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プラセンタにも種類がある。注射や経口タイプの効果や効能の違い

プラセンタ プラセンタ注射 注射、点滴
2020.09.14.月曜日

 

先日、プラセンタ注射について色々質問をいただきました。
色々ご質問をいただきましたので、何回かに分けてプラセンタ注射についてご紹介していこうと思います。
前回、「プラセンタ注射ってそもそも何?」という記事でプラセンタ注射の基本的なことをご紹介させていただきました。
今回はよく患者様から質問いただく内容をベースにご紹介できればと思います。

・プラセンタ注射は実は2種類ある
・飲むタイプのプラセンタと何が違うのか
・プラセンタ配合の化粧品は有効なのか
・更年期障害の治療薬として有効なのか
・プラセンタ注射はやり過ぎるとリスクはあるのか

プラセンタ注射には実は2種類ある

プラセンタ注射には厳密には2種類あります。

・ラエンネック(Laennec)一般名:胎盤酵素分解物の水溶性物質
・メルスモン(Melsmon)一般名:胎盤絨毛分解物注射液

という2種類です。

どちらも日本国内の健康な母体の出産時の胎盤を元に製造している製剤です。
効果にもそんなに大きな差はありません。
当院ではメルスモンではなく、ラエンネックを採用しています。
実は理由があります。
それは、メルスモンの方がよりホルモン作用が強いという風に言われています。
ホルモンが混合されているわけではなく、メルスモンの方が少しホルモンに近いような作用が強いという風に言われています。
ですので、当院ではホルモン的作用の少ないラエンネックをあえて採用しています。

飲むタイプのプラセンタと何が違うのか

まず、よく聞かれる質問として経口タイプのプラセンタとの違いです。
一般的に日本国内で流通している飲むプラセンタは人以外の動物の胎盤を原料としたプラセンタとなっています。
豚や馬の胎盤を原料にしているものが一般的です。
効果としては人の胎盤と近い効果を得ることができます。
ただし、経口摂取する場合、注射と同じ効果を出すためには量が要ります。
ザックリ私の感覚値にはなりますが、注射1本(2cc)と同じ効果を飲み薬タイプで出す場合、飲み薬で6倍ほどの量を摂取する必要があると思います。
飲むプラセンタは大体1箱30錠1日1錠が目安とされていますので、注射と同じ効果を出すには1回に6-7錠を摂取することになります。
あくまでも注射と同じ効果を出す前提の話ですので、1錠や2錠でも十分効果を得られる方もいらっしゃることかと思います。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は人の胎盤を原料とした経口薬も存在します。(当院で販売しています)
ただし、日本国内で流通していません。なのに製造は日本国内です。
実は、プラセンタ注射を製造しているメーカーが海外販売向けに経口タイプを製造しています。
一端輸出されたものを当院が逆輸入して院内販売しております。
患者様の感想や私の印象ですが、豚や馬のプラセンタよりも人のプラセンタの方が効果が良いように思います。
普段定期的にプラセンタ注射をされている方が、長期旅行や出張でプラセンタ注射ができない期間のお出かけ用として利用される方もいらっしゃいます。
とはいえ、経口摂取の場合注射よりも量が必要です。ですから単純なコスパを考えると注射の方が経済的と言えます。

プラセンタ配合の化粧品は有効なのか

プラセンタ配合の化粧品を散見します。
伝え聞いた話によりますと、プラセンタを配合した化粧品は割と保湿力が高いという風に言われています。
ですから、多くの場合、保湿性能を目的としたプラセンタ配合かと思います。

プラセンタの成分の中で分子量が大きい成分は皮膚内に浸透しません。
ですから、注射や経口摂取のような効果を塗布で得ることは難しいといえます。
化粧品配合は注射や経口摂取で得られる効果効能とは目的が異なるものだとお考えいただければと思います。

更年期障害の治療薬として有効なのか

プラセンタ注射と更年期障害についてはよく聞かれることがあります。
実際、更年期障害に効くことがあります。
プラセンタ注射には2種類あるとご紹介させていただきましたが、更年期障害という病名がつきますとメルスモンは保険で治療が可能です。
ただ、当院では更年期障害の治療目的でプラセンタ注射を進めることは稀です。
更年期障害の治療は婦人科である程度確立された治療方法があります。
ピルの服用や、他にもエビデンスがしっかりある治療が主流になっています。
ですから、私からプラセンタ注射を更年期障害の人に推奨することは稀です。

プラセンタ注射はやり過ぎるとリスクはあるのか

どんな治療もやり過ぎると副作用や依存症などんもリスクを気にされる方がいらっしゃいます。
実際、毎週1回打ち続けていると依存性などのリスクはないですか、とよく聞かれます。
結論を言うとプラセンタ注射に依存性はありません
また、毎週打ち続けてもアレルギーや副作用が出ることはほぼありません。
ですから、2種類あるプラセンタを打ち分ける必要もありません。
もともと赤ちゃんを育てた母親の体内にあった組織ですので、基本的にプラセンタ自体にリスクはほぼないと考えてもらっていいと思います。
どちらかというとプラセンタ云々ではなく、プラセンタ以外の添加物による影響や注射による痛みや腫れという副作用の方が目立つのではないかと思います。

他にも女性の方でプラセンタを始めると閉経したのに生理が始まったり普段よりも生理の間隔が短くなったり、極端に整理が早く来たり、普段より経血が増減したり、生理に対する変化が出る方が稀にいらっしゃいます。これを副作用と感じる方もいらっしゃいますが、体調が悪くなったというよりは生理周期が正常化する作用と言えます。

プラセンタに関してはほかにも沢山の質問をいただいています。

例えばですけれども
・妊娠との関係
・太るとの関係
・白髪との関係
・男性でも使えるのか

などです。

次の記事でご紹介していこうと思います。

プラセンタ注射についてYoutubeでも動画をアップしております。
より分かりやすく解説しておりますので、是非動画もご覧ください。
つかはらクリニックチャンネル(動画で解説)

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