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老け顔を治療するための正しい順番と年代別のシミの治療

しみ
2021.07.27.火曜日
しみ | 2021.07.27.火曜日

 

老け顔を治したいという方はいませんか?老け顔の治療はさまざまな方法があり、誰にとっても同じ治療が有効とは限りません。老け顔を医療機関で治療する際には、正しい順番があります。また、年齢に応じた適切な治療法を選ぶことも大切です。

そこで今回は、老化による老け顔は何から治療していけばいいかについて説明していきます。ぜひこの記事を読んでいただき、ご自身の老け顔を治す際の参考としていただければと思います。

老け顔は自力で治すのは難しい!?

老け顔を自分で治せるのかどうかは、その原因によって変わります。
いわゆる老化による老け顔は、顔の肌色や形などいろいろな変化が原因です。表面だけではなく、皮膚の深い部分である骨や靱帯に原因がある場合もあります。

骨や靱帯レベルで原因がある場合は、さすがに自分の力だけで老け顔を改善するのは難しくなります。この場合は医療機関による美容医療による治療がおすすめです。

ただし、美容医療は少し方法を間違えただけで、予期せぬ結果になってしまったり、悪い結果を導いてしまったりする可能性もあります。患者様の老け顔の原因・状態、または年齢なを考慮しながら、適切な治療を正しい順番で行うことが必要です。

治療においては、副作用や副反応などのリスクを最低限に抑えて治療を受けられることが理想です。強い副作用や副反応が起こるとダウンタイム(肌の状態が施術前の状態に戻るまでの時間)が長くなり、患者さんによっては治療を受けること自体が難しくなってしまいます。

安全に確実に老け顔の治療を行っていくためには、やはり適切な診断と判断、そして適切な技術による治療が必要だと当院では考えています。老け顔の治療を安全に確実に進める上では、適切な順番に沿って行うことが大切です。

老け顔の治療の順番

老け顔治療の順番について説明していきます。
まずは理想的な治療の順番は次のようになります。

①シミ ➡︎ ②シワ ➡︎ ③たるみ

この順番に従って治療を進めると、老け顔をより効果的に改善できるようになります。
それぞれの詳しい内容と、この順番の理由についてご説明します。

治療の順番①シミ

まず最初に治療するのが、肌の色合いです。
老け顔の気にしている患者様の多くは、わりと顔の輪郭や形に目がいきがちですが、老け顔を改善する上では顔の色合いが一番重要といっても過言ではありません。

テレビの撮影などで女優さんなどの顔を下からライトで照らし上げることがありますが、これは顔の色を白くみせることにより若く見せる効果があるためです。

老け顔を治療する上では、肌の色合いを改善することが一番優先されるポイントであることを理解しておきましょう。

治療の順番②シワ

2番目はシワになります。
下からライトを当てることで、影となっているシワを隠すことができるのと同じで、シワが少ない方が若々しい印象を与えます。

逆に言えば、シワがあると老けて見えるということです。
ドラマや映画などでも、メイクアップでシワを書き足すことで老けて見えるようになります。おでこや目尻にシワを書き足すだけで途端に老けて見えます。

シワがある場合には、色合いの次にシワの改善を目指して治療を受けると良いでしょう。

治療の順番③たるみの治療

そして、最後の3番目はたるみの治療です。
顔の輪郭やフェイスライン、頬、目の下のたるみが改善されると、若々しく見えるようになります。

実際に、たるみの治療を優先する患者様はとても多く、何よりも先にたるみ治療を受けたいと希望されることが多い印象があります。

どうしても顔の輪郭に目が行きがちなようですが、治療する側の医師からすると、たるみの治療は優先順位としては高くありません。

輪郭・フェイスラインの治療を優先したい気持ちも分かりますが、まずは色合いであるシミの治療を優先した方が若々しい印象に近づくのでおすすめです。
老け顔の予防においても、まずはシミを作らないことを優先すべきです。たるみの治療はシミより優先されるものではないことを理解しておきましょう。

年代別のシミ(色合い)治療とその方法

老け顔治療の最優先事項はシミ(色合い)の改善です。そこで次にシミの治療について詳しく解説します。
そしてシミ治療は年代別に内容も変わってきます。まずは若い世代の治療から説明していきます。

10代・20代のシミの治療:ソバカス

10代、20代の若い世代のシミの治療としては、ソバカスが代表的です。ソバカスは遺伝的なものであり若い年齢から発生します。

<そばかすとは?>
ソバカスの出方としては、鼻をまたいで広がる特徴があり、左右対称に1〜2mmの点模様の細かいシミが現れます。また、ソバカスだけではなく、日光によるシミである「日光色素斑」も若い世代に見られます。

<そばかすの治療法>
●フォトブライト(ライムライト)

ソバカスは顔全体に広範囲に現れることが多いので光治療が適しています。当院では、「フォトブライト(ライムライト)」という治療器具を用いた治療を行っています。
面積の広いソバカスのようなシミに適している光治療です。

フォトブライト(ライムライト)では顔全体を一度に治療することが可能です。治療頻度としては、1ヶ月に1回くらいで、全体として3回から多い人で5回くらいの施術で終了になります。

ただ、フォトブライト(ライムライト)の光治療で顔全体のソバカスを薄くすることはできますが、ソバカスは遺伝性・先天性のものであり再発しやすいという特徴があります。
そのため、定期的に再治療する必要がある場合もあります。

●Qスイッチルビーレーザー
光治療以外にもレーザーを用いて治療する「Qスイッチルビーレーザー」もあります。
Qスイッチルビーレーザーは、光治療よりも強いエネルギーで狭い範囲にレーザーを照射できる治療機器になります。

シミがスパっと抜けてしまう非常にキレのいいレーザー照射機器です。フォトブライト(ライムライト)に比べると、シミが取れやすく即効性が高いですが、レーザー照射後1週間は除去部分にテープを付けなければならないといったデメリットはあります。そばかすはシミの数が多いので、一つ一つにテープを貼ることは現実的には好ましい方法とは言えません。

そのため、治療にはQスイッチルビーレーザーではなく、20代ではフォトブライト(ライムライト)による光照射を選ぶ方が多くなっています。

30代のシミの治療:肝斑

30代後半では、肝斑と呼ばれる特徴的なシミがでてくる方が増えてきます。

<肝斑とは?>
女性特有に見られるモヤっとした感じのシミで、頬の両側に対称的に逆三角形の形で現れることが特徴です。例外的には頬以外に、対称的ではない形で現れることもあります。30代後半の代表的なシミです。

<肝斑の治療>
●抗炎症治療
肝斑の原因は炎症といわれています。そのため、肝斑の治療では炎症を抑える方法が主流です。

当院では、炎症を抑えるための飲み薬を処方、またはピーリングと体外からのイオン導入によって炎症を抑える治療を行います。この方法で肝斑の炎症を鎮静化させていきます。

●レーザートーニング

当院では行っていませんが、レーザートーニングという治療もあります。
レーザーを使って炎症を抑えるという方法で、医療用の非常に弱いレーザーを当てることで、肌の中の蓄積したメラニンに働きかけ肝斑を薄くしていきます。

ただし、肝斑にレーザーを当てると逆に色が濃くなる、取れにくくなる、まだらになるなどのリスクもあります。そのため当院ではレーザートーニングは現在のところ行っていません。飲み薬・ピーリング・イオン導入・軟膏を組み合わせた治療にて当院では肝斑治療を行っています。

30代のシミの治療:日光色素斑(老人性色素斑)

最後の3つ目は、日光色素斑(老人性色素斑)です。
比較的広い年齢にでてくるシミですが、一般的には30代後半から増えてくるタイプのシミです。

<日光色素斑(老人性色素斑)とは?>
いわゆる紫外線や加齢によって生じるシミです。肝斑とは現れ方が異なるため、老人性色素斑は形から見分けがつきます。ソバカスよりも少し大きく、2mmくらいから大きい人では数cmのアザに見えるような場合もあります。

<日光色素斑(老人性色素斑)の治療法>
●Qスイッチルビーレーザー
大きい日光色素斑(老人性色素斑)は、光治療のフォトブライト(ライムライト)よりもQスイッチルビーレーザーがおすすめです。

治療後には患部にテープを1週間ほど貼っておく必要がありますが、ソバカスと違って日光色素斑(老人性色素斑)は数カ所と数が少ないことから、テープを貼る場所も少なくて済みます。

当院では、日光色素斑(老人性色素斑)は1つ1つのサイズが比較的大きめなので、光治療フォトブライト(ライムライト)よりも、Qスイッチルビーレーザーが適していると考えています。

●フォトブライト(ライムライト)
比較的小さめの顔全体に広がる日光色素斑(老人性色素斑)でテープを施術後に貼りたくないという方には、フォトブライト(ライムライト)による光治療を適用することもあります。3回程度が治療の目安で、テープを貼る必要もありません。

また、日光色素斑(老人性色素斑)の状態に応じて、まずはフォトブライト(ライムライト)から始めて、その後に取りきれなかったシミをQスイッチルビーレーザーで治療することもあります。

患者様ごとに症状やライフスタイルに合わせた日光色素斑(老人性色素斑)の治療をさせていただきます。ぜひ当院までご相談ください。

老け顔のファーストステップはシミ治療

老け顔の治療で最初に着手した方が良いのはシミの治療です。シミ(色合い)が、老け顔においては大きな要素となっています。

フェイスライン・輪郭のたるみが気になるのは分かりますが、まずは老け顔を治療したいのであればシミの治療から始めていただくと良いと思います。

今回は、年代別にシミの治療についてご紹介してきましたが、他の老け顔の原因であるシワとたるみについては別の記事もご参考にしてください。

ぜひ、今回の記事を参考に、老け顔の治療を正しく選んで効果的な治療を受けていただければと思います。

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