当院ではにきび治療と並行して、スキンケアとして、ビタミンC美容液の併用をおすすめしています。使う順番は、洗眼、ピーリング剤入り化粧水、化粧水、ビタミンC美容液、トレチノイン酸軟膏、クリームの順番です。
ビタミンCは大変酸化しやすく不安定な物質です。化粧水にビタミンCを混ぜでもすぐに参加されて壊れてしまいます。また、直接皮膚に塗っても、皮膚バリアを超えて深く浸透してくれません。
そこでビタミンC誘導体と呼ばれるものを用います。ビタミンC誘導体とは、ビタミンC分子構造の一部を変化させたものです。ビタミンCは誘導体になることで、安定したビタミンCとなり、皮膚への浸透が何十倍もよくなります。皮膚深くに吸収された後は、構造が変化してビタミンCとして働きます。にきびの原因となる皮脂腺分泌を抑え、にきび炎症による炎症後色素沈着予防にも働きます。具体的には、リン酸アスコルビルナトリウムやリン酸アスコルビルマグネシウムなどを用います。
スキンケアでビタミンC美容液の後に、トレチノイン酸軟膏を使いますが、どちらも酸なので、乾燥が強くなることがあります。その場合はビタミンC美容液を中止していただく場合があります。
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