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【にきび】ピーリングのエビデンスは?

ニキビ
2014.12.21.日曜日
ニキビ | 2014.12.21.日曜日

ケミカルピーリングは、現在美容皮膚科領域で盛んに行われている手技で、その言葉も一般化していて、皆さんもご存知のかたが多いのですが、その効果を過大に考えられている方が多いように思います。

2001年に米国皮膚科学会のガイドラインを基準に、日本皮膚科学会でもケミカルピーリングガイドラインが作成されました。その後、改訂されevidence-based medicine(EBM) に基づいて、科学的にその効果が実証された適応(疾患)が整理されました。その、ガイドラインでは、ケミカルピーリングを行うように勧められる、いわゆる推奨度AやBと呼ばれる疾患は残念ながらありません。

ケミカルピーリング単独の治療では、推奨度がせいぜいC1の、良質な根拠はないが選択枝のひとつとして推奨する程度の効果です。具体的には、ニキビ・日光黒子・小じわに対して、グリコール酸ピーリング、サリチル酸マクロゴールピーリングがC1推奨度で、それ以外のケミカルピーリングはC2推奨度で、充分な根拠がなく現時点では勧められない治療となります。

ですから結論を申しますと、ピーリングは単独で行っても、あまり効果がありません。他の処置や治療として、イオン導入やレーザー、さらに軟膏などを組み合わせて治療を行わなければ、充分な治療効果を出すことができません。

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