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医師へのあこがれ(その44)

医師へのあこがれ
2010.12.08.水曜日
医師へのあこがれ | 2010.12.08.水曜日

臨床実習ポリクリ
の間に
私たち医学生は
貴重な体験を
数多くします。
今は、
医学部卒業後
研修医として
3年間、スーパー
ローテート制度が
ありますので、
各科を研修で回り
さらに経験を積む
ことができます。
私たちの頃は
卒業と同時に
決まった科に
入局しますので、
その後、1-2科
だけ研修に出る
ことはあっても、
将来、進む分野
以外の患者さんに
接することは
学生の間の、
この臨床実習
だけでした。
麻酔科の実習に
回っているときの
ことでした。
全身麻酔の時、
気管内挿管を
する際に、
バルビツレート
と呼ばれる注射をして、
意識をなくして
苦痛がないように
気管内挿管をします。
ひとに患者さんが
無事挿管が済んだ後
麻酔科担当の先生が
私たち学生に
”誰かこの注射を
体験してみますか”
と声をかけてきました。
私たちは驚きました。
意識がなくなるくらいの
注射を体験しないかと
言われても
すぐには、ハイとは
言えません。
先生は、私たち学生
の驚く顔を見て、
”大丈夫、量は
実際の何分の1で、
倒れるようなことは
ないよ”と説明
してくれました。
勇気あるT君が
名乗り出ました。
先ほど患者さんに
打った量よりも
遙かに少ない
量でしたが、
T君の静脈に
薬が抵抗なく
注射されました。
もちろん、T君は
意識を失うことは
ありませんでした。
開口一番、T君の
感想は、
”気持ちいい”
でした。
彼は決して、マゾ
ではありません。
このバルビツレートは
強い鎮静効果があり、
打たれた瞬間に
一種の恍惚感を
感じるのです。
先生は、
このことを私たちに
伝えたかったようです。
薬の中には、
使い方を誤ると
その副作用で
薬の虜になってしまう
ことがあります。
私たち医師は、
薬を容易に入手
できるので、
薬物乱用に
陥りやすいのです。
決してそのような
ことのないように
私たちは、実習で
教えられました。


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