創)の研究で
明らかになってきました。
高齢化社会になり
寝たきりの人が増え
床ずれの治療は、
手間がかかるので
病院によって
大変な負担に
なってきました。
特に、
看護師さんの
負担が大きく
看護師さんの中から
褥創の研究をする
人が増えてきました。
昔ながらの、消毒と
開放療法や軟膏と
ガーゼの治療では
結果的には、
床ずれの
治りが遅いことが
わかってきました。
そこで、
モイストヒーリングと
呼ばれる湿潤環境に
よる創傷治癒概念が
できました。
傷は乾かすと治らない。
浸出液は傷を治す
活性物質が含まれている。
痂皮(かさぶた)は
感染の原因になる
この考えに基づいて
開発されたたのが
ハイドロコロイド材
です。
当院で、ほくろを
取ったあとや、
シミ取りレーザーを
行ったあとに
使います。
また、市販では、
キズパワーパットが
ハイドロコロイドです。
なかなか、今までの
常識を変えることは
難しいですが、
傷の治療も、
時代とともに
確実に進歩して
きています。

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