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医師へのあこがれ(その3)

医師へのあこがれ
2008.09.12.金曜日
医師へのあこがれ | 2008.09.12.金曜日

身動きがとれない不自由さと骨折の痛みで、手術までは医師が回診に来てくれたのかも全く記憶がないのですが、手術後は回診で白衣を翻して病室にやってくる医師の姿は、未だに格好良く記憶に残っています。

時間をもてあますようになった私は、自宅にあった小学館学習図鑑シリーズの”保健と人体の図鑑”を持ってきてもらって、ボロボロになるまで眺めていました。回診中の医師は私のそんな姿に目を留めて、”熱心だね”と言って、優しくほほえみながら立ち去っていきました。

このときに、担当医師は”頑張ってね”と言いませんでした。医師になるまでの多くの試練と、医師になったからの苦労を知っているからでしょうか。安易に医師になることを勧めるのではなく、医師へのあこがれを持つ少年の夢を壊すことのないように、”熱心だね”とだけ言ったのでしょう。


私はこの左上腕骨骨折を手始めに、この後4年連続で骨折することになります。単なる偶然で、骨がもろかったわけではないのですが、右前腕、左前腕、左足と骨折しました。あとの骨折は最初の骨折ほどひどいものではなく、手術することなくギブス固定だけの治療でした。私と医療との距離はますます近くなり、医師へのあこがれだけはどんどん強くなっていきました。しかし、あこがれだけでは医師にはなることができないことを、これから数年間かけて、厳しい現実を思い知らされることとなります。(つづく)

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One thought on “医師へのあこがれ(その3)

  1. Ayumi より:

    ”医師への憧れ”を読んで先生に好感を持ちました。私は去年鼻骨骨折をして、形成外科で手術をしました。そのとき、あまりの激痛に担当医に不躾な態度をとってしまいました。今でも後悔しています。何ヶ月か経って謝りに行こうと病院を訪れましたが、すでにその人は転勤なさっていました。今でも罪悪感は消えません。ここで私が言いたいことは、どんなひどい患者でも、その人は必ず後で後悔するということです。だからもし、先生が患者に対して嫌な思いをしたとしても、許してあげて下さい。彼も彼女も一時的に感情をコントロールできないのだと思います。今、様々な情報を目にするようになって医療の大変さをつくづく感じています。医者がどんな想いで患者を助けているのか全く知ろうとしなかった自分が恥ずかしいです。先生、どうぞ風邪など引かずにお体を大事になさってください。それと、彼に伝えられなかったメッセージをあなたへ。魂を救ってくれてありがとうございました。

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