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【ほくろ】ほくろの正体は?病理学的分類と頻度(その1)

ほくろ
2011.12.16.金曜日
ほくろ | 2011.12.16.金曜日

以前にも、このブログで書きましたように、ほくろは皮膚のできもの皮膚奇形の一種です。病理学的には一般にほくろと呼ばれるものほとんどが母斑細胞性母斑と呼ばれるものです。

色素性母斑とか、色素細胞性母斑と呼ばれることもありますが、色素がないほくろもありますので、私的には母斑細胞性母斑と呼ぶ方がしっくりきます。

この母斑細胞性母斑には通常よく見かける丸くて小さい通常型と、眼瞼の上下に分離してできるものや先天性巨大母斑などの特殊型に分けられます。皆さんが気にされて当院に来られるほくろのほとんどは、丸くて小さな通常型です。

さらに、この母斑細胞性母斑は、母斑細胞が集まっている位置で、境界母斑、真皮内母斑、複合母斑に分けられます。境界母斑は文字どおり、表皮と真皮の境界に母斑細胞が集まっているので、比較的浅めのほくろです。頻度としては真皮内母斑が多く、ほとんどのほくろがこのタイプでやや深めのほくろです。

浅めの境界母斑であっても、深めの真皮内母斑であっても、ほくろの根本治療では、この母斑細胞を除去しなければほくろは再発しますので、深さは違いますが削らないことには完治しません。ですから現在のほくろの治療は削るタイプのレーザーでの治療が主流となります。
(つづく)

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