つかはらクリニック院長のブログ

つかはらクリニック院長のブログ

公式Youtubeチャンネルでも配信中
公式Youtubeチャンネルでも配信中

ステロイド軟膏

形成外科・皮膚科
2008.03.27.木曜日
形成外科・皮膚科 | 2008.03.27.木曜日

ステロイド(副腎皮質ホルモン)の塗り薬は、
炎症がある湿疹部位に使う塗り薬です。
湿疹、じんましん、皮膚炎、虫さされなどに使います。
ステロイドと聞くだけで拒否反応を
示される方がおられます。
確かに副作用もありますが、
いろいろな症状に使える大変有用なお薬です。
症状、部位、年齢などにあわせて
強さを使い分けています。
ステロイドの塗り薬は5段階に分類されます。
Strongest(最も強力)
 デルモベート、ジフラール、ダイアコート
Very strong(大変強力)
 メサデルム、リンデロンDP、ネリゾナ、フルメタ、アンテベート、
Strong(強力)
 リンデロンV、リンデロンVG、メサデルム、フルコート、
Medium or mild(中程度)
 アルメタ、ケナコルトA、ケナログ、リドメックス、キンダベート、ロコイド
Weak(弱い)
 コートリル、プレドニゾロン
通常は強力までのステロイドを使い,
激しい急性の病変(結節,痒疹,虫刺されなど)には
最も強力や大変強力なステロイドを使います。
顔面や外陰部,高齢者や子供では
中程度から弱いものから始めます。

ステロイドの副作用には、
以下の様なものがあります。
1,皮膚の萎縮
2,毛細血管拡張,紅斑
3,酒さ様皮膚炎,口囲皮膚炎
4,紫斑
5,にきび
6,多毛症などがあります。
効果が強いのものほど、
長期間使うほど副作用が起こりやすく,
皮膚から吸収の良い部位も副作用が
起こりやすい傾向があります。
紅斑は2週間程度の使用で起こることがあり,
毛細血管拡張や口囲皮膚炎は
使用後4週間頃から出てくることがあります。
よく切れるナイフも、
使う人と使い方を誤れば大変危険です。
ステロイドも使い方誤ると
副作用が現れますが、
適切に使うことで大変有用なお薬です。
担当の先生とよく相談して、
適切に使ってください。

ここを↓クリックしていただければ、はげみになります。よろしくお願い申し上げます。

にほんブログ村 美容ブログ 美容皮膚科へ
ウルトラセルQ+

2 thoughts on “ステロイド軟膏

  1. ひまわり より:

    はじめて。
    2年程前に脂漏性湿疹になり、ロコイドを使用し酒さ様皮膚炎になってしまいました。
    プラセンタ注射は酒さ様皮膚炎に効く薬でしょうか?
    少しでも効果があるものであれば試してみたいと思っています。
    宜しくお願い致します。

  2. 塚原孝浩 より:

    コメントありがとうございます。つかはらクリニック塚原孝浩です。
    酒さ様皮膚炎に、プラセンタの効果があると聞いたことがありませんので、直接的効果はあまり期待できないと思います。肌の保湿力を上げる効果や、美肌効果はあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。