シミ治療を行う上で大切なのはシミ（色素疾患）の正確な診断という内容を前回ご紹介させていただきました。
シミの治療法はシミが発生する原因、つまりシミの種類によって変わってきます。
今回はシミの治療方法についてどんな治療法があるのかご紹介したいと思います。
日光色素斑、そばかすの治療
シミの治療でポピュラーなものに光治療があります。
光治療は多くの方がご存じの治療法かもしれません。専門用語でIntense Pulsed Light（IPL）と呼びます。
有害な紫外線をカットした幅広い波長の強い光を照射し、ターゲットとなるシミへアプローチする治療法です。
当院ではフォトブライトという治療器にライムライトという専用のハンドピースを用いて治療を行っています。
ライムライトはフォトブライトを開発したキュテラ社が日本人の肌向けに開発したハンドピースです。
従来のIPL光治療器（フォトフェイシャルやフォトRF）では反応に限界のあった日本人肌の表皮・真皮にも効果的に作用する優れた治療器です。先端に冷却装置があり、照射時はジェルを塗布して照射するため、皮膚を傷めることなく有効な光を照射できます。
フォトブライト治療で期待できる効果や詳細は治療ページにかなり詳しく紹介しておりますので、気になる方はそちらを参照ください。
ライムライトはフラッシュのような短い光を広範囲に照射することができるため、比較的広い範囲のシミに適しています。
日光色素斑やそばかすが該当します。
薄い肝斑にも有効とされますが、当院では別の有効な治療法を推奨しておりますので、肝斑へのライムライト照射は積極的にオススメしておりません。
【治療適応】
比較的広範囲に広がるシミに適した治療法
・日光色素斑
・そばかす
濃い日光色素斑（老人性色素斑）の治療
部分的な限局性のシミの治療においてレーザー治療を用います。
レーザーと言ってもたくさんの種類があります。
最近ではピコレーザーなども有名ですが、当院ではQスイッチルビーレーザーという機器を用いて治療します。
レーザー治療は黒色に反応するように作られており、メラニン組織の黒いところだけを破壊し、周辺組織を傷つけない超短時間の特殊なレーザー光線を照射する仕組みです。
照射範囲はフォトブライトのライムライトよりも狭く、局所的に照射し、且つ照射出力が強いレーザーです。照射箇所は治療後、1週間医療用のハイドロコロイドテープを貼っていただく必要があります。ですので、比較的境界線がハッキリした濃いシミやアザなど特定のシミに有効な治療法として当院では扱っています。多いのは老人性色素斑です。
【治療適応】
比較的境界線がハッキリしたシミに適した治療法
・濃い日光色素斑（老人性色素斑）
・茶アザ
肝斑の治療
当院では肝斑レギュラーコースという治療を行っております。
当院独自のオリジナル処置とオリジナル軟膏を組み合わせた治療法です。
まず独自調合したケミカルピーリングを行い皮膚の余分な角質を取り除きます。
そうすることで薬の浸透力を向上させます。
浸透力が高まっている状態時にイオン導入を行います。
肝斑の原因は炎症と言われているため、刺激すると濃くなるリスクがあります。
ですから、刺激しないようにイオン導入（ビタミンA,C,E,トランサミン,トラネキサム酸等）を外から入れることで肝斑を薄くしていく治療法です。
治療法の詳細や詳しい効果は肝斑治療ページに詳しくご紹介しておりますので、そちらをご覧ください。
【治療適応】
・肝斑
脂漏性角化症の治療
脂漏性角化症はシミと分類される先生もいらっしゃいますが、当院では腫瘍性病変と考えていますので、この脂漏性角化症を取るときは局所麻酔をした上で炭酸ガスレーザーを用いて削って除去します。脂漏性角化症は表皮から少し膨らんでいるのですが、割と浅いお肌に出来た”できもの”です。
ですから炭酸ガスレーザーで削りますと気持ちいくらいスッと取れます。除去後は治癒過程で正常な皮膚色が経過とともに再生されますので、本当にペロっと色が取れるように治療が出来ます。
よくシミと勘違いされて治療にこられる方も多いため、ご紹介させていただきました。
当然、ご来院時に正確に診断し、適切な治療法をご提示させていただきますので、ご来院時はシミの治療としてご予約いただいても問題ありません。
次回、各治療の詳細を詳しく解説させていただこうと思います。
シミ治療に役立つ美容医療情報や、自宅でできるアンチエイジングや美容医療の治療方法について詳しく動画で解説しております。ご興味がありましたら、Youtube動画もご覧ください。
ここを↓クリックしていただければ、はげみになります。よろしくお願い申し上げます。
