寒風吹きすさぶ大阪駅
のプラットホームで、
彼女が降りてくること
のない特急雷鳥を
3時間以上待ちました。
私が、時間を間違えた
のだろうか?
急に体調が悪くなった
のだろうか?
いろいろな考えと心配が
頭の中を錯綜しました。
それにしても、
何かあれば、連絡が
私の実家にあるはずが
まったくなかったので、
なおさら心配が募りました。
途方にくれながら、
体は芯まで冷え切り、
いったんホームを
去ろうとしたときに、
雷鳥から降りてくる
彼女を見つけました。
今までの、寒さと時間は
いっぺんに吹き飛んで
しまいました。
怒る気持ちは少しもなく、
無事に大阪についてくれた
ことが、うれしく思いました。
しかし、
彼女を見つけて、笑顔で
駆け寄る私とは対照的に
彼女の足取りは重く
その表情からは、
何かあったことは
すぐに読み取れました。
”どうしたの?”
”じつは、、、、”
彼女はゆっくりと、
遅れた理由を、
教えてくれました。
(つづく)
出会い | 2010.11.01.月曜日