カラスの足跡と呼ばれる目尻のシワは、筋肉が収縮することにとってできるシワですので、治療にはその部分だけ限定的に長期間筋肉を動かさなくできるボトックス注射が第1選択となります。目尻ボトックスは副作用が少なく、眉間や前額のボトックスに比べ安全といわれています。
目尻ボトックスの副作用として、今まで当院では起こったことはないのですが、複視があります。ものが二重に見える副作用です。
シワをなくすために目尻にうったボトックスは眼輪筋の収縮を弱めますが、何らかの理由で深い部分に流れて、内眼筋と呼ばれる眼球周囲の筋肉にまで、ボトックスが効いてしまうと。複視が生じ、ものが二重に見える不都合が生じます。
この副作用を避けるには、薄めすぎたボトックスで量を増やすうちかたではなく、適切な濃度で注射量を少なめにすること、深くうち過ぎないこと、眼球に近い内側にうち過ぎないことです。
しかし、その全てを注意して注射を行っても、複視がでることがあるようなので、処置前にリスクを知っていただいてから 、治療を受けられることが安全です。
ボトックスに限らず、美容に関わる治療は世間一般に拡大傾向にあり、安全なものも多くありますが、そのメリッとデメリットの説明をしっかりうけてから、あわてずに決めてください。