先日、
看護士Oさんのおすすめで、
”壬生義士伝”を観ました。
浅田次郎さん原作「壬生義士伝」の
映画化作品です。
幕末、京都の治安部隊、新撰組。
主人公の、吉村貫一郎は、
そんな新撰組にいた
実在の人物です。

新撰組は、
幕府に雇われた暗殺集団として、
京都に潜伏する尊王攘夷論者を
取り締まっていました。
吉村貫一郎は、
盛岡藩の下級武士で、
五人家族の貧しい生活を
支えるために、脱藩し、
天下にその名を轟かす
新撰組に入隊しました。
入隊後、その才能を買われて、
剣術の師範代に抜擢されます。
幕末、この動乱の時代に、
武士にとって大切な大義名分を捨て、
盛岡に残る愛する家族の為に
この新撰組内で、懸命に純粋に
生きたようとした姿が描かれています。
鳥羽伏見の戦いのまっただ中で
吉村貫一郎の言葉、
”生きるために戦うんだ”という
台詞が印象的でした。
主人公の吉村貫一郎を
演じる中井貴一さんの
演技は秀一で、
鬼気迫るものがありました。
中井貴一さんは1961年生まれで、
私と同じ年だと言うことにも、驚きました。
中井貴一さんの方が、
もっと年上だと思っていたので、
自分がなんだか相当年を
取ったような気になりました。
少々、残酷な場面もあり、
万人に勧められる内容ではありませんが、
国（故郷）を思い、家族を愛し、
武士としての義を守り、
懸命に生きる吉村貫一郎の姿には、
現代で生きる我々にも
通じる部分が多くあり、
共感を与えてくれる
良い作品だと思います。

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