医学部の学年があがる
につれて、国家試験対策
も始まる頃となり、
彼女のお父さんを説得する
交渉を自分ですることは
いったんあきらめました。
私の親が小学校のPTA
役員をしていた頃の、
T会長さんにお願する
ことになりました。
Tさんは、地元の地主さん
で、会社も経営されて
いました。
私も、中学生の頃に、
Tさんの会社でアルバイト
をさせて頂いたことが
ありますので、
子供の頃から、
私のことはずっと気に
かけてくれていて、
私の依頼も、快く引き
受けてくださいました。
私は、わざわざTさんが
行ってくれるのだから、
これで大丈夫だと、
高をくくっていました。
しかし、
交渉事は、どんな場合でも
簡単なことはありません。
Tさんのご尽力にも
関わらず、残念ながら
状況はほとんど進展
しませんでした。
そのような、
膠着状態が続く中、
事態を一気に悪化させる
大変な事がおこって
しまいます。
大学６年生の１月２日、
私が大阪に帰省していた
時のことでした。
（つづく）
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