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医師へのあこがれ(その29)

医師へのあこがれ
2009.07.15.水曜日
医師へのあこがれ | 2009.07.15.水曜日

 大学の入学手続きをするために、再び福井県吉田郡松岡町(現:吉田郡永平寺町)の福井医科大学を訪れました。大学に向かう途中に渡る九頭竜川の残雪はまだまだ多く、融けかけの雪は、合格前には気づかなかった灰色や黒ずんだ部分が目につきました。
 下宿探しは、不動産屋を通すのではなく、大学から数件を紹介してもらって直接訪問したように思います。私は自炊経験が無かったので、賄い付きの下宿が良かったのですが、私のようにのんびり下宿を探し始めた頃には、条件の良い下宿は既に埋まってしまっていました。
 大学正面玄関から、500mmほど離れた田んぼのなかに、離れのような、小さな下宿がありました。6部屋だけで、屋根が真っ赤で、見かけからは女性専用の下宿かと思うくらいのかわいい下宿でした。
 藤田荘と看板がありました。廊下もクロスも傷ひとつ無く、真新しい木の香りが漂っていました。お風呂は共同で、2-3人一緒に入れるくらいの広さでしたが、炊事場は狭く、コイン式のコンロが2個備えつけられているだけで、6人の食事時間が重なると、入れないくらいの狭さでした。
 トイレが水洗でないことが気がかりでしたが、新築で真新しさが気持ちよかったので、生活する分に、支障が生じることはないだろうと思いました。 私が訪れた時点で、藤田荘は南側の二部屋しか埋まっておらず、私は南側の一部屋を借りることにしました。
 部屋の少し大きめの窓を開けると、九頭竜川の堤防まで田んぼが一面広がっていました。大阪の喧噪を離れ、この静かな田舎町で新たな人生が始まる実感がわいてきました。
 この医学青年が、これからの医大生活に夢を膨らませている頃に、大阪では、息子が実家を離れて暮らすことが決まって、一晩中母が泣き明かしたことを、私はごく最近まで知りませんでした。

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