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【ピアス】都市伝説?

クリニック
2011.09.01.木曜日
クリニック | 2011.09.01.木曜日

夏休みはピアスを希望する人が多く、問い合わせも多いのですが、私たち医師からすると大変不思議に思える質問を受けることがあります。
一番多いのは、”耳にはツボが集まるところだから、ツボにピアスが当たると危険だ”というもの。医学的に証明されたわけではありませんが、ピアスをあけること自体で体の他の部分に障害が出ることはありません。あるとしたら、ピアスを入れているときに、強く押し込みすぎて慢性的に痛みがある場合は、間接的に他の部分の不調が現れることがあるかもしれませんが、直接的な影響はありません。
もうひとつ良く聞かれるのが、”ピアスを抜くときに白い紐のようなものが出てきて、それを引張ったら失明した”との話。耳たぶには太い神経は分布していないので、仮に紐のようなものが出てきて、引張ったとしても神経障害が起こることはなく、視神経とはまったく無関係なので失明することはありません。
他には、”ピアスは膿んで、他の部分(手足?)にも菌がまわ る”というもの。菌が全身に回る状態を医学的には、敗血症や菌血症と言います。仮に耳たぶが化膿性しても、合併症がない人で免疫不全の状態でなければ、全身に菌が回ることはありません。たとえば、重症の糖尿病や自己免疫疾患などの場合は、注意が必要です。
ピアスで”肝炎になる”との、質問もうけます。当院でつかっているピアスは、直接耳たぶの皮膚に触れる部分は、完全滅菌されていて、感染を起こすことがありませんので、肝炎を起こすこともありません。しかし、お友達同士で針を使ってピアスをあけるときに、同じ針を使ってあけると、もしお友達が肝炎を持っていれば、肝炎が移ることがありますので危険です。
今は、ピアスをご自身で開けられたり、お友達同士で開けることは少ないと思いますが、簡単な処置ですがやはり信頼のおける医療施設で開けられるほうが安心だと思います。

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One thought on “【ピアス】都市伝説?

  1. しゃなこ。 より:

    以前、ピアスをあけていただきました。
    やっぱり先生にあけていただくと、
    バランスやキャッチとの関係を考えて頂けるので
    本当によかったと思いました。
    白い糸伝説は今でもあるのですねww
    びっくりしました。

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