このたび、当院に新たに導入されたたるみ治療器、ハイフ(HIFU高密度焦点式超音波)、ウルトラセルQ+のモニター結果です。
【主訴】顔のたるみ、法令線
【所見】年齢が比較的若い人ですので、重症なたるみではありませんが、正面からの写真でフェイスラインがやや締まりがなく凸凹感があり、緩んだ印象でモッタリした印象があります。処置前の法令線(鼻唇溝)は、鼻の横から口角まで深く長くきざまれています。
【アセスメント】法令線のみの治療であれば、ヒアルロン酸注射でよいのですが、フェイルクラインをふくむたるみの治療では、部分的な治療よりも全体的に引き締めを行う治療が適しています。全体的な引き締め治療には、赤外線をもちいたタイタン、RF(高周波)をもちいたサーマクール、そして今回新たに当院に導入されたハイフ(HIFU高密度焦点式超音波) ウルトラセル Qプラスがあります。HIFUは皮下の深い層のSMAS筋膜(表情筋層)などにスポット的に熱エネルギーを集中させることができ、肌を奥深くから引き締め、外科的手術に頼らないリフトアップが可能です。
【治療と結果】一般的なHIFU(高密度焦点式超音波)は、深さのカートリッジが3種類ですが、今回当院に導入されたウルトラセルQプラスは、4.5mm、3.0mm、2mm、1.5mmと4種類のカートリッジを用い、皮下組織を各層ごとに刺激してまんべんなく顔全体をひきしめます。とくに2mmのカートリッジは先端が小さく作られているので、下眼瞼のギリギリまで照射可能です。実際に照射する際には幅2.5cmの長さで線状に超音波が照射され、カートリッジを2-3mmずつずらしでうち、顔全体と顎下で合計400列から500列のHIFUを照射します。
照射後、法令線が浅く短くなっているのがわかります。やや凸凹で波うっていたフェイルラインも、治療後はラインの不整がなくなり滑らかになっています。また、顔が小さくみえる小顔効果もでています。この写真でははっきりわかりませんが、下眼瞼に凹みやクマも改善実感がありました。
【処置後のダウンタイム・副作用について】
個人差はありますが、治療後の赤みは当日中にほぼ収まり、腫れもほとんどありませんが、残る方もいらっしゃいます。これらの症状は大半の場合2~3日以内に落ち着きますが、1週間たっても強い赤みが残る場合はご連絡ください。ごくまれに、HIFUが顔面の感覚神経が傷付けられることがあります。一次的に感覚脱失(しびれ)が出ることがありますが、1-3ヵ月ほどで徐々に改善します。
ハイフ(HIFU高密度焦点式超音波)治療器ウルトラセルQプラスの治療間隔は、3-4ヵ月ほどですが、症状や年齢によって差があります。ちなみに、高周波たるみ治療器サーマクールは6-8ヵ月に1回がおすすめです。
料金
ウルトラセルQ+(顔+顎下)98.000円
*2018年12月5日の価格となっております
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