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肝斑とトランサミン(トラネキサム酸)副作用その2

しみ
2010.08.29.日曜日
しみ | 2010.08.29.日曜日

肝斑に使うトランサミン
(トラネキサム酸)は、
私たち外科医が、術後に
再出血防止のために
使っていたお薬です。
具体的作用機序は、
血を止める役割の血栓が
分解されてなくなることを
阻害することによって、
再出血を防止します。
また、アレルギーや、
炎症の原因になっている
物質の産生も抑制します。
肝斑は一種の炎症と
考えておられていますので、
トランサミンの、この炎症を
抑える効果が、肝斑に有効な
メカニズムではないかと推定
されています。
ですから、トランサミンは、
止血剤としてのみではなく、
湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹
の発赤、はれ、かゆみ
扁桃炎、咽喉頭炎における
咽頭痛、発赤、充血、はれ
口内炎における口内痛及び
口内粘膜アフタなどにも、
効果があります。
トランサミンは、比較的
安全なお薬ですが、
できた血栓を安定化させて
しまいますので、
脳血栓、心筋梗塞、肺梗塞、
血栓静脈炎のかたには、
慎重投与が必要です。
逆に言うと、そのような
疾患がない方の場合、
トランサミンは、止血剤
として体内で働くことは
ほとんど無いと
考えられます。
ですから、
安心して使って、
頂くことが可能です。
それでも、
どんな薬も万能ではなく、
併用には注意が必要な
お薬があります。
(つづく)
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