時として、１冊の本が
人を救うことがあります。
私は、元イエローハット会長・
鍵山秀三郎さんの、”ひとつ拾えば、
ひとつだけきれいになる”
という本に救われました。
むかしむかしのことですが、
クリニック内が汚れたり、
モチベーションが下がってくることを、
私は周囲のせいにしていました。
この本に出会えたことを
きっかけに、私は、どのスタッフよりも
早く登院して、自分で掃除を始めました。
自分で掃除を始めると、
クリニック内で気付かなかったことが
少しずつわかってきました。
どの部分が汚れやすいのか、
どの部分の観葉植物が
導線上で邪魔なのか、
どのスタッフが一番早く来るのか、
どのスタッフが何の準備をしているのか、
こまごまとしたことが見えてきました。
今まで見えていなかったこと、
今まで見ていなかったこと、
少しずつですが見て知るようになりました。
掃除を始めたころは、
周りが変わればと思っていたのですが、
実際は何も変わりませんでした。
しかし、確実に自分自身は
変わり始めていました。
そして、私の心にある決心が
芽生え始めていました。
（つづく）
ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる―心を洗い、心を磨く生き方
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