30代に入ると若い頃に比べて、美容的な悩みが増えてくるものです。とくに美意識が高い方は、美容医療の手を借りてみたいと思う方も多いでしょう。そこで、今回は、美意識の高い30代の方におすすめする唯一の美容医療の治療法についてご紹介します。
ただ、記事として「美意識の高い30代」と限定しましたが、そもそも美意識の高い方は「シミ」「小じわ」などを治療済みの方が非常に多い印象です。ですが、一方では30代はまだ若いこともあり、「たるみ」に関してはまだ目立たないことから、治療を忘れがちです。
将来のことを考えると、今ある「シミ」「シワ」だけでなく、「たるみ」にも目を向けることが大切です。そこでこの記事では30代におすすめのたるみ治療に焦点をあててご紹介します。
たるみ治療の紹介
たるみ治療といっても、非常に多くの治療の選択肢があります。
当院でも、患者様の状態に合わせて、最適な方法を選び治療を行っています。
たるみ治療は機械による治療と機械以外による治療に大きく分かれます。
<機械によるたるみ治療>
● タイタン・ジェネシス:赤外線(タイタン)・ジェネシス(レーザー)
● ウルトラセルQプラス(高密度焦点式超音波治療):超音波
● サーマクール:高周波
<機械以外による治療>
● ボトックス注射
● ヒアルロン酸注射
● MWリフト
では、それぞれの治療の特徴と違いについて、簡単に比べてみましょう。
①タイタン・ジェネシス
タイタン・ジェネシスは、近赤外線治療器を用いた治療法で、タイタンとジェネシスという2つのコンビネーションによる技術です。比較的浅い部分(真皮・真皮の少し下)に熱を加えることでたるみを予防します。タイタンとジェネシスを組み合わせることで、優れたリフトアップ効果が期待できます。
②ウルトラセルQプラス
ウルトラセルQプラスは、HIFU(高密度焦点式超音波)という最新のテクノロジーを利用し治療機器です。タイタンジェネシスでアプローチする真皮よりも、さらに深い部分に熱を加えることができます。
具体的には、4.5mm、3mm、2mm、1.5mm辺りの深さまで満遍なく熱を加えることができ、幅広い部分にアプローチできることが特徴です。
③サーマクール
サーマクールも切らずにしわやたるみを改善できる機器です。RF(高周波)を用いてさらに深く、皮膚の下・皮下脂肪をターゲットとして比較的広い範囲にアプローチが可能です。脂肪の多いところに熱を加えて引き締めることでたるみを改善します。
④ボトックス注射
機械を使わないたるみ治療としては、皆さんもよくご存知のボトックス注射があります。
ボトックス注射は、目尻・眉間・おでこなどにできるシワの治療として受けている方が多いですが、それ以外の場所でたるみの改善効果を期待して使うこともできます。
それは例えば、広頚筋です。広頚筋はあご周辺から頬にあるフェイスラインを下に引っ張る筋肉です。
この部分にボトックス注射を打つことで、筋肉の下に引っ張る力が抑制され、フェイスラインのたるみの改善につながります。
⑤ヒアルロン酸
ヒアルロン酸もいわずと知られた美容治療法で、ハリやシワ対策というイメージがあるかもしれません。実は、ヒアルロン酸はたるみにも有効です。
例えば、部分的にほうれい線・目の下のくぼみ・マリオネットラインなど、たるんで窪んでいる場所に、ヒアルロン酸を打つことがあります。たるんでいる部分が下から持ち上げられるので、たるみの改善効果が得られます。
さらに、窪みだけではなく、皮膚を支える靱帯部分を意識してヒアルロン酸を打つことでたるみを改善させることもできます。ヒアルロン酸治療も進化してきているので、使い方次第でたるみ改善にも効果は十分に期待できます。
⑥MWリフト
たるみ治療の最後の1つが、MWリフトです。当院でも、たるみ治療の最後の切り札のような存在として扱っています。
簡単にいえば、MWリフトは糸による治療です。治療方法は耳の前(もみあげのところ)に1〜2つ小さな穴を開けて、その穴から糸を内側に入れます。その糸の引き上げ効果でフェイスラインを物理的に上げる治療で、確実にたるみを上げていくことができます。機械や注射では十分に効果が得られない、進行したたるみにも効果が期待できます。
30代の方におすすめのたるみ治療
では、ご紹介した6つの治療方法の中で、美意識の高い30代の方にはどの治療方法がおすすめなのでしょうか?
先に結論を言ってしまうと、ウルトラセルQプラス(ハイフ)がおすすめです。他の機械治療がある中でも、ウルトラセルQプラス(ハイフ)をおすすめする理由は、たるみへの治療効果のバランスが優れていることです。
例えば、タイタンジェネシスはどちらかと言うと予防的効果の側面が強い治療機器です。
サーマクールはどちらかと言うと脂肪の多めの高年齢の方向けで、30代の方のたるみには向いていません。
ウルトラセルQプラス(ハイフ)は若い方と高年齢の方の間である30代の方におすすめの治療方法です。
30代の方にウルトラセルQプラス(ハイフ)がおすすめな理由は他にもあります。
ハイフは皮膚の下の深いところまでアプローチできるので、筋膜・靱帯など、土台から引き締めることができます。それだけ結果が出やすいのです。
30代を超えるある程度の年齢になると、表面的なたるみも強くなりますし、より深い部分のボリューム(脂肪)も増えていきます。そうなると表面だけでなく、ボリュームに対する治療が必要になってきます。
一方で、30代ではボリュームがそれほど多くないため、ウルトラセルQプラスで引き締めることが、たるみ改善においては理にかなった治療かと思います。
ハイフ以外のおすすめ治療法
美意識の高い30代の方に1番おすすめな治療は、ウルトラセルQプラス(ハイフ)とご紹介しましたが、もう1つおすすめするならボトックス注射が良いと思います。
顔の皮膚を下に引っ張ってしまう広頚筋(口を「いー」とした時に出てくる筋肉)という筋肉があります。この広頚筋に定期的にボトックスを打つことで、顔の皮膚が下に引っ張られずたるみの予防につながります。
また、単にたるみの予防なだけではなく、広頚筋にボトックスを打つとフェイスラインが綺麗にスッキリと見えます。医療業界や美容業界では、ボトックスのことを「ネフェルティティボトックス」という呼び方をすることがあります。古代エジプトの女王で非常に綺麗なフェイスラインの方だったそうで、その女王から名前がつけられているのです。
もし、効果的なたるみ治療を受けたいということであれば、ウルトラセルQプラスとボトックス治療がおすすめです。
30代のたるみ治療は医療用ハイフ&ボトックス注射
今回は、美意識の高い30代におすすめの、たるみ治療をご紹介しました。1つに絞るならば、当院では、ウルトラセルQプラス(ハイフ)がおすすめです。
また、さらにもう1つおすすめを挙げるのであれば、広頚筋へのボトックス注射をおすすめします。
また、今回は30代の女性に限定してお話してきましたが、ご紹介した治療方法のメリットは、20代・40代・50代の方にも共通する内容です。年代を問わず当院にてご相談していただければ、患者様にあった治療方法をご提案させていただきます。