最近よく「ハイフ」という言葉を目にするようになったと思いませんか?今回は、SNSなどでも話題になりつつあるたるみ治療で有名な医療用ハイフ「シンデレラハイフ」についてご紹介したいと思います。
新しく開発された医療用ハイフだと思っている方も多いかと思いますが、少し誤解がありますので、そのあたりのことも含めて、しっかりと詳しく解説していきます。
シンデレラハイフとは?
まず最初にシンデレラハイフという名前と機能についてご紹介します。
実は、このシンデレラハイフは、新しい機種でも新しい治療法でもなく、今までどおりのたるみ治療で有名な医療用ハイフのことです。
当院でも導入している医療用ハイフ機器である「ウルトラQプラス」のことで、完全な造語として「シンデレラハイフ」と呼ばれています。
一般的には「ウルトラセルQプラス」と言われても、医療用ハイフのことかは分かりません。詳しい人でなければ、ハイフと同じものと思わないでしょう。
そのため、医療機器メーカーが比較的認知度のある「ハイフ」という単語をくっつけてより分かりやすくブランディングするために「シンデレラハイフ」という言葉を生み出したのです。
ハイフ(HIFU)の歴史
ハイフの元祖は、美容大国アメリカのメーカーであるウルセラ社が発売した「ウルセラ」です。
その治療効果の有用性は非常に高く、後発でさまざまなメーカーがハイフテクノロジーを用いた治療機器を開発しており、今では「ウルセラ」以外にも多くのハイフ機器が存在しています。
シンデレラハイフであるウルトラセルQプラスもその後発機種の1つになります。
当院としては、後発機種の中でも特に総合的に優れている「ウルトラセルQプラス」を導入しました。
別のページで、ウルトラセルQプラスの優れているところを解説しているので、ご興味のある方は参考にしてください。
シンデレラハイフ誕生の背景
「シンデレラハイフ」という言葉の誕生にはさまざまな想いが込められています。
その一つが消費者のハイフに対する知識の浸透が浅いことです。
一部の美容意識の高い方々の中ではハイフは有名になりつつあります。しかし、一般的にはまだまだハイフに対する知名度は低く、浸透しきれていないことが課題でした。時には間違った知識を持ってしまっている人もいます。
例えば、「ハイフ(HIFU)」という言葉は「高密度焦点式超音波テクノロジー」の略語ですが、ハイフ治療と一言に言ってもさまざまな治療機器が存在しています。これもハイフの認識を混乱させている要因かもしれません。
エステサロンのハイフは「シンデレラハイフ」ではない?
とくに気をつけて欲しいのがエステサロンのハイフです。エステサロンにおいては医療用ではないハイフ機器を取り扱っており、そのため治療効果はあまり期待出来ません。
音波の出力も弱く、得られる効果も医療用ハイフとは大きく異なります。
それにもかかわらずハイフという名称だけで、医療用ハイフと同じような効果が得られると期待してエステを訪れる人が後を絶たないようです。
そこで、エステ用と差別化をはかり、医療用ハイフの治療効果や得られるメリットなどを正しく消費者に理解してもらうため、シンデレラハイフという造語が誕生したわけです。
知名度のない機械名で呼ぶのではなく、「◯◯◯ハイフ」という呼び方にすることで医療用ハイフの普及と、ウルトラセルQプラスの認知度拡大のため「シンデレラハイフ」という言葉が生まれたというのが背景です。
治療効果と合ったぴったりなネーミング
シンデレラハイフという言葉の由来は、非常によく考えられており、『シンデレラが妖精の魔法のチカラをかりて、瞬く間に変身し、幸せをつかむ機会を得るイメージ』を連想させてくれますし、ワクワクするようなプラスのイメージが込められています。
当院でも、医療用ハイフのウルトラセルQプラスは非常に人気の高いアンチエイジング治療となっています。
治療効果にも優れた実力派である
ウルトラセルQプラスは、その機能も素晴らしく、従来の医療用ハイフ機器と比べても痛みが少なく、ダウンタイム(回復するまでの時間)もほぼないという特徴があります。
治療効果においても従来の機器と比べても遜色なく、何より他の医療用ハイフと比べてもリーズナブルに治療が受けられるというメリットがあります。
個人的にもウルトラセルQプラス(シンデレラハイフ)は、非常にバランスのとれた医療用ハイフだと考えています。
以上のように効果にも裏付けられたウルトラセルQプラスは「まるで魔法にかけられたように「あっ」という間に美しく変わる」効果が手軽に得られるという意味で「シンデレラハイフ」はぴったりな表現だと思います。
シンデレラのような魔法効果はあるのか?
魔法のような効果と言われても、実際にどのような効果・特徴があるのかを知らないと患者様も治療を受けづらいことでしょう。そこで、次にシンデレラハイフ(ウルトラセルQプラス)の効果・特徴についてご紹介していきます
カートリッジで様々な部位にアプローチ
医療用ハイフ機器であるウルトラセルQプラスは非常に優れた設計になっており、機器の先端にとりつけるカートリッジの種類が豊富に揃っています。治療する部位ごとに最適なカートリッジが用意されています。
例えば、従来の医療用ハイフ機器では照射が非常に困難な部位だった眼窩付近においても、ウルトラセルQプラスなら細部まで正確に照射できるように専用カートリッジが用意されています。
今までのハイフでは届かなかった部位まで、豊富なカートリッジにより顔のすみずみまで医療用ハイフを照射することができるのです。
特殊なカートリッジ「リニアファーム」とは?
さらに、新しいカートリッジ「リニアファーム」というカートリッジも2020年に開発されています。このカートリッジは非常に特殊なカートリッジです。
ハイフ(高密度焦点式音波テクノロジー)は、その名のとおり、超音波を一点に集中させ、高い熱エネルギーを皮下組織のより深い部位である筋膜まで届けられる治療機器です。皮下組織の土台から皮膚を引き上げる効果があり、アンチエイジング治療にとって有用性の高い機器だといえます。
この新しいリニアファームというカートリッジは初めて線状にハイフを照射することを可能にしたのです。線状に照射する技術開発は画期的なもので、リフティング効果のみならずタイトニングも可能になりました。
治療用途が格段に向上し、ウルトラセルQプラスは顔のアンチエイジング治療をより総合的に行うことができる、非常に万能な医療用ハイフ機器と進化を遂げたのです。
このうような理由からも、ウルトラセルQプラスはハイフ機種の他の機種にはない特徴をもった「魔法のようなハイフ」と言えるかと思います。
シンデレラハイフの年齢別の適正
ここまで紹介してきたようにウルトラセルQプラスは非常に治療用途の広い、魔法のような医療用ハイフです。幅広い年齢の方に対しても適応する治療法ですが、それぞれの年齢におけるハイフ治療の適正はどうなのでしょうか?
①20代のシンデレラハイフ
20代の場合、肌のたるみが大きくすることのない年齢ですが、美意識の高い方は年齢を重ねるごとに少し気になってきている人もいます。
まだハイフ治療を受けるほどではないかもしれませんが、少し気になるといった方には軽微なたるみの治療のためには意味があり、今後のためのたるみ予防にもなります。
もちろん、比較的顔の脂肪が少なく、たるみの症状が出ていない方にもハイフ治療は有用性の高い治療であり、十分に受ける意味はあります。
新しいカートリッジであるリニアファームを用いれば、フェイスラインや顎下などの余分な脂肪を減らす作用による小顔効果を期待でき、より若々しい顔を作ることが可能となります。
②30代・40代のシンデレラハイフ
30代・40代になってくると少しずつ顔のたるみが出てくるので、医療用ハイフはたるみの治療および予防のために非常に高い効果を発揮するようになります。
たるみの治療機器として、有名な「サーマクール」というものがありますが、こちらは脂肪の多い人向けで、比較的顔の脂肪の少ない30代・40代にはあまり向いていません。
医療用ハイフは筋膜に熱照射することで肌を土台からリフトアップしてくれる作用があることが特徴です。そのため、表面的な肌のたるみが進行していない30代・40代の方にも、予防という観点からもおすすめできるアンチエイジング治療だと考えます。
③50代のシンデレラハイフ
50代になると個人差こそありますが、顔全体の脂肪組織のたるみ症状が目立つようになります。その場合でも、筋膜への熱照射による土台の底上げも含めて医療用ハイフは意味があります。
医療用ハイフによる治療と合わせて、顔全体のたるんだ脂肪組織を溶解させる方法もあります。このように、たるんだ皮下組織自体をボリュームダウンさせる治療を併用することで肌のたるみを改善する方法があります。
従来までの50代のたるみ治療では、サーマクールという治療機器を用いることが多い傾向がありました。しかし、新しいカートリッジであるリニアファームの登場により、部分的には医療用ハイフのみで治療できるようになってきました。特に年齢を感じさせてしまうフェイスラインのたるみや顎下のたるみ(二重あご)にリニアファームは効果を発揮してくれます。
さらに、ドットタイプと言われる従来の医療用ハイフと併用して照射することによって、総合的に顔のアンチエイジング治療を行うことも可能になりました。
サーマクールと比べてもウルトラセルQプラスのリニアファームのチップはリーズナブルであるため、結果として治療にかかる料金面も安くなり、手軽に治療ができるという大きなメリットもあります。
ウルトラセルQプラスのことをもっと知りたい!?
ここまで紹介してきたシンデレラハイフこと、ウルトラセルQプラスについては他の記事で色々な側面から多数紹介しております。
新しいカートリッジであるリニアファームについてもその効果や適用範囲について詳細に紹介しています。他のハイフ機種との比較、ウルトラセルQプラスが優れている理由、当院が導入した理由なども、ここで解説した以上にさらに説明しているので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
その他にも医療用ハイフについては色々な記事がありますので、シンデレラハイフ(ウルトラセルQプラス)について興味を持たれた方や、治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
<おすすめハイフ記事>
● 医療ハイフはタイミングが命!?
● 「ハイフの疑問」を解決!失敗しないハイフ治療の選び方
● サーマクールやHIFUは「出力が高いほど効果がある」は勘違い
その他にも、当院のホームページには、治療の詳細、さらに詳しい治療原理、治療費などを解説しているので、興味のある方はご覧いただければと思います。
何かご不明なことがある方は、お問い合わせください。
まるで魔法のような治療機器
魔法のようなシンデレラハイフですが、私自身が医師になったばかりのころには、医療用ハイフはまだ開発されていなかったテクノロジーです。
現在は当院でも当たり前のようにアンチエイジング治療として利用している医療機器ですが、当時の医師になりたての私がこの機器を見たら、間違いなく「魔法のような治療機器だ」と思ったことでしょう。
今は人生100年時代です。
いくつになっても顔や肌を若々しく保つことは、生活の質(QOL)を高めることに直結します。
今回紹介したシンデレラハイフのように、今は素晴らしい美容テクノロジーがたくさん生まれてる時代です。
この時代に生まれ、生きるからこそ、この時代のテクノロジーの恩恵を享受し、人生をより豊かなものにしていくのも、当院としては人生の楽しみ方の1つだと感じます。